2015年1月28日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間に118円台半ばを超えたドル円は、欧州株の下落で118円台を割り込む。さらにNYでは企業決算と耐久財受注の予想以上の落ち込みに株安、債券高から117円34銭近辺までドル安が進み、117円80−85銭まで反発して引ける。
- ユーロドルは買戻しが優勢な展開が続く。スイス中銀の副総裁が、今も介入する用意があると発言したことが伝わり、1.14台まで買われる場面も。
- 株式市場は大幅に反落。耐久財受注が予想を下回ったことに加え、マイクロソフトやキャタピラーなどの決算が予想に届かなかったことが響いた。ダウは291ドル下げ、1万7300ドル台に。
- 債券相場は小幅に反発。経済指標の悪化や株安を手がかりに買われた。長期金利は小幅に低下し1.81%台に。
- 金と原油価格は反発。
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12月耐久財受注 → −0.8%
11月ケースシラー住宅価格指数 → +4.31%
12月新築住宅販売件数 → 48.1万件
1月消費者信頼感指数 → 102.9
1月リッチモンド連銀製造業指数 → 6
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ドル/円 117.34 〜 118.00 ユーロ/ドル 1.1299 〜 1.1422 ユーロ/円 132.93 〜 134.21 NYダウ −291.49 → 17,381.21ドル GOLD +12.30 → 1,291.70ドル WTI +1.08 → 46.23ドル 米10年国債 −0.016 → 1.812% 本日の注目イベント
- 豪 豪10−12月消費者物価指数
- 米 FOMC政策金利発表
ドル円は連日大台替えを見せ、値幅も1円以上の動きをすることから、明確な方向感が出ず、短期的な動きを示す「1時間足」では、毎日短期的なトレンドが変化しています。昨日は、やはり118円80銭より上値には届かず、欧米の株価の下落や、長期金利の低下を手がかりにNY市場では117円34銭まで下落する場面もありました。
耐久財受注が、事前予想の「+0.6%」から、「−0.8%」と発表されました。以前もこの欄で述べましたが、「米国の一人勝ち」は事実としても、欧州景気の低迷、中国の成長鈍化、さらには資源国の収入減少に伴う需要の後退などの影響を徐々に受け始めているようです。世界景気の低迷が、好調な米景気にも悪影響を及ぼし始めたのかもしれません。今後この状況がさらに深刻化すれば、利上げのタイミングにも影響を与えることも考えられます。
耐久財受注の悪化を受けて、NYダウは一時390ドル近い下落を見せました。ナスダックも90ポイントと大幅安でした。通常このような時には、「リスクオフ」が進み、ドル円はかなり円高に振れるケースが多いと思いますが、昨日のNY市場では117円34銭まで下落した後、117円85銭近辺まで反発しています。おそらく、原油価格が上昇したことや、消費者信頼感指数が市場予想を上回っていたことが作用し、円買いの勢いを抑制したのではないかと思われます。またアップルが取引時間終了後に10−12月期の決算発表を行い、アナリストの事前予想を上回ったことで株価が一時6%程上昇したことも、「リスクオフ」の流れを緩和した面もありそうです。
明日の朝方にはFOMC声明文が発表されます。今回のFOMCではイエレン議長の記者会見は予定されていないことから、声明文のみの発表となります。前回12月の声明文では「相当な期間」という文言を残し、「忍耐強く」という文言を新たに加えました。市場は、この文言挿入に、利上げのタイミングを今年6月頃と予想したわけですが、その後の原油価格の急落を踏まえて、どのような景気認識を示すかが注目されます。前回同様、米景気の先行きに自信を示すような内容だと、ドルが買われることになります。
今日のドル円は、昨日のNY市場の下値である117円30銭前後が維持できるかどうか。また9時半にオーストラリアの10−12月期消費者物価指数が発表されます。これに伴って豪ドル円が大きな値動きを見せる可能性があり、こちらにも注意が必要です。予想レンジは117円20銭〜118円50銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 12/2 フィッシャー・FRB副議長 「それ(相当な期間という文言)に関する協議があったことが前回のFOMCの議事録で分かっており、当局がその削除に数ヶ月前より近づいているのは明白だ」WSJのカウンシル会議で。 ------ 12/4 ドラギ・ECB総裁 「来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろう」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.24台半ばから1.2370近辺に下落 12/16 イエレン・FRB議長 「正常化に向けたプロセスが少なくとも今後数回の会合では始まらない可能性が高いとFOMCが見なしている」FOMC後の記者会見で。 ドル急騰。株高金利高で、ドル円は117円台から118円台後半に 12/30 プラート・ECB理事 「ユーロ圏のインフレ率が2015年より長期間ゼロを下回るだろう。理事会はそれを見過ごすことはできない」独紙とのインタビューで。 ------ 1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------ 1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------ 1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇 1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------ 1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------



