2014年12月2日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は乱高下。ムーディーズが日本国債を格下げしたことから欧州市場で一時119円14銭までドル高が進んだが、その後株価の下落予想や、追加緩和期待の後退から117円86銭まで下落。引けにかけては118円35銭近辺まで反発して取引を終えた。
- ユーロドルはドル安が進んだことで一時1.25台までユーロ高が進んだものの、ECB理事会を控え積極的な取引は限られた。
- 株式市場は下落。中国のPMIが低調だったことや、ブラックフライデー商戦の不調が嫌気され、ダウは51ドル安。
- 債券相場は7日ぶりに反落。ISM製造業景況指数が予想を上回ったことや、原油安が個人消費にとってプラスになるとのNY連銀総裁の発言を手がかりに売られた。
- ドル安が進んだことで金は42ドル高と1218ドルまで上昇。原油も急激な下げから割安感もあるとの見方から買い戻され、69ドル台を回復。
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11月ISM製造業景況指数 → 58.7
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ドル/円 117.86 〜 118.43 ユーロ/ドル 1.2465 〜 1.2507 ユーロ/円 147.25 〜 147.75 NYダウ −51.44 → 17,776.80ドル GOLD +42.60 → 1,218.10ドル WTI +2.85 → 69.00ドル 米10年国債 +0.058 → 2.218% 本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 日 11月マネタリーベース
- 欧 ユーロ圏10月生産者物価指数
- 米 イエレン・FRB議長、学生向けにスピーチ
大手格付け会社ムーディーズの日本国債格下げはやや唐突でした。以前この欄でも消費税増税を延期した場合、財政規律の悪化から格下げのリスクがあることは触れましたが、このタイミングは意外でした。しかも、「A1」で、上から4番目の格付けとなり、日本国債の安全性が中国、韓国よりも下になったわけです。
国債の格下げは本来、その国の安全性の低下につながることから、発行体は資金調達コストが上がり、財政的にはマイナスになります。さらに格下げが続けは、日本国債が売られ、長期金利の急騰につながりますが、日本の現状は様相が異なります。
日銀が異次元緩和で、年間80兆円もの国債を買い占めているからです。日本の長期金利が0.43%という低水準で推移しているのも、日銀が国債を一手買いしているからに他成りません。従って、今回の格下げでも現在の緩和政策が継続されている限り長期金利の急騰は考えにくいと思われます。また、日本国債はそのほとんどが国内で消化されていることも、金利が急騰しにくいと考えられています。
長期的に見れば国債が売られ長期金利が上昇し日本株や円も売られることになり、「日本売り」になると考えられます。ドル高円安要因と見ることができますが、同時に株が売られることで、こちらから見れば円高要因と見ることもできそうです。今回の格下げの影響は今のところ軽微だといえます。
119円台まで円安が進んだドル円は、120円が目先の目標だとすれば「かなりいいところ」まで来ました。それでも日本株は堅調に推移しており、株高と円安が同時に進行している状況は簡単にはかわりそうもありません。年内120円前後まで円が売られるというシナリオはまだ堅持していいかと思います。昨日はドル安が進んだことで、金は大幅に反発し、原油価格も戻しています。しばらくは、長期金利や株価の行方だけではなく、原油価格の動向にも目配りをする必要があるかもしれません。
その原油価格について、ダドリーNY連銀総裁は講演で、「原油価格の下落は個人消費にプラスだ」とし、政策金利の引き上げは2015年半ばが妥当であるとの認識を示しました。全米小売業協会(NFR)のリポートによると、先週末のブラックフライデー商戦は前年を11%下回ったようです。株高という資産効果もあり、堅調な個人消費を予想していましたが、個人の財布の紐は意外に堅かったようです。しかし原油安の効果が本格的に現れるのは、これからクリスマスまでの期間と見ることもできます。
昨日119円台を記録した後の調整も1円30銭前後でした。これまでの動きを参考にするなら、小幅調整はほぼ終えたことになります。今日は昨日のNYの底値である117円86銭が維持できるかどうかに注目します。レンジは117円80銭〜118円80銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演で。 ドル円113円台半ばから114円に 11/7 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。 ----- 11/12 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「物価上昇の見通しを踏まえると、2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」講演で。 ------ 11/21 麻生・財務大臣 「円の下がり方のスピードのテンポが速すぎる。歓迎すべきことではない。」閣議後の会見で。 ドル円118円台から117円36銭まで下落 11/27 大塚耕平・民主党政調会長代理 「購買力平価で言うと100円を挟んで95円から105円が適正水準」ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで。 ドル円はやや円高方向に



