今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年2月18日(水)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は欧州市場で118円台後半まで上昇し、NYでは長期金利の上昇を手がかりに119円42銭までドルが買われる。
  • ユーロドルは続伸。ギリシャが18日にも救済プログラムの延長を申請する可能性があると伝わったことが背景。ユーロドルは1.14台半ばまで上昇し、前日の下落分を埋めた。
  • 株式市場は続伸。ギリシャ問題が好転するとの見方や、原油が上昇したことを好感し、ダウは28ドル高で取引を終える。
  • 債券相場は続落。ギリシャの支援問題が進展するとの見方や、FOMC議事録公表を控え、利益確定の売りに押される。長期金利は年初来高水準に近い2.14%台まで上昇。
  • 金は反落。原油は3営業日続伸。

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    2月NY連銀製造業景気指数 → 7.78
    2月NAHB住宅市場指数  → 55
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    ドル/円 118.68 〜 119.42
    ユーロ/ドル 1.1381 〜 1.1432
    ユーロ/円 135.45 〜 136.23
    NYダウ +28.23 → 18,047.58ドル
    GOLD −18.50 → 1,208.60ドル
    WTI +0.75 → 53.53ドル
    米10年国債 +0.096 → 2.146%

    本日の注目イベント

    • 日   日銀金融政策決定会合
    • 日   黒田日銀総裁記者会見 
    • 英   1月失業率
    • 英   BOE議事録
    • 米   FOMC議事録(1月27、28日分)
    • 米   1月住宅着工件数
    • 米   1月建設許可件数
    • 米   1月生産者物価指数
    • 米   1月鉱工業生産
    • 米   パウエル・FRB理事講演

    ドル円は119円台を回復しました。米長期金利が2.14%台まで上昇し、この水準は今年最も高い水準に近く、日本の長期金利が低下していることから、「日米金利差拡大」で、ドルが買われたものです。NYダウも小幅ながら続伸し、1万8000ドル台を固めつつあります。そのため、やや「リスクオン」モードが進んだ格好です。

    また懸案事項のギリシャ支援問題では、ブルームバーグ・ニュースは「ギリシャ政府は融資合意の6ヶ月延長を申請する可能性があると、事情に詳しい関係者が述べた」と伝えています。債権団とツイプラス政権との協議が物別れになったばかりで、事態の進展を危ぶむ声が高まっていましたが、今月末で期限の来る支援プログラムを、ひとまず半年延長すれば、ギリシャのデフォルトは回避できそうです。ただ、6ヶ月延長を申請するにあたって、ツイプラス政権側は何か条件をつけてくる可能背性もあり、そうなると債権団側が受け入れないこともないとは言えず、まだ事態は流動的です。

    ドル円は119円台を回復したことで、「1時間足」では再びローソク足が「雲」を上抜け、「好転」を見せています。短期的には再度ドル高の気配はありますが、先週は119円台前半から一気に118円台までドルが急落したこともあり、119円台ではドル売り意欲もそこそこ見られるはずです。従って、ここから120円にかけては、そう簡単にはドル高が進まないと思われますが、支援材料としては米長期金利の上昇傾向があります。

    米長期金利は2月1日に1.68%台まで低下しましたが、そこから約50bpも反転して来ました。市場で「6月利上げ説」が強まっていることが背景ですが、株式市場も出直りを見せており、「株高債券安」が進行しているとも見て取れます。

    「6月利上げ説」がさらに確実なものになるのかどうかは、いよいよ今夜のFOMC議事録の公開から市場が判断する材料を提供してくれます。来週にはイエレン議長の議会証言もあり、さらには翌週には2月の雇用統計、そして3月18日はFOMCと続き、この頃には利上げが実施されるのかどうかは、かなり明確になっていると思われます。

    2月の雇用統計が先月のそれのように大幅に上方修正され、さらに雇用の質も改善していれば「6月説」が、俄然現実性を帯びてきますが、まだ不透明感はあります。ギリシャ、ウクライナがそれにあたります。

    本日は午後3時半の黒田総裁のコメントが最も注目されそうです。先週のブルームバーグの報道では、日銀内部でこれ以上の追加緩和は消費者心理を悪化させるとの見方が広がっているというものでした。これまでの黒田総裁の発言からは、そのような認識をもっているとのイメージはありません。おそらく、総裁自身その意見には組しないと予想しています。

    予想レンジは118円50銭〜119円80銭程度と考えます。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------
    1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------
    1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇
    1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------
    1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------
    2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和