今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2014年12月29日(月)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は市場参加者が少ないことから小動き。11月の消費者物価指数が鈍化したことで、円売りが優勢な場面もあったが120円台半ばを超えられず。
  • ユーロドルも1.21台半ばから後半で目だった動きは見られなかったものの、来年早々にも量的緩和が実施されるとの見方が根強く上値の重い展開が続く。
  • 株式市場は続伸。小型株で構成するラッセル2000指数は最高値を更新。ダウも7営業日続伸し、連日の高値更新。
  • 債券相場は反発。利上げ観測はあるものの、インフレ率が低いことを手がかりに、小幅に上昇。
  • 金は大幅に反発し1195ドル台に。原油は薄商いの中続落。
    ドル/円 120.25 〜 120.46
    ユーロ/ドル 1.2168 〜 1.2186
    ユーロ/円 146.48 〜 146.66
    NYダウ +23.50 → 18,053.71ドル
    GOLD +21.80 → 1,195.30ドル
    WTI −1.11 → 54.73ドル
    米10年国債 −0.014 → 2.250%

    本日の注目イベント

    • 欧   ギリシャ議会、大統領選出のための第3回投票

    クリスマス休暇は終わったものの、ボクシングデーのためロンドン市場が休場だったことから、相場は依然として小動きが続いています。今週は日本サイドが年末モードに入りますが、海外市場では参加者が戻ってくるため、そこそこの動きも期待できそうです。 特に、今日29日はギリシャ議会が大統領選出のための第3回投票を実施することから、選挙結果次第ではユーロが一段と下落するリスクがありそうです。

    大統領が選出できない事態になると、議会は解散し総選挙になります。緊縮財政に反対の公務員が中心となり、財政支出を拡大させることを主張する党派を勝利に導くような状況になると「ギリシャショック」の再燃につながり、ユーロ売りが加速することになり、ドル円では円安に振れることが想定されます。

    ユーロドルは1.21台がすっかり定着してきた様にも見えます。1.20を割り込むと底値が想定しずらくなり、2010年の1.18台が意識される展開も予想されます。

    ドル円は25日の朝方から「雲」(1時間足)を上抜けできていません。一目均衡表を見る限りは上値の重さが気になりますが、一方で「MACD」ではプラス圏で推移しており、下落トレンドとは言い切れません。上述のようにギリシャの混乱に伴いユーロの下落リスクを考えると、ドル円が上昇することも考えられ、ここは次の動きを待つしかありません。

    来年に向けてもう少し長期で考えるなら、ドルロングの方が妙味はありそうですが、年末年始の動きはなかなか予想できません。来年1日には中国の製造業PMIが発表され、2日には米ISM製造業総合景況指数も発表されます。為替では年末年始もあまり関係ありません。

    株式市場は明日が「大納会」です。NY株式市場が堅調なことから、上昇機運が強いように思えます。予想レンジは120円〜121円程度にしたいと思います。

    本日が今年最後の「アナリスト・レポート」になります。新年は5日(月)から通常通りとなります。今年1年のご愛読に感謝申し上げます。

    皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    11/5 黒田・日銀総裁 「物価の下振れリスクが大きくなったのであれば、追加的な措置を行うことは当然の論理的帰結だ」講演で。 ドル円113円台半ばから114円に
    11/7 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化が市場の変動を増す可能性がある」パリで開催の国際シンポジュームで。 -----
    11/12 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁 「物価上昇の見通しを踏まえると、2015年に開催されるFOMC会合においても、利上げを決定するのは不適切」講演で。 ------
    11/21 麻生・財務大臣 「円の下がり方のスピードのテンポが速すぎる。歓迎すべきことではない。」閣議後の会見で。 ドル円118円台から117円36銭まで下落
    11/27 大塚耕平・民主党政調会長代理 「購買力平価で言うと100円を挟んで95円から105円が適正水準」ブルームバーグ・ニュースとのインタビューで。 ドル円はやや円高方向に
    12/2 フィッシャー・FRB副議長 「それ(相当な期間という文言)に関する協議があったことが前回のFOMCの議事録で分かっており、当局がその削除に数ヶ月前より近づいているのは明白だ」WSJのカウンシル会議で。 ------
    12/4 ドラギ・ECB総裁 「来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろう」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.24台半ばから1.2370近辺に下落
    12/16 イエレン・FRB議長 「正常化に向けたプロセスが少なくとも今後数回の会合では始まらない可能性が高いとFOMCが見なしている」FOMC後の記者会見で。 ドル急騰。株高金利高で、ドル円は117円台から118円台後半に
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和