2014年11月25日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の欧州時間に再び118円台に乗せ、NYでも終始118円台半ばで小動き。日欧の緩和に加え、中国が利下げを実施したこともドル買いにつながった。
- ユーロドルは昨日の早朝に1.36台半ばまで下落したが、その後はドイツのIFO景況感が上振れしたことで買戻しが優勢となり、1.24台半ばまで反発。量的緩和を巡ってECB内での意見の違いが深まっていることもユーロを押し上げた。ユーロ円は再び147円台に乗せる。
- 株式市場は3日続伸。中国などの刺激策で株価の一段高を予想する声も高まり、ダウは7ドル高。S&P500も5ポイント上昇し、ともに最高値を更新。
- 債券相場は反発。2年債入札が好調だったことで10年債も堅調に推移。長期金利は2.30%台まで小幅に低下。
- 金、原油はともに反落。
| ドル/円 | 118.19〜 118.49 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.2402 〜 1.2444 |
| ユーロ/円 | 146.67 〜 147.32 |
| NYダウ | +7.84 → 17,817.90ドル |
| GOLD | −2.00 → 1,195.70ドル |
| WTI | −0.73 → 75.78ドル |
| 米10年国債 | −0.009 → 2.301% |
本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(10月31日分)
- 中 中国 10月景気先行指数
- 独 独7−9月期GDP(改定値)
- 欧 OECD半期経済見通し発表
- 米 7−9月期GDP(改定値)
- 米 9月FHFA住宅価格指数
- 米 9月ケースシラー住宅価格指数
- 米 11月消費者信頼感指数
- 米 11月リッチモンド連銀製造業指数
- 加 カナダ9月小売売上高
先週末、ドル円は麻生財務大臣の発言で118円台から117円36銭まで下落する場面があり、その後のNY市場でも同じような水準までドルが売られましたが、結局、118円台まで反発しており、今回の調整も1円60銭前後と、小幅に終わっています。
麻生大臣は、閣議後の記者会見で「円の下がり方のスピードが速すぎる。歓迎すべきことではない」と発言し、これをきっかけにドル売りが強まりましたが、このところの急激な円安局面では内外を通じて初めての「円安懸念発言」でした。ただこの発言も冷静に考えれば、円安そのものを批判してるわけではなく、円安のスピードが問題だとしているため、市場へのインパクトは限定的であったと思われます。同時に、このような発言が米国サイドから出てくるようだと、誰が発言したかにもよりますが、注意が必要かもしれません。
ドル円は再び118円台を回復し、NY市場では118円49銭までドル高が進みました。長期金利は依然として2.3%台と低位で推移していますが、株価が連日最高値を更新していることでリスクオンの状況が続いているようです。昨日は、特に中国人民銀行が約2年ぶりに利下げに踏み切ったことで、日銀やECBと同様に、景気刺激を追加する戦線に加わったと見られ、中国景気の底入れ期待も膨らんできました。
リスクオンが続けば低金利の円は売られ易い状況になります。ドル円は先週木曜日に118円98銭まで上昇した後、小幅な調整を経て、再び118円台半ばまで反発しています。米国の株高には注意が必要ですが、大きく崩れない限りドル円は119円を目指すことになろうかと思います。国内では、先週末に衆議院が解散し、選挙モードに入っています。争点の一つは「アベノミクス」に対する評価です。
自公連立与党は「アベノミクス」の効果をうたい、さらなる推進を目指しますが、一方で野党はこぞって「アベミクス」の負の部分を強調しています。従って12月14日の選挙で、連立与党が圧勝するようだと、現在の株高円安政策がさらに推し進められるとの連想から、ドル買い円売りが加速することになりそうです。
本日はドルがどこまで買われるのかが注目点ですが、一目均衡表の「基準線」から見ると、118円前後が既にサポートとして機能しそうです。日銀決定会合の議事要旨の内容や、米GDPの改定値次第では118円割れの可能性もあるかもしれませんが、それ程深い下落はないとの想定から、レンジは117円70銭〜119円を予想したいと思います。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 11/5 | 黒田・日銀総裁 | 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演で。 | ドル円113円台半ばから114円に |
| 11/7 | イエレン・FRB議長 | 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。 | ----- |
| 11/12 | コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 | 「物価上昇の見通しを踏まえると、2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」講演で。 | ------ |
| 11/21 | 麻生・財務大臣 | 「円の下がり方のスピードのテンポが速すぎる。歓迎すべきことではない。」閣議後の会見で。 | ドル円118円台から117円36銭まで下落 |



