2015年2月19日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は119円台が徐々に重くなり、金利低下、株安から118円台に反落。FOMC議事録では利上げに関する前向きな内容ではなかったとの見方から、一時118円55銭までドル安が進む。
- ユーロドルは1.13台前半まで下落した後、FOMC議事録を受けてドル安が進み1.14台に乗せたものの、これまでのレンジを抜けず。
- 株式市場は高安まちまち。ダウは17ドル下げたが、ハイテク株の多いナスダックは7ポイント上昇。
- 債券相場はFOMC議事録で、ゼロ金利の長期化を示唆していたことに反応し価格は上昇。長期金利は2.08%台にやや低下。
- 金は続落。一時1200ドルの大台を割り込む場面も。原油は4営業日ぶりに反落。
************************
1月住宅着工件数 → 106.5万件
1月建設許可件数 → 105.3万件
1月生産者物価指数 → −0.8%
1月鉱工業生産 → +0.2%
************************
ドル/円 118.55 〜 119.36 ユーロ/ドル 1.1334 〜 1.1411 ユーロ/円 135.07 〜 135.84 NYダウ −17.73 → 18,029.85ドル GOLD −8.49 → 1,200.20ドル WTI −1.39 → 52.14ドル 米10年国債 −0.066 → 2.080% 本日の注目イベント
- 日 1月貿易収支
- 欧 ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 1月景気先行指標総合指数
- 米 2月フィラデルフィア連銀景況指数
ドル円は東京時間と欧州時間には118円台に下落する場面があったものの、すぐに119円台に押し戻される展開でしたが、NY市場ではFOMC議事録が公表されると118円台半ばまでドル安が進み、再び119円台を維持することは出来ませんでした。今回公表された議事録は1月の、「相当な期間」という文言が外された会合の議事録だっただけに、「利上げに向けた前向きな議論もあったのでは」といった期待感も強かったため、やや失望感からドルが売られています。
議事録全体では「ニュートラル」と捉えられないこともありませんが、「多くの参加者は政策正常化の開始時期と関連したリスクバランスの評価を通じて、フェデラルファンド(FF)金利をより長期にわたり事実上の下限で維持するという考えに傾いたとの認識を示した」と記された点が、失望につながったと思われます。
しかし一方では、「一部には、こうしたリスクを考慮したとしても、FF金利は既に十分長い期間、下限で維持されており、近い将来の政策引き締め開始が適切かもしれないとの見解を示した」(以上ブル−ムバーグニュースより)ともあり、雇用環境の改善を背景に利上げの時期はそれほど遠くないと読み取ることも可能な内容です。結局期待感が強かった分、ドル売りで反応したと言えます。
昨日の黒田日銀総裁の発言もこれに似たようなところがありました。「金融緩和は今すぐに必要ない」と発言しながらも、「必要なら躊躇なく調整する」と述べるなど、これまでの発言の繰り返しに終始しました。ただ、これ以上の追加緩和は日本経済にとっては逆効果との見方が日銀内部で広がっているとした、先週の報道とは、整合性がとれないとの印象はあります。その意味では個人的には、上記報道の意見は日銀全体の意見を示したものではないと考えます。
さてドル円は一時120円台までドル高が進んだものの、上値が重い印象です。米利上げの可能性が後退し、一方日銀による追加緩和の可能性もなくなるとすれば、ドル円は115円方向を目指すことになるかと思いますが、現時点ではそのシナリオは考えにくい状況です。依然として116−120円のレンジ取引が続いていると思われますが、米長期金利の推移をみると、上昇傾向は維持されていると見ています。2%台割れはあるかもしれませんが、徐々に上昇していくと予想しています。中東から欧州にかけてはリスク要因が存在していますが、「株高債券安」を基調とした緩やかな「リスクオン」モードはゆっくりと進行しているように思います。
本日のレンジは118円20銭〜119円50銭程度を予想します。日経平均株価は昨日、約8年ぶりとなる1万8200円に迫る水準まで上昇しました。株式市場への資金流入が続いているようで、株高のセンチメントは強まっています。今日も予想外の上昇を見せるようだと119円台乗せもあるかもしれませんが、水準が水準だけに利益確定の売りに押されて、昨日の上昇分を吐き出すようだと118円を試すことも考えられます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------ 1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------ 1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇 1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------ 1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------ 2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------



