今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2014年11月14日(金)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は115円台でもみ合い。株価の上昇にやや買い優勢になる場面もあったが116円には届かず、115円80−85で取引を終える。ユーロドルは1.24台半ばから後半で小動き。ECBの次の政策を見極めたいとする姿勢が強まる。
  • 株式市場は続伸。原油価格の下落でエネルギーセクターが売られたものの、全体的には買い意欲が広がりダウは40ドル上昇し最高値を更新。
  • 債券相場は3日ぶりに反発。原油安が引き続きインフレを抑制するとの見方が広がり債券価格を押し上げた。長期金利は2.35%台に低下。
  • 金は反発し、原油は大幅に下落し4年ぶりとなる74ドル台に。
ドル/円 115.31 〜 115.88
ユーロ/ドル 1.2451 〜 1.2492
ユーロ/円 143.74〜144.58
NYダウ +40.59 → 17,652.19ドル
GOLD +2.00  → 1,161.10ドル
WTI −2.97 → 74.21ドル
米10年国債 −0.015 → 2.350%

本日の注目イベント

  • 欧   独7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   仏7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   伊7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏7−9月期GDP(速報値)
  • 欧   ユーロ圏10月消費者物価指数(改定値)
  • 米   10月小売売上高
  • 米   11月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
  • 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演

ドル円は日経平均株価の大幅続伸にも関わらず116円台には届きませんでした。消費税増税の延期もどうやら決まりそうな状況になってきましたが、これも既に材料としては織り込み済みとの印象もあります。一方で下値の方も限定的で、ここ数日で2回115円割れを試したものの押し戻されており、昨日は115円割れもなく、やや膠着感が出てきました。

先月末の日銀金融政策決定会合前には109円台前半で推移していたドル円は、わずか1週間ほどで約7円もの急激な円安が進みました。昨日は対ユーロでも144円台半ば、対豪ドルでも100円台後半まで円売りが進み、円は足元では「最弱通貨」になっています。年内にも量的緩和が見込まれているユーロに対しても売られていることが特徴的です。

今朝の経済紙の一面トップは「消費税10%延期へ」という見出しが踊っています。この記事がNY市場では材料視される局面もあったようですが、ドル円は115円88銭止まりで、116円には届いていません。個人的には116円から上値がやや重くなってきたとの印象が強まってきました。ドル高トレンドの継続には異論はありませんが、ここはやはりある程度の調整も必要ではないかと思われます。

本日は米国で小売売上高が発表されます。原油価格の大幅下落で消費者にとっては減税と同様な効果があると見込まれているため、個人消費も好調だろうと予想されています。この経済指標でドルが大きく売られるリスクは低いと考えますが、今日は週末です。積みあがったポジションの整理があれば、それはドル売りにつながる可能性もあります。これは為替だけではなく、株式についても言えることです。注意するにこしたことはありません。

本日のレンジは114円80銭〜116円20銭程度を予想しますが、「消費税増税延期」と「衆議院解散と総選挙」という材料を、改めて株式市場がどのように消化するのかを見極めたいと思います。

What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時発言者内容市場への影響
9/6 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演で。 ------
9/8 サンフランシスコ連銀調査 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想している様子が示されている」 ドル円105円台前半から→106円台に
9/11 黒田・日銀総裁 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組で。 ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに
9/17 イエレン・FRB議長 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標である2%を下回っている」FOMC後の記者会見で。 ドル円 → 108円台に急騰
9/24 ダドリー・NY連銀総裁 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。 -------
9/29 フィシャー・ダラス連銀総裁 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビューで。 -------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和