2015年1月22日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は荒っぽい動きを繰り返しながら結局118円近辺まで値を戻す。株安や日銀の政策決定会合内容に失望したドル売りで117円18銭まで円高が進んだ。その後は全般的にドルが買い戻されたことでドル円は118円台を回復し、117円台後半で引ける。
- ユーロドルはECBによる緩和策が確実視される中、ユーロ買戻しが優勢に。一時は1.1680まで上昇し1週間ぶりの水準をつけたが、その後は徐々に売られ、1.15台半ばを記録。
- 株式市場は3日続伸。ECBの緩和観測が株価を支え、原油価格が上昇したことでエネルギー株も反発し、ダウは39ドル高で取引を終える。
- 債券価格は反落。ECBが大規模な緩和策を実施するとの見方が拡大し、欧州景気にもプラスといった見方から債券は売りが優勢となる。長期金利は1.85%台まで上昇。
- 金は小幅に反落。原油価格は反発し47ドル台に。
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12月住宅着工件数→ 108.9万件
12月建設許可件数→ 103.2万件
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ドル/円 117.18 〜 118.17 ユーロ/ドル 1.1562 〜 1.1680 ユーロ/円 135.80 〜 136.95 NYダウ +39.05 → 17,554.28ドル GOLD −0.50 → 1,293.70ドル WTI +1.39 → 47.78ドル 米10年国債 +0.065 → 1.858% 本日の注目イベント
- 欧 ECB金融政策発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 欧 ユーロ圏1月消費者信頼感(速報値)
- 米 11月FHFA住宅価格指数
- 米 新規失業保険申請件数
昨日もドル円は神経質な動きを見せ、値幅も大きく、115−120円のレンジ内での取引ながら方向感が定まらない展開でした。朝方の118円76銭辺りを頂点にドルが徐々に売られる流れとなり、昼過ぎには日銀決定会合の内容が発表されると118円を割り込み、その後の海外市場でも117円台前半までドルが下落。しかし、NYの後場には118円台まで戻すなど、今夜のECB理事会を控え荒っぽい展開が続いてます。
ブルームバーグ・ニュースは、「ドラギ総裁は1.1兆ユーロの量的緩和計画を提案する」と報じています。同ニュースは、欧州中銀当局者からの情報として「総裁を含むECB理事会は月500億ユーロずつの資産購入を2016年末まで続けることを提案」と伝えており、最終決定前に計画に変更を加えることもあり得るとしています。また、新たな購入対象は国債が中心となる公算が大きいものの、社債など他の資産についても討議されるようです。
日銀の決定会合の内容に、市場はやや失望しました。一部には、日銀に預けられる準備預金の超過分に対する付利金利を引き下げるのではないかといった観測もありましたが、見送られました。黒田総裁は記者会見で、「2%の物価上昇は2015年を中心とする期間に達成される可能性が高い」と、これまでの主張を繰り返しました。同時に、期間については「ある程度前後の幅はあり得る」とし、「若干前後にはみ出る余地はある」と述べています。
そして、2015年度物価上昇見通しを、従来の1.7%から1.0%に引き下げています。また2016年度については、これまでの2.1%から2.2%に引き上げ、「原油安の影響が剥落することで物価が上昇する」との見立てを示しました。この発言から、追加緩和観測がやや後退したことでドル売りが進んだものと思われます。
ドル円は足元では119円台に乗せることができるかどうかがテクニカル的に重要な鍵になっています。118円台後半までは上昇しましたが、その上には一目均衡表の「雲」が「日足」でも「8時間足」でもさらに「4時間足」でも確認できます。現在「雲の下限」が上昇を抑えている格好になっており、119円台にしっかり乗せてくれば上昇に弾みが付くことも考えられますが、基本は115−120円のレンジが継続されていると見られます。
本日もECBの政策発表をにらみ神経質な展開になりそうです。株式市場や原油価格の動きにも影響されますので、幅広く情報には注意が必要です。レンジは117円〜118円50銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 12/2 フィッシャー・FRB副議長 「それ(相当な期間という文言)に関する協議があったことが前回のFOMCの議事録で分かっており、当局がその削除に数ヶ月前より近づいているのは明白だ」WSJのカウンシル会議で。 ------ 12/4 ドラギ・ECB総裁 「来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろう」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.24台半ばから1.2370近辺に下落 12/16 イエレン・FRB議長 「正常化に向けたプロセスが少なくとも今後数回の会合では始まらない可能性が高いとFOMCが見なしている」FOMC後の記者会見で。 ドル急騰。株高金利高で、ドル円は117円台から118円台後半に 12/30 プラート・ECB理事 「ユーロ圏のインフレ率が2015年より長期間ゼロを下回るだろう。理事会はそれを見過ごすことはできない」独紙とのインタビューで。 ------ 1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------ 1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------ 1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇



