今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年1月30日(金)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は失業保険申請件数が15年ぶりの低水準だったことで上昇。株式市場も3日ぶりに大幅な反発を見せたこともあり、118円50銭までドル高が進むが、上値の抵抗帯と見られる118円80銭を試すには至らず。
  • ユーロドルは一進一退。これまでのような1.1を目指す動きは見られないものの、上値も限定的。1.13台前半で取引を終える。
  • 株式市場は3日ぶりに大幅に上昇。軟調な展開だったが、午後に原油が上昇したことや、好調な経済指標と企業業績も追い風となり、ダウは225ドル上昇。
  • 債券相場は反落。失業保険申請件数が15年ぶりに低水準を見せたことが売り要因に。長期金利は1.76%台まで上昇。
  • 金は大幅に続落し1255ドル台に。原油は一時43ドル台まで売られたが引けに掛けて反発し小幅高。

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    新規失業保険申請件数    → 26.万件
    12月中古住宅販売成約指数 → −3.7%
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    ドル/円 117.83 〜 118.50
    ユーロ/ドル 1.1279 〜 1.1368
    ユーロ/円 133.31 〜 134.07
    NYダウ +225.48 → 17,416.85ドル
    GOLD −30.00 → 1,255.90ドル
    WTI +0.08 → 44.53ドル
    米10年国債 +0.040 → 1.764%

    本日の注目イベント

    • 豪   豪第4四半期生産者物価指数
    • 日   12月消費者物価指数
    • 日   12月失業率
    • 日   12月鉱工業生産
    • 独   独12月小売売上高
    • 欧   ユーロ圏1月失業率
    • 欧   ユーロ圏1月消費者物価指数(速報値)
    • 米   10−12月期GDP(速報値 )
    • 米   1月シカゴ購買部協会景気指数
    • 米   1月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
    • 加   カナダ11月GDP

    さすがにNY株式市場は3日ぶりに大幅な反発を見せ、ドル円も再び118円50銭まで上昇しました。新規失業保険申請件数が26.5万件と、実に2000年以来15年ぶりの低水準です。今年に入ってからは、これまでの28−29万件からやや悪化して、30万件を超える週が多く、労働市場も息切れを見せ始めた印象もありましたが、26.5万件とはややサプライズです。問題はこのまま低水準が継続されるかどうかですが、米労働市場の改善は続くとの見方が優勢です。前日発表されたFOMCでも、米景気の着実な回復が記述されていましたが、整合的とも言えます。

    それでもドル円は117円台から118円台でのもみ合いが続いています。下値も徐々に底堅くなってはいますが、上値は118円43銭辺りにある日足の「雲」の上限に見事にキャップされています。先ずは118円50銭を超えることと、その上の118円80銭ー119円の「壁」を超えることが上昇の条件になります。

    ドル円は「三角保ち合い」(さんかくもちあい)を形成している過程にいます。12月8日の121円85銭を頂点とするレジスタンスラインと、10月15日の105円20銭を底値とするサポートラインが徐々に収斂しています。上抜けするためには119円55銭程度まで上昇する必要があり、逆に、下抜けするには117円50銭辺りを抜ける必要があります。まだどちらとも言えませんが、今夜発表される米10−12月期GDP速報値がカギを握っているかもしれません。

    豪ドル円の下げが目立ってきました。昨日の海外市場では、昨年10月16日に記録した91円75銭を割り込み、91円38銭まで豪ドル安が進む場面もありました。これは、「円が強い」というよりも、「豪ドル安」が主因です。10月16日の豪ドル/米ドルは0.8686でしたが、昨日の安値は0.7720と、1000ポイント以上も豪ドルが下落しています。この間、ドル円はそれ程大きな変化は見られません。

    資源価格の下落に加え、先週カナダが予想外の利下げに踏み切ったことで、同じ資源国のオーストラリアにも同じ連想が働き「利下げ観測」が強まったことが背景かと思われます。また、もともと「ドル高基調」がトレンドとして底流にあったことも作用しています。昨日の底値の91円38銭は「週足」の雲の下限で止められています。今後この水準を割り込めば、90円という節目と、昨年2月の88円台前半がターゲットになる可能性もあります。

    今日のドル円は上述のように、118円台半ばを超えるられるか、またその上の「壁」を乗り越えられるかが焦点です。それには、日経平均株価の大幅上昇が不可欠かと思われます。反対に上値が重いとすれば、いつものように、117円台に向かって下落するパターンに入るかもしれません。だた、勢いによっては上抜けがあるかもしれないため、ショートメイクは慎重に。レンジは117円80銭〜118円80銭程度にします。

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    今朝の東京地方は5時半ころから雨が雪に変わってきました。このまま振り続けることはない模様ですが、昨年は2月に2度も大雪が降り混乱しました。雪国の人にとっては「何を馬鹿なことを・・・」と言ったところでしょうか。都心は本当に雪には弱いです。良い週末を・・・・・。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    12/2 フィッシャー・FRB副議長 「それ(相当な期間という文言)に関する協議があったことが前回のFOMCの議事録で分かっており、当局がその削除に数ヶ月前より近づいているのは明白だ」WSJのカウンシル会議で。 ------
    12/4 ドラギ・ECB総裁 「来年の早い時期にわれわれの措置の規模とペース、組み合わせを変更することにつながるだろう」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.24台半ばから1.2370近辺に下落
    12/16 イエレン・FRB議長 「正常化に向けたプロセスが少なくとも今後数回の会合では始まらない可能性が高いとFOMCが見なしている」FOMC後の記者会見で。 ドル急騰。株高金利高で、ドル円は117円台から118円台後半に
    12/30 プラート・ECB理事 「ユーロ圏のインフレ率が2015年より長期間ゼロを下回るだろう。理事会はそれを見過ごすことはできない」独紙とのインタビューで。 ------
    1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------
    1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------
    1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇
    1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------
    1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和