2014年12月12日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は昨日の東京市場で117円46銭近辺まで下落したものの、その後は買戻しが優勢となり、118円台半ばまで反発。NYでは小売売上高が予想を上回ったことや株価が急反発したことで119円台半ばまでドル買いが進み、118円90−95銭で取引を終える。
- ユーロドルも1.24台後半からじり安の展開となり、1.24を割り込み、1.2370までドル高ユーロ安が進む。
- 小売売上高が8ヶ月ぶりの高い伸びを示したことで、株価は大幅に反発。ダウは一時200ドルを超える上昇を見せたが、引けに掛けては上げ幅を縮小し、63ドル高で終わる。
- 良好な経済指標を受けて債券は3日ぶりに反落。ただ長期金利は前日より小幅な上昇に留まる。
- 金は続落。原油は世界需要の見通しが低水準との見方から2009年7月以来となる60ドル台割れまで売られる。
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11月小売売上高 → +0.7%
新規失業保険申請件数 → 29.4万件
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ドル/円 118.37 〜 119.55 ユーロ/ドル 1.2370 〜 1.2440 ユーロ/円 147.13 〜 148.05 NYダウ +63.19 → 17,596.34ドル GOLD −3.80 → 1,225.60ドル WTI −0.99 → 59.95ドル 米10年国債 +0.009 → 2.176% 本日の注目イベント
- 中 中国 11月小売売上高
- 中 中国 11月工業生産
- 欧 ユーロ圏10月鉱工業生産
- 米 11月生産者物価指数
- 米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
ドル円は結局「往って来い」の相場展開でした。昨日の朝方には株価の下落に反応し、一時117円46銭近辺まで円が買われたものの、午後には日経平均の下げ幅が150円程度まで縮小すると118円台まで値を戻し、NYでは株高と良好な経済指標を背景に119円55銭までドル高が進みました。
やはり「ドルの買い場」を探す戦略が効を奏した格好になりましたが、一時200ドルを超える上昇を見せたNYダウが63ドル高で終わったことで、ドル円も高値から70銭ほど押し戻されています。依然として中国や、ギリシャへの懸念がくすぶっていることを物語っており、今後もNY株式市場の動きがドル円の先行きを予想する上で極めて重要な鍵を握っていると言えます。
それにしてもドル円は荒っぽい展開が続いています。9日には1日で3円以上の値幅がありましたが、その後も連日の2円以上の振幅を見せています。今年の12月は明らかに例年とは異なり、最後まで予断を許さない展開が予想され、良い忘年会が迎えられるか、あるいは湿っぽいものになるのか、最後まで気を抜けません。
昨日の展開を見ていると、117円半ば辺りではそれなりにドル買い需要があったようです。今朝の日経電子版では「ミセスワタナベ、巨額のドル購入」との記事を紹介しています。テクニカルを見ると昨日のNYではドル急反発も「一目均衡表」の「雲」の上限で見事に抑えられた格好です。そして、その後の下落で118円65銭程度まで下落していますが、こちらも「雲」の下限でサポートされており、現在「雲」の中でもみ合っている状況です。従って、ここから上抜けするのか、再び下抜けして117円台を試すのかをしっかりと見極める必要があります。
WTI原油価格がついに60ドルを割り込んでいます。サウジが減産する必要はないと表明したことがきっかけですが、一部には採掘コストが極めて低く、さらに財政的にも裕福なサウジが米国のシェールオイルへの打撃を狙っているとの見方もあります。採掘コストが60ドルとも言われる米国のシェールオイルですが、現在では技術革新が進み、採掘コストはさらに下がっているとも言われています。
注目されたECBによる第二回の条件付長期リファイナンス・オペ(TLTRO)の利用額はアナリストの予想中央値に届きませんでした。ECBの発表によると、ユーロ圏の銀行の借入額は1300億ユーロ(約19兆1600億円)で、アナリストの中央値である1400億ユーロには届いていません。この結果、ECBが量的緩和に踏み切る可能性が一段と高まり、来年1月にも実施する見方も台頭しています。
今度の日曜日は衆議院選挙です。自民党の300議席超えが予想されており、自公では2/3を確保できるとの見方です。アベノミクスへのさらなる推進につながり、円安要因とみられますが、選挙は水物と言います。ふたを開けるまでわかりません。仮に予想通りであっても、この結果だけで121円に戻すのは無理があると考えています。本日のレンジは118円30銭〜119円80銭程度を予想します。今年も残すところあと2週間余りです。やや早いとは思いますが、「10大サプライズ」で有名なバイロン・ウイーンが今年の初めにどのような予想を行い、その結果はどうだったかを確かめたいと思います。見事に当てたのが、「ユーロドルは1.25を切り、ドル円は120円に達する」という予想です。見事にドル高を予想していました。一方外れたのが、「米10年物国債は4%に上昇する」という予想です。現在2.17%台ですから、これは大きく外しました。今年ももうすぐ、「10大サプライズ」が発表されますが、今年見事に為替を的中させただけに注目度は急上昇です。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演で。 ドル円113円台半ばから114円に 11/7 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。 ----- 11/12 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「物価上昇の見通しを踏まえると、2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」講演で。 ------ 11/21 麻生・財務大臣 「円の下がり方のスピードのテンポが速すぎる。歓迎すべきことではない。」閣議後の会見で。 ドル円118円台から117円36銭まで下落 11/27 大塚耕平・民主党政調会長代理 「購買力平価で言うと100円を挟んで95円から105円が適正水準」ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで。 ドル円はやや円高方向に 12/2 フィッシャー・FRB副議長 「それ(相当な期間という文言)に関する協議があったことが前回のFOMCの議事録で分かっており、当局がその削除に数ヶ月前より近づいているのは明白だ」WSJのカウンシル会議で。 ------ 12/4 ドラギ・ECB総裁 「来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろう」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.24台半ばから1.2370近辺に下落



