2014年11月21日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場で118円98銭まで上昇したものの、その後は下落基調をたどり、NY市場では利益確定のドル売りもかさみ、一時117円74銭までドル安に。その後は経済指標と株価の上昇に反応し、118円台に乗せて引ける。
- ユーロドルは反落。ユーロ圏のPMIが予想に届かなかったことで、1.25台後半から1.25近辺まで下落。
- 株式市場は反発。原油価格が上昇したこともあり、エネルギー株や小型株が上昇。ダウは33ドル上昇し最高値を更新。
- 債券相場は反落。消費者物価指数が引き続きFRBの目標である2%を下回ったことで買われた。長期金利は2.33%台に低下。
- 金は続落。原油は4日ぶりに反発。
10月消費者物価指数 → 0.0%
10月中古住宅販売件数 → 526万件
新規失業保険申請件数 → 29.1万件
11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 40.8
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| ドル/円 | 117.74〜 118.43 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2509 〜 1.2570 |
| ユーロ/円 | 147.88 〜 148.30 |
| NYダウ | +33.27 → 17,719.00ドル |
| GOLD | −3.00 → 1,190.90ドル |
| WTI | +1.00 → 75.58ドル |
| 米10年国債 | −0.023 → 2.334% |
本日の注目イベント
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 加 カナダ10月消費者物価指数
連日大台替えを見せ、120円を付けなければ収まらない相場つきになっているドル円ですが、相変わらず強い上昇基調を保っています。東京時間に118円台半ばを超えると、欧州時間の朝方には118円98銭まで上昇。このままでは120円に手が届くのではないかといった勢いでしたが、その後は欧州株が大幅な調整を見せたことで緩やかに下落し、NY時間では117円74銭までドルが売られる場面もありました。
ドル円はその後、フィラデルフィア連銀景況指数が予想を上回ったことで118円台まで値を戻していますが、焦点は、これで調整を終えたのかどうかです。昨日のケースでは、高値からの下落幅は1円24銭でした。調整というにはやや小幅過ぎるとの印象はありますが、今月に入ってからの「高値からの下落幅」をみると、概ね1円から1円50銭程度の値幅で調整を終え、その後一段と上昇する展開が続いています。
記憶に新しいところでは、今週の月曜日、「GDPショック」に日経平均株価が一時550円ほど急落したことで、ドル円は117円をつけた後115円46銭まで急速に下げました。NY市場では115円割れも予想されるような状況でしたが、ドル円はその水準を底値に上昇に転じました。このような動きは11月6日や7日にも見られ、調整幅は極めて小幅に終わっています。
結局、非常に強い上昇トレンドの中であり、120円を見ないと収まらない相場展開であるとすれば、なかなか本格的な調整には結びつきにくいということです。その意味で、今日再び118円台後半を試す展開になれば、やはり昨日の高値から1円24銭の下落で小幅な調整は終わったと考えざるを得ません。
つい2週間前までは「120円」は来年の目標に近かったはずです。それが昨日あたりは「年内に123円までドル高が進む」といった見方も出始めてきました。確かに足元のスピードでドル高が進めば可能性がないわけではありません。しかし相場である以上短期的な上昇には限界があるはずです。しかも、今回は目先の円安材料がほぼ出尽くした感もあります。売りは相当ひきつけないと売れません。またドルを買うにしても慎重に水準を考えなければなりません。「山高ければ、谷深し」という格言も頭の片隅に入れておくべきでしょう。
本日の展開も、既に早朝ではこれまで通りドルが買われて始まっています。NYでは株価が反発しており、日本株も上昇が見込まれる一方、ドル円が高値からやや下落していることで先物市場では小幅に反落しているようです。週末ということを考えれば、上昇基調といえ利益を確定したいという動きも予想されます。レンジは117円50銭〜118円90銭程度を予想します。
2014年新語・流行語大賞にノミネートされた言葉が発表されました。概ね内容が理解できますが、「タモロス」や「J婚」は何のことやら・・・。極め付きは「こじらせ女子」です。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 9/6 | プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 | 米経済がFRBの目標にさらに大きく近づいており、目標達成まで金利をゼロ近くに据え置くことは「危険な戦略だ」講演で。 | ------ |
| 9/8 | サンフランシスコ連銀調査 | 「FOMC参加者よりも一般の人々の方が一段と緩和的な政策を予想している様子が示されている」 | ドル円105円台前半から→106円台に |
| 9/11 | 黒田・日銀総裁 | 「円安が日本経済にマイナスになることはない」「経済情勢によって必要が あれば、金融対策で対応する」TV東京の番組で。 | ドル円107円20銭まで上昇のきっかきに |
| 9/17 | イエレン・FRB議長 | 「労働市場はまだ完全に回復していない」、「インフレは委員会の目標である2%を下回っている」FOMC後の記者会見で。 | ドル円 → 108円台に急騰 |
| 9/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「ドルが大幅に上昇すれば、経済成長への影響を伴うことになる」NYでの講演で。 | ------- |
| 9/29 | フィシャー・ダラス連銀総裁 | 「強いドルは米経済への信任投票だと思う」ブルームバーグラジオとのインタビューで。 | ------- |
| 10/07 | 黒田・日銀総裁 | 「今まで起こった円安について問題が生じている、日本経済全体にとってマイナスになっているということはない」参議院予算委員会で。 | ドル円108円後半から109円23銭まで上昇 |
| 10/14 | デベル・オーストラリア準備銀行連銀総裁補佐 | 「豪ドル相場は大半の尺度からみて引き続き過大評価されている」講演で。 | ------ |
| 10/16 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレ期待の低下は)中央銀行にとって重要な検討事項だ。従って、現時点での論理的な政策対応は量的緩和(QE)を遅らせることかもしれないと考える」ブルームバーグとのインタビューで。 | NY株価下落を抑える |
| 10/17 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「景気が悪化した場合には量的緩和第4弾(QE4)を検討すべきだ」 | ------ |
| 11/5 | 黒田・日銀総裁 | 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演で。 | ドル円113円台半ばから114円に |
| 11/7 | イエレン・FRB議長 | 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。 | ----- |
| 11/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「物価上昇の見通しを踏まえると、2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」講演で。 | ------ |



