2015年1月9日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は119円台半ばから後半で堅調に推移。株高、債券安が相場の下支えとなったものの、株価の上昇幅の割には上値が重かった。
- ユーロドルはドラギECB総裁が量的緩和に言及したことから一段安 となり、1.17台半ばまで下落。
- 株式市場は大幅に続伸し、年初からの下げを埋めた。ECBの緩和観測が株価へのプラス材料となり、ダウは323ドル高で1万 7900ドル台を回復。
- 債券相場は小幅に続落。今夜の雇用統計で良好な内容が示されるとの見方が背景。長期金利は3日振りに2%台まで上昇。
- 金は続落。原油は小幅に反発。
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新規失業保険申請件数 → 29.4万件
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ドル/円 119.38 〜 119.84 ユーロ/ドル 1.1754 〜 1.1819 ユーロ/円 140.71 〜 141.33 NYダウ +323.35 → 17,907.87ドル GOLD −2.20 → 1,208.50ドル WTI +0.14 → 48.79ドル 米10年国債 +0.052 → 2.012% 本日の注目イベント
- 豪 豪11月小売売上高
- 日 11月景気動向指数
- 中 中国12月消費者物価指数
- 中 中国12月生産者物価指数
- 独 独11月鉱工業生産
- 独 独11月貿易収支
- 独 独11月経常収支
- 英 英11月鉱工業生産
- 米 12月雇用統計
- 加 カナダ12月住宅着工件数
- 加 カナダ12月失業率
前日のNYで株価が大幅に反発したことを受けて、昨日の日経平均株価も大幅に上昇。ドル円はこの流れを受けて119円96銭までドル高が進みました。その後も底堅い動きを見せながらも、結局120円台乗せには至っていません。昨日のNYでは株価がさらに一段高を見せ、米長期金利も3日ぶりに2%台まで上昇したものの、ドル円の水準は変わっていません。やや後味の悪い展開です。
ドラギECB総裁が景気刺激策措置にはソブリン債購入が含まれる可能性もあるとの見解を示したことからユーロ ドルは1.18を大きく割り込み、1.1754までユーロ安が進みました。この水準は2005年12月以来となり、欧州債務危機の水準を大きく下回ったことになります。これで、いよいよ22日のECB理事会では行動を起こす準備が整っているとの見方ができますが、ECB のクーレ理事は「現時点でユーロ圏にデフレは見られない」と、量的緩和には消極的な発言を行っています。合意形成がなされたのかどうかが重要ですが、ECBには残された時間はなく、個人的には量的緩和に踏み切る可能性が高いと予想しています。 ECBによる量的緩和が近いとの観測が、軟調な米株式市場に反転のきっかけを与え、ダウはここ2日間で535ドルと大幅な上昇を見せています。ECBが量的緩和に踏み切れば、日銀にとっても再び追加緩和実施へのプレッシャーとなり、市場はドル買い円売りで反応する可能性もあります。
ただ、昨日の株式、債券市場の動きの割にはドル円がいまいち元気がなかった点は気になります。今夜にも雇用統計が発表されるということもあるかと思いますが、120円台手前で足踏みしている状況は、ここからの上値の重さを示唆しているといえなくもありません。事実、昨日の動きは「1時間足」の「200日線」で上昇を止められており、さらに「4時間足」でもこのあたりに「雲」と「52日線」が集まっています。
120円台に乗せて、昨年の高値を試す展開に戻るのか、あるいは120円が壁と成り、結局115−120円のレンジに戻るのか、今夜の雇用統計次第となりそうです。
原油価格がいまだに48ドル台と、50ドルを下回ったままです。やはり60−70ドル台まで値を戻さない限り、下値不安は残り、株価下落のリスクになると思われます。ADP雇用者数でも確認されたように、米労働市場は安定しており、雇用への不安は徐々に低下して来ました。従って、24万人程度と予想されている今夜の雇用統計でも、先月のようなサプライズがない限り、121 円テストは難しいのではないでしょうか。
先ずは、大幅上昇の米国株を受けて、上昇が予想される日経平均株価が、どこまでドルの支援材料になるのかを見極めたいと思います。予想レンジは118円70銭〜120円70銭程度とワイドに見ています。
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お正月も終わり、3連休が済めば通常モードに戻ります。毎年深川の神社に初詣に行き、「おみくじ」を引くのが慣例になっています。今年の「おみくじ」は、「末吉」でした。「勝負事」の箇所には、「買いに益あり」とのご託宣。やはりドル円のロングが有効ということでしょうか・・・・。
良い連休を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 12/2 フィッシャー・FRB副議長 「それ(相当な期間という文言)に関する協議があったことが前回のFOMCの議事録で分かっており、当局がその削除に数ヶ月前より近づいているのは明白だ」WSJのカウンシル会議で。 ------ 12/4 ドラギ・ECB総裁 「来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろう」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.24台半ばから1.2370近辺に下落 12/16 イエレン・FRB議長 「正常化に向けたプロセスが少なくとも今後数回の会合では始まらない可能性が高いとFOMCが見なしている」FOMC後の記者会見で。 ドル急騰。株高金利高で、ドル円は117円台から118円台後半に 12/30 プラート・ECB理事 「ユーロ圏のインフレ率が2015年より長期間ゼロを下回るだろう。理事会はそれを見過ごすことはできない」独紙とのインタビューで。 ------ 1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------ 1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------



