今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]



2014年11月13日(木)




ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は115円台でもみ合った後、株価の下落などから114円89銭
    までドル売りが進む。その後は長期金利の上昇と、株価が持ちなおしたことで
    再び115円台半ばまで反発。
  • ユーロドルは1.24台後半まで買われたが、先安観も根強く、1.24台
    前半まで反落。
  • ポンドは利上げ観測が後退したことから1.5776まで売られ、
    1年2ヵ月ぶりの安値を記録。
  • 株式市場はまちまち。ダウは7営業日ぶりに下落したが、下落幅は限定的。
    一方ナスダックは14ポイント上昇。
  • 債券相場は10年債入札で需要が伸びなかったことで続落。
    長期金利は2.365%で取引を終える。
  • 金、原油は共に反落。
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    ドル/円114.89〜 115.74
    ユーロ/ドル1.2419 〜 1.2492
    ユーロ/円143.43 〜 143.80
    NYダウ −2.70 → 17,612.20ドル
    GOLD−3.90   → 1,159.10ドル
    WTI−0.76   → 77.18ドル
    米10年国債 +0.007   → 2.365%

    本日の注目イベント

  • 中   中国 10月小売売上高
  • 中   中国 10月工業生産
  • 独   独10月消費者物価指数(改定値)
  • 欧   ECB月例報告
  • 米   新規失業保険申請件数
  • 米   10月財政収支 
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    ドル円は115円〜116円の間で激しくもみ合っています。


    「ドル円はさらに上昇する」と予想するドルブル派と、「一旦は天井をつけて調整する」というドルベア派の


    相場観がせめぎあっていることに加え、解散と消費税増税を巡って「まだ何も決まっていない」


    といった発言や、追加緩和については「消費税増税が前提」と黒田総裁が発言するなど、相場を動かす材料に


    事欠きません。





    ドル円は11日の欧州市場で116円10銭を記録してから一旦は115円03銭まで下落し、


    昨日の朝方には再び116円をつけた後、何度も上下を繰り返し114円89銭までドル売りが進んだ後


    今朝は再度115円台半ばまで戻しています。


    115円割れが底堅いのか、あるいは116円が天井なのか判断に迷う所です。





    個人的には116円が目先の天井とも思えませんが、円安のスピードと水準、さらに移動平均線からの


    乖離率などを考えると、既に「調整水域」に入っていると思います。


    米国のQE終了に続き、予想外の黒田サプライズ、さらに消費税増税先送り観測の浮上など、円安要因の


    総出動で、目先の円売り材料は出尽くした印象もあります。





    来週月曜日には日本の第3四半期GDPが発表されます。


    この値が3%を超えるようだと、消費税増税が決められる可能性が高まりますが、市場予想は2%前後との


    見方がもっぱらです。


    しかし、GDPの結果に関わらず「政局」が優先される可能性もかなり高いのではないかと思われます。


    ここはひとまず、ドルが下落したら買い進む余裕を持って望むことをお勧めします。





    ハト派の一人であるミネアポリス連銀のコチャラコタ総裁は昨日の講演で「物価上昇の見通しを踏まえると、


    2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」と述べています。


    同総裁はこれまでにも同じような発言を繰り返しているため、直接市場への影響はありませんでしたが、


    現在2015年半ばと予想されている米政策金利引き上げは、早まったわけでもありません。


    来年のFOMCで利上げが決定されるとすれば、年8回あるFOMCの中でも、イエレン議長が記者会見に


    応じる会合が有力です。





    そう考えると、来年は3月、6月、9月そして12月の4回が該当しそうです。


    3月の会合の可能性はまず考えられないため、6月か9月が最も有力ということになります。


    「9月利上げ」が台頭すれば、ややドル売り円買い材料と受け止められないこともありませんが、12月


    ということになれば、市場はドル売りで反応することになりそうです。


    現在6月説が最も有力だとすれば、会合日程を考えると、利上げの時期だけでは「ドル買い材料」には


    なりにくいことが見えてきます。





    114円台後半まで落ちて、115円台半ばまで戻ったドル円は今日も株価の行方を見ながら神経質な展開が


    予想されます。


    荒っぽい値動きを反映して、3ヶ月のボラティリティーは足元では10.17%まで上昇し、今年2月以来の


    高水準です。


    従ってレンジ予想も的外れになりがちですが、本日は114円70銭〜116円程度としたいと思います。





    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
    為替はさまざま事が原因で動きます。
    その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。


    日時 発言者 内容 市場への影響
    9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼ ロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演 で。  ------
    9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想してい る様子が示されている」  ドル円105円台前半から→106円台に
    9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組 で。  ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
    9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標であ る2%を下回っている」FOMC後の記者会見 で。 ドル円」 → 108円台に急騰
    9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。  -------
    9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビュー で。  ------
    10/07 黒田・日銀総裁 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。  ドル円108円後半から109円23銭まで上昇
    10/14 デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演 で。  ------
    10/16 ブラード・セントルイス連銀総裁 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビュー で。  NY株価下落を抑える
    10/17 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」  ------
    11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演 で。  ドル円113円台半ばから114円に
    11/7 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。   -----  
    11/12 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「物価上昇の見通しを踏まえると、2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」講演で。  ------

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    外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和