2015年2月5日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ADP雇用者数が予想に近かったことでドル円は117円台前半から半ばで小動き。118円台も抜けないと同時に、116円台も底堅い展開が続く。
- 前日1.15台前半まで急伸したユーロドルは、ギリシャが債務減免で域内の支持を得られなかったことを材料に反落。1.31台前半までユーロ安が進み、対円でも132円台半ばまでユーロが売られる。
- 株式市場はまちまち。ギリシャの債務問題や原油安を手がかりにダウは小幅に上昇したものの、S&P500は反落。
- 債券相場はもみ合い。原油価格の動向をにらみながら方向が定まらない展開に。長期金利は小幅に低下し1.76%で取引を終える。
- 金は反発。原油は在庫が予想以上に積み上がっていたことで急落。前日比4ドル60セント下げ、48ドル台に。
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1月ADP雇用者数 → 21.3万人
1月ISM非製造業景況指数 → 56.7
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ドル/円 117.07 〜 117.67 ユーロ/ドル 1.1316 〜 1.1460 ユーロ/円 132.54 〜 134.69 NYダウ +6.62 → 17,673.02ドル GOLD +4.20 → 1,264.50ドル WTI −4.60 → 48.45ドル 米10年国債 −0.019 → 1.760% 本日の注目イベント
- 日 12月景気動向指数
- 豪 豪12月小売売上高
- 独 独1月鉱工業生産
- 英 BOE金融政策発表
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 12月貿易収支
- 米 グアテマラ・ボストン連銀総裁講演
- 加 カナダ1月失業率
ドル円はますます膠着感が強まっています。昨日も、日経平均株価の大幅上昇を手がかりにドルが底堅い展開を見せ、118円までドル高が進んだものの、その後はそこを頂点にじり安に転じました。海外市場では原油価格が再び大幅安で推移したことから、やや「リスクオフ」の流れが強まり、ドル円は117円台前半まで売られています。
もっとも、昨日も「主役」はユーロでした。ギリシャの債務減免を巡り、急進左派連合を中心とする政権の取り組みがドイツなどユーロ圏各国の支持を得られなかったことを手がかりに、ユーロドルは1.3116まで売られ、元の水準に戻っています。ECBが、ギリシャ国債を担保として受け入れる際の緩和措置の適用を解除すると発表したことで、再びギリシャの資金調達が困難になるといった見方が広がりました。ブルームバーグは、ギリシャ政府は早ければ3月にも資金逼迫(ひっぱく)に見舞われる可能性があると、関係者の意見を紹介しています。
前日1.1534まで上昇したユーロドルでしたが、結局ショートカバーの買戻しがメインで、新規の「買いポジション」はそれ程なかったのではないかと思います。ギリシャの債務問題が仮に解決したとしても、ユーロ圏の高失業率、低成長、あるいはデフレ圧力の解消には、相当な時間が必要だということです。「ユーロ戻り売り」のスタンスは依然として継続されそうです。
ドル円は上にも、下にも行きにくい展開が続いています。こうなると、昨年の今頃の動きが思い起こされます。105円台から100円台後半まで下落したドル円は、その後は103円前後が重い展開となり、101−103円のレンジ相場が8月中旬まで、約半年も続きました。今年はそこまで詰まった相場展開にはならないと予想していますが、状況はやや似て来ました。
この傾向は為替だけではありません。日経平均株価も1万6000円から1万8000円程度でもみ合いが続いています。そんな中、債券相場は今週に入り「異変」を見せて来ました。長期金利である10年債利回りは、1月20日に史上最低となる「0.195%」まで低下(価格は上昇)しました。日銀が市場の7〜8割の国債を一手買いしていることで、金利低下が続いているわけですが、3日の入札を契機に価格が急落し、金利は一気に「0.35%」まで上昇しました。昨日も、さらに売られ、「0.375%」まで上昇しています。
常に低下傾向を見せて来た日本の長期金利に「異変」が起きたということです。米国の金利水準が変わらないとすれば、日本の長期金利の上昇は「日米金利差の縮小」となり、ドル売り円買い材料とみなされます。注目されるのは本日予定されている30年債の入札です。需要が少ないようだと、10年債も売られ、さらに長期金利が上昇することにつながるからです。入札は10時30分に予定されています。
本日のレンジは116円50銭〜117円70銭程度を予想します。下値のメドは先週記録した116円88銭前後と、その前日の116円55銭前後と見られます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------ 1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------ 1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇 1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------ 1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------



