今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年11月10日(月)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 雇用統計発表直前に115円60銭近辺まで上昇したドル円は、
    予想を下回る結果に利益確定の売りに押され反落。長期金利の低下もあり
    一時114円25銭までドル安が進み、114円50銭近辺まで戻して越週。
  • ユーロドルも一時1.2358まで売られた後、雇用統計の結果に
    ユーロの買い戻しが進み、1.24台半ばを超える水準まで反発。
  • 株式市場は続伸。雇用者数は予想を下回ったが、失業率が低下した
    ことを好感し、ダウは19ドル高と連日最高値を更新。
  • 債券相場は反発。雇用統計の結果で賃金の伸びが予想を下回った
    ことを材料に買い物を集める。長期金利は2.29%台に低下。
  • ドルが売られたことから金、原油は共に反発。
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  • 米   10月失業率       → 5.8%
  • 米   10月非農業部門雇用者数 → 21.4万人
  • 米   9月消費者信用残高    → 159.2億ドル
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    ドル/円114.25〜 115.60
    ユーロ/ドル1.2358 〜 1.2470
    ユーロ/円142.25 〜 143.08
    NYダウ +19.46 → 17,573.93ドル
    GOLD+27.20   → 1,16980ドル
    WTI+0.74     → 78.65ドル
    米10年国債ー0.090   → 2.290%

    本日の注目イベント

  • 中   中国 10月消費者物価指数
  • 中   中国 10月生産者物価指数
  • 米   10月労働市場情勢指数(LMCI)
  • 米   グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
  • 加   カナダ10月住宅着工件数 
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    雇用統計前後がドルの高値であるという傾向は、先週末も機能していたようです。


    ドル円は雇用統計の発表時間に合わせるように、115円20銭辺りから115円60銭までドル買いが進み、


    「予想を上回る結果か?」との期待も膨らみましたが、非農業部門の雇用者数は21.4万、失業率は


    5.8%でした。一旦は114円台までドル売りが進みましたが、すぐに切り返すなど、市場の反応は


    強弱入り混じったものでした。


    その後は長期金利が低下したこともあり、結局利益確定の場となり、ドル円は114円台前半まで下落して


    います。





    今回の雇用者数は市場予想の23.5万人に対して、21.4万人でしたが、9月分は


    24.8万人に対して25.6万人。また8月分にいたっては18万人から20.3万人にぞれぞれ


    上方修正され、FRBの目標である20万人を十分に超える結果です。


    冷静に考えれば、米国の労働市場は順調に拡大していることが確認された形です。


    ここだけを見る限り、ドル上昇トレンドは変化がないと言えそうです。





    ただイエレン議長の言う、「雇用の質」については賃金の伸びが予想を下回るなど、依然として


    先行きに確信をもてるものでもありません。


    その意味で、今夜発表されるLMCI(労働市場情勢指数)が注目されます。


    この指数はFRBが労働市場に関する19項目を指数化したもので、雇用統計発表の翌日に発表されることに


    なっています。


    「労働市場の質」を表す指標として注目したいところです。





    さてドル円は115円60銭で頭を打ち下落に転じて来ました。


    上昇トレンドは依然として継続していると考えますが、気になるのは「115円という節目」です。


    先週にも触れましたが、これまでのドル円の上昇は「105円」、「110円」の大きな節目では全て調整が


    見られているという点です。


    天上をつけた後、いずれも5円程度の下落を見せています。


    115円60銭を記録した後に5円程度の下落があってもおかしくはありません。





    「1時間足」を見ると、「転換線」が「基準線」を下回っています。同じように「雲」を見た場合には


    まだ「雲の下限」をテストしており、抜け切ってはいません。


    この「雲」を完全に下抜けした際には注意が必要です。


    今回のドル円は上昇が急だったこともあり、114円を下抜けした場合、113円台では目だったサポートは


    ありません。





    基本的には市場参加者の多くがドルロングかと思われます。


    従って、今日の展開では115円台までの反発は難しいのではないかと思いますが、上述のLMCIが前月を大きく


    上回ればその可能性がないとはいえません。


    予想レンジは114円〜115円程度にしたいと思います。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------
    11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演 で。  ドル円113円台半ばから114円に

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和