今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年11月11日(火)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 昨日の海外市場で113円85銭近辺まで下落したドル円は、
    FRBが発表したLMCIが改善していたことを好感し反発。
    米長期金利が反発したこともあり、114円91銭近辺までドル高が
    進み、この日の高値圏で引ける。
  • ユーロドルは欧州市場で1.25台に乗せた後、ドル円と同じ歩調と
    なり、徐々にドル高ユーロ安に。再び1.24台前半までユーロ安が進む。
  • ダウは5日続伸し、最高値を更新。原油安や消費者信頼感が相場の支え
    となり、他の主要株価指数も揃って上昇。
  • 債券相場は反落。3年債入札が不振だったことから売り物が優勢の
    展開となり、長期金利も2.35%台まで上昇。
  • 金と原油は共に反落。
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  • 米   10月労働市場情勢指数(LMCI)→ 4.0
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    ドル/円114.16〜 114.91
    ユーロ/ドル1.2419 〜 1.2489
    ユーロ/円142.55 〜 142.75
    NYダウ +38.81 → 17,613.74ドル
    GOLD−10.00   → 1,159.80ドル
    WTI−1.25     → 77.40ドル
    米10年国債+0.068   → 2.358%

    本日の注目イベント

  • 日   9月国際収支
  • 日   10月景気ウォッチャー調査
  • 米   NY債券市場休場(退役軍人の日)
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    昨日のこの欄でも記述したように、ドル円は「1時間足の雲」を下抜けしたらズルズルと下げ基調に入り、


    欧州市場では114円台を割り込み、一時113円85銭あたりまでドル安が進みました。


    先週末の雇用統計直前に記録した115円60銭からは、約1円80銭程の下げです。


    その後、FRBが発表したLMCI(労働市場情勢指数)が「4.0」と前月よりも改善していたことで


    ドル円も反発し114円91銭近辺まで押し戻されています。





    「LMCI」は労働市場の全般的な状況を示す指標として徐々に注目されつつありますが、これはFRBが


    独自に労働市場関連の19項目を指数化して発表するものです。


    指数そのものは発表されませんが、毎月の変化率を発表します。


    今回は前月分も「2.5」から「4.0」と1.5ポイント上方修正されています。


    先週の雇用統計でも明らかになったように、失業率は5.8%とリーマンショック前の水準まで回復しており、


    雇用者数の伸びも、メドとする「20万人」をゆうに超えています。





    そのため、イエレン議長が繰り返して述べていたように、FRBは「労働の質」に視点を移しています。


    「LMCI」は失業率や雇用者数だけではなく、労働参加率、雇用・解雇、あるいは民間の求人広告の件数


    など、幅広い項目を網羅しています。


    今後はさらにこの指標が注目を集めることになると予想しています。





    さてドル円は直近高値から1円80銭ほど下落した後上昇に転じてきました。


    これで小さな調整を終えたのかどうかは現段階では解りません。


    それは、これまでも105円、110円の節目では一旦下落した後反発し、「ドルは底堅い」といった


    雰囲気を残した後急落しているからです。


    再び115円台に乗せて、その後の動きに注意したいと思います。


    基本的な上昇トレンドが維持されている以上、調整がどの程度続き、どのタイミングで終わるのかが


    焦点になるだけです。





    NY株式市場が堅調に推移しているため、本日の日本株も上昇しそうです。


    前日比150円程度の上昇を見せそうですが、日経平均が1万7000円台を回復するようだと、ドル円も


    115円台にしっかり乗せて来ることも想定されます。


    上述のように、問題はそこからさらに上値を試すのか、あるいはドル売りに押されて115円台を維持できない


    のかを見極める必要があります。





    株価の動きにもよりますが、レンジは114円40銭〜115円30銭程度と予想します。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------
    11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演 で。  ドル円113円台半ばから114円に
    11/7 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。   -----  

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和