今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年2月23日(月)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ギリシャへの金融支援を4ヶ月延長することで合意したことを受けて、ドル円は再び119円台に。NYダウが最高値を更新したこともあり、「リスクオン」の流れに傾いた。
  • ユーロドルは欧州時間に1.1278まで下落したが、ギリシャへの支援問題が進展したことで、ユーロは急上昇し1.14台まで買われる。
  • 欧州情勢が最悪の事態を避けることができたことで株価は反発。S&P500は最高値を更新し、ダウも1万8100ドル台に乗せ、最高値を更新。
  • 一方、債券相場はリスク要因が一つ後退したことから続落。長期金利は2.11%台で取引を終える。
  • 金は反落。原油価格も続落し50ドル台に。
    ドル/円 118.30 〜 119.19
    ユーロ/ドル 1.1278 〜 1.1430
    ユーロ/円 133.54 〜 135.90
    NYダウ +154.67 → 18,140.44ドル
    GOLD −2.70 → 1,204.90ドル
    WTI −0.82 → 50.34ドル
    米10年国債 +0.002 → 2.110%

    本日の注目イベント

    • 日   日銀金融政策決定会合議事要旨(1月20、21日分)
    • 独   独2月IFO景況指数
    • 米   1月中古住宅販売件数

    ドル円はますますレンジを狭め、118円〜119円台前半での推移を繰り返しています。先週末も海外市場では、一時118円30銭近辺までドル売りが進んだものの、ギリシャ支援問題が進展を見せたことで、ドルの買い戻しが進み119円台で越週しています。

    ギリシャへの金融支援では、当初チプラス政権側は6ヶ月の延長を申請すると伝えられていましたが、20日のユーロ圏財務相会合で、ギリシャが財政目標など、一定の条件を達成することを条件に、4ヶ月延長することで合意しました。ギリシャはそれと引き換えに、今後実施する経済措置のリストを23日に提出することになっており、ユーロ圏財務相は、それが十分かどうか検証することになっています。

    これでギリシャがデフォルトに陥るなど、最悪の事態は避けることができましたが、まだ先行きは流動的と考えられます。チプラス政権は、今後ともECBやIMFなど「トロイカ」から合意した政策の妥当性について検証を受けることになり、緊縮財政の転換を掲げて政権をとったチプラス政権にとっては、政権基盤の低下につながる恐れがあります。今後はギリシャが独自に資金調達を行う模様ですが、次のハードルはIMFからの22億ユーロ(約2980億円)相当の融資が期限を迎える来月に訪れます。

    ドル円は日米欧の株価が堅調なこともあり、底堅い動きを見せてはいますが、上値も徐々に切り下がっています。119円台半ばが最初のレジスタンスと見られますが、先週は木曜日と金曜日に、ともに119円20銭手前で頭を押さえられています。従って、今日も119円20銭〜119円50銭辺りが抵抗帯となる可能性があります。ただ株価がさらに上昇速度を速めるようだと、この水準を抜けることも考えられます。ここ数週間は、119円台で折り返してきても、東京時間で119円台を維持できずに、ずるずると下落するパターンが続いています。その意味では、今日も119円台が維持できないなのかどうかに注目しています。上昇基調の日経平均株価にも注意が必要です。

    ユーロドルは日足では「三角保ち合い」を形成していましたが、先週末の欧州市場で一時1.1278まで下落したことで一旦は下抜けした格好になっています。下抜けしたことで、ユーロ売りが加速したと思われますが、その後のギリシャ支援問題進展で、1.14台まで反発し、再び元のレンジ内に収まっています。1.12台半ば〜1.14台半ばがまだ抜け切れません。本日のドル円の予想レンジは、118円50銭〜119円60銭程度にしたいと思います。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------
    1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------
    1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇
    1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------
    1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------
    2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和