今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年3月4日(水)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京時間早朝に120円27銭まで上昇したものの続かず、120円台維持には失敗。じりじりと円買いが優勢となり、NYでは119円38銭近辺までドルが売られる。ただその後は米長期金利の上昇を手がかりに、119円70銭あたりまで反発。
  • ユーロドルは1.1台半ばから上昇し、1.12台前半まで買われたものの、再び1.1台半ばへ、往って来いの展開。
  • 株式市場は前日の最高値から下落。ヘルスケアやテクノロジー株が下落。特に材料はなかったものの、利益確定の売りが勝った。ダウは85ドル下落し、その他主要株価指数も反落。
  • 債券相場も反落。社債発行が活発で、需要が奪われたとの報告も。長期金利は1週間ぶりに2.12%台まで上昇。
  • 金は続落。原油価格は反発し50ドル台に。
    ドル/円 119.38 〜 119.81
    ユーロ/ドル 1.1164 〜 1.1218
    ユーロ/円 133.68 〜 133.99
    NYダウ −85.28 → 18,203.37ドル
    GOLD −3.80 → 1,204.40ドル
    WTI +0.93 → 50.52ドル
    米10年国債 +0.035 → 2.122%

    本日の注目イベント

    • 豪   豪10−12月期GDP
    • 中   中国 2月HSBC非製造業PMI(速報値)
    • 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(改定値)
    • 欧   ユーロ圏2月非製造業PMI(改定値)
    • 欧   ユーロ圏1月小売売上高
    • 米   2月ADP雇用者数
    • 米   2月ISM非製造業景況指数
    • 米   ベージュブック(地区連銀経済報告)
    • 米   エバンス・シカゴ連銀総裁講演
    • 米   フィッシャー・ダラス連銀総裁講演
    • 米   ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演

    約3週間ぶりに120円台を回復したドル円でしたが、結局120円台を維持できずに下落しています。昨日の朝方には120円27銭まで上昇しましたが、120円台半ばには届かず、昼前からはドル売りに押され、一度120円を割り込むとずるずると下げる展開でした。NYでは前日大幅に上昇した株価が軟調だったことで、一時119円38銭までドル安が進みましたが米長期金利が2.12%台まで上昇したことで、やや反発しています。ドルを買うにしても、あるいは売るにしても決定打には至っていません。

    やはり今週末の雇用統計を見極めないと動きにくい状況ですが、チャートを見る限り「ドル高」を示唆している状況に、今のところ変化はありません。「日足」ではローソク足が雲の上で推移しており、「転換線」も「基準線」を上回っています。また「MACD」でも、「マックD」、「シグナル」は共にプラス圏に位置しており、ゴールデンクロスを終えている状況です。米長期金利が2.1%台まで上昇してきたことも、ドルを下支えするものと思われ、ここから大きくドルが売り込まれる可能性は低いと思います。それでも上昇モメンタムはそれ程強くはないと思われ、今日も119円台前半から120円に届くか、届かない水準でのもみ合いを予想しています。

    昨日オーストラリア準備銀行は政策金利を据え置きました。大方の予想は0.25%程度の引き下げでしたが、個人的には昨日も述べたように「据え置き」を予想していました。資源価格の下げ止まりと住宅バブルへの懸念から、引き下げを見送ったようです。事実、先に発表された1月の住宅建設許可件数は、前月比7.9%の増加で、12月の2.8%減から大幅に増加しています。オーストラリアでは、過去最低の金利水準を背景に、シドニーを中心に建築ラッシュが続いているようです。

    スティーブンス・RBA総裁は、それでも豪ドルの一段安を望む発言を行っていました。政策金利は今後も下げ圧力にさらされる可能性が十分考えられます。豪ドルについては、今日もGDPが発表されるため値動きが活発になると予想されます。また中国のPMIも豪ドルに大きく影響しそうです。対円で95円に乗せるには、まだまだ時間がかかりそうな気配です。

    本日は上述のように、日中でも値動きがありそうですが、夜はADP雇用者数も発表され、週末の雇用統計に向かってカウントダウンが始まります。予想レンジは119円〜120円程度とします。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    1/7 FOMC議事録 「辛抱強さへの言及について、委員会が正常化プロセスを少なくとも無効2会合で開催する可能性は低いことを意味しているとの認識を示した」 ------
    1/7 FOMC議事録 「コアインフレが現在の水準付近で推移している状況で正常化を開始する可能性があると指摘。ただその場合、参加者はインフレ率が時とともに2%台へと戻っていくことにある程度の自信を持ちたいとの認識を示した」 ------
    1/15 ヨルダン・スイス中銀総裁 「決定は市場を驚かせたが、ほかのやり方はできなかった」スイスフランの上限撤廃発表後に記者団に スイスフラン 対ドルで2500ポイント、対ユーロで2800ポイントほど上昇
    1/23 マレー・IMF報道官 「起こりうる結果としてギリシャの離脱を予想していない」25日のギリシャ総選挙について ------
    1/23 ルー・財務長官 「強いドルは米国にとってプラスだ」ダボス会議で ------
    2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------
    2/24 イエレン・FRB議長 「今後2回の会合で利上げをする可能性は低い」上院での議会証言で。 ドル円119円台後半から118円75銭まで下落。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和