今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]






2014年11月12日(水)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は日本株の上昇と消費税増税を先送りするとの見方が急速に高まり
    114円台半ばから115円台に乗せる。欧州市場ではさらに円売りに勢いがつき
    116円10銭近辺までドル高が進んだが、NY市場では軟調な株価を背景に
    利益確定のドル売りに押され115円03銭まで下落し、115円40−50銭
    で取引を終える。
  • ユーロドルは1.24台前半から1.24台後半まで緩やかに上昇。
    円安が急激に進んだことから、ユーロ円は144円台半ばまでユーロ高が進行。
  • 株式市場は軟調なスタートとなったが、日欧の株価が堅調だったことから、
    引けに掛けては上昇に転じ、ダウは小幅ながら6日続伸。
  • 債券市場は休場。
  • 金、原油は小幅に反発。
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    ドル/円115.03〜 115.94
    ユーロ/ドル1.2416 〜 1.2498
    ユーロ/円143.70 〜 144.50
    NYダウ +1.16 → 17,614.90ドル
    GOLD+3.20   → 1,163.00ドル
    WTI+0.54     → 77.94ドル
    米10年国債 -------   → 2.358%

    本日の注目イベント

  • 欧   ユーロ圏9月鉱工業生産
  • 英   BOE、四半期物価報告
  • 英   10月失業率
  • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
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    日本株の大幅高と一部で報道された「消費税増税先送りと解散」の材料に、ドル円は欧州市場で


    116円10銭近辺まで上昇し、約7年1ヶ月ぶりの円安水準を記録しました。


    昨日の朝方には114円台半ばで推移していたドル円が、午後からは急速に株高と円安が進み、


    115円台を回復。勢いはそのまま海外市場に受け継がれ116円台まで上昇しました。





    NY市場ではベテランズデーのため債券市場が休場で、連日高値を更新している株価がマイナス圏で


    推移したことから一転して利益確定のドル売りが強まり、115円03銭まで下落するなど荒っぽい


    動きが続いています。


    今朝方もオセアニア市場では、NY市場が115円45銭近辺で引けたにも関わらず、116円まで


    上昇する場面もありました。




    消費税増税が先送りになれば、小売株にとってプラス要因となり株価を押し上げます。


    株高はドル高につながり易いことで、ドル買い円売りが強まります。


    また、消費税増税を先送りにすることで選挙戦を有利に進めることもでき、仮に自民党が圧勝すれば


    安倍政権の基盤がさらに磐石になり、「アベノミクス」を展開しやすいとの思惑も働きます。





    こうなると注目されるのは、来週17日に発表される日本の第3四半期GDP速報値です。


    現在1.9%程度と予想されているこの値が、下振れするようだと増税先送りが現実味を帯びてきます。


    これから年末にかけてドル円はますます値動きが荒っぽくなりそうな予感がします。





    ドル円は116円台まで上昇したことで、チャート上はなかなか上値のメドが計れません。


    10月15日の105円20銭を底値に、僅か1ヶ月もたたないうちに約11円のドル高円安が進んだ


    ことになります。


    冷静に考えればやはり上昇のスピードは速すぎると考えるのが相当だと思います。


    市場参加者も今回の円安のスピードに慣らされたといえなくもありません。





    今後さらに円安が進む可能性は高いと思われますが、今回の様な急激な円安は望めないと


    認識すべきでしょう。


    今のところ急激な円安にも関わらず、110円を達成した時のような「円安を懸念する発言」は出ていません。


    その時よりもさらに6円も円安が進んだわけですから、いつそのような発言が出てもおかしくはありません。


    市場で生き抜くためには「人より少し早く戦場に入り、人より少し早く戦場から去る」ことが肝要です。


    本日のレンジは115円〜116円20銭程度と予想しますが、株価の動きには細心の注意が必要です。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------
    11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演 で。  ドル円113円台半ばから114円に
    11/7 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。   -----  

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和