2015年3月20日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日の急落の9割程度を回復。一時は121円台に乗せるなど、ドル高基調は変わらないといった声も。120円80銭前後で取引を終える。
- ユーロドルも同様に、前日の急騰分の9割程度押し戻され、1.06台で落ち着く。
- 株式市場は高安まちまち。ダウは117ドル下げたが、ナスダックは7ポイント上昇。全体としては原油安に伴い、エネルギー株が下げた分下落幅が大きかった。
- 債券相場は反落。利上げのペースは緩やかになるとの見方が広がる中、年内の利上げは確実との見方に引っ張られた。長期金利は小幅に上昇し、1.97%に。
- 金は大幅に続伸し、原油は反落。
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- 新規失業保険申請件数 → 29.1万件
- 3月フィラデルフィア連銀景況指数 → 5.0
- 2月景気先行指標総合指数 → +0.2%
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ドル/円 120.66 〜 121.04 ユーロ/ドル 1.0613〜 1.0704 ユーロ/円 128.36 〜 129.19 NYダウ −117.70 → 17,959.08ドル GOLD +17.70 → 1,169.00ドル WTI −0.70 → 43.96ドル 米10年国債 +0.045 → 1.970% 本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合議事要旨(2月17、18日分)
- 独 独2月生産者物価指数
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
やはり FOMC後のドル急落は行き過ぎだったとの印象です。ドル円の119円台前半とユーロドルの1.10台半ばは、足元の日米欧の金融政策の方向性の違いを基本に考えると、単に積み上がったポジションの巻き戻しだったと言えます。ドル円は121円04銭までドル買い戻しが進み、ほぼ会合前の水準を回復し、ユーロドルも1.1062まで急騰後に1.06台までドル高が進む場面がありました。2月の雇用統計の結果が市場予想を大きく上回ったことをきっかけに、6月利上げ観測が急速に高まり、それに伴ってドル買いのポジションが積み上がったことが、ドルの下落幅を大きくしたと総括できそうです。
ドルが下落するときの、そのスピードの速さに良く驚かされますが、今回の急落で市場のセンチメントがやや変化したことは否めません。事実、市場の変化に素早く反応することで知られている「MACD」は、「日足」でドルの下落を示唆するデッドクロスを見せました。ただ、依然として「マックディー」も「シグナル」もプラス圏に収まっているため、ここからのドルの一段下げは見込みにくいと思われますが、同時にローソク足の下方に位置する「雲」は厚みもなく、どちらかと言えば、抜けやすい形状かと思います。この「雲」を下抜けすれば、「MACD」もマイナス圏に移行すると思われ、そうなると市場のセンチメントも急激に変わることも考えられます。
最大イベントであった、FOMCも終わり、その前に2月の雇用統計とイエレン議長の議会証言も終わっています。しばらくは大きな材料もなく、市場の関心はギリシャやウクライナ問題へと戻っていきそうです。また原油価格の上値が徐々に重くなり、40ドルの方向を目指しているようにも見受けられます。この点にも注意が必要かと思います。今回のFOMCでは予想通り「辛抱強く」という文言は外されましたが、それでもそれが6月利上げにはむすびつかないものの、その可能性も排除しないと、声明文は伝えています。結局、これまでイエレン議長が繰り返してきたように、今後の経済指標次第ということです。2週間後に発表される雇用統計が再び上振れるようだと、再度6月利上げが取りざたされることにもなります。
しばらくは米経済指標の結果に、一喜一憂する日が続きそうです。予想レンジは120円20銭から121円20銭程度と考えます。
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ブルームバーグニュースで面白い記事を見つけた。いまや株式市場の超優良児とはやされる「アップル」が、2008年2月の「ダウ工業株30種平均」に組み入れられていたらどうなっていただろうという記事です。この時、アップルは不採用で、新たに採用されたのはバンク・オブ・アメリカだった。BOAはそれから、僅か5年で同指数から外されました。この時、もしアップル株が組み入れられていたら、同指数はどのように影響されたかの理論値が計算され、その値は2万1994ドル66セントだそうです。現在のダウは1万8000ドルですから、約22%もダウが上昇していたと考えられます。当時のCEOはもちろん、あのステーブ・ジョブズ氏です。
良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------ 2/24 イエレン・FRB議長 「今後2回の会合で利上げをする可能性は低い」上院での議会証言で。 ドル円119円台後半から118円75銭まで下落。 3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰



