2015年3月27日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は119円を割り込み、欧州時間には118円33銭までドル売りが進んだが、NYでは失業保険申請件数の減少と、長期金利の上昇を手がかりに119円台半ばまで値を戻す。
- ユーロドルは1.10台まで買われたものの、ドル高の流れから1.08台半ばまで反落。
- 株式市場は4日続落。経済指標はよかったものの、投資家が方向感を失っているとの声も。消費関連や輸送株の下げが響いた。ダウは40ドル下げ、その他の指標も揃って下げる。
- 債券相場は前日に続き入札が不調だったことで続落。長期金利は1.99%台と、1週間ぶりの水準まで上昇。
- 金は7日続伸。原油は中東での緊張の高まりから大幅に上昇し、3週間ぶりに51ドル台に。
***************************
新規失業保険申請件数 → 28.2万件
***************************
ドル/円 118.65 〜 119.43 ユーロ/ドル 1.0857〜 1.1022 ユーロ/円 129.49 〜 130.77 NYダウ −40.71 → 17,678.23ドル GOLD +7.80 → 1,204.80ドル WTI +2.20 → 51.43ドル 米10年国債 +0.068 → 1.996% 本日の注目イベント
- 日 2月消費者物価指数
- 日 2月失業率
- 中 中国 2月工業生産
- 独 独2月小売売上高
- 米 10−12月期GDP(確定値 )
- 米 3月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
- 米 フィッシャー・FRB副議長講演
- 米 イエレン・FRB議長講演
昨日この欄でも指摘したように、これまでサポートとして機能してきた119円台前半は、一旦割り込むと下落が加速し、欧州時間には118円33銭までドル安が進む場面もありました。約1ヶ月半ぶりの円高水準を記録しましたが、サウジアラビアがイエメンへの攻撃を開始したことで安全通貨の円に買い戻しが入ったようです。NYでは一転して、ドル買いが強まり119円台半ばまで反発しましたが、久しぶりの円高水準だったことで、しっかりとドルの手当てをした投資家もいたようですが、先週から上値の重い展開が続いているため、まだ足元のトレンドは安心してドルを買える状況ではないようです。
118円33銭近辺は、「日足」では、ちょうど「雲の」上限にあたり、ここで下げ止まった感があります。もっとも、この「雲」は薄いため、下抜けするリスクも考えられたため、ほっとした面もあります。また、この水準はボリンジャーバンドの「マイナス2シグマ」の位置でもありました。先週のFOMC後は「利上げへの思惑」が後退する中、米株式と債券が不安定な動きを見せ、一方、日本株が堅調な動きを見せるなど、ドル円相場への影響が見極めにくい展開が続いて来ました。まだ、足元ではそのような相場つきが継続されていると思われ、やはりここは、小刻みに利益を確保していくしかありません。
本日は早朝に、日本の2月の消費者物価指数が発表されます。またNY時間には、10−12月期のGDPの確定値が発表されますが、こちらはそれほど注目されないかもしれません。むしろ市場の注目は二人のFRB高官の講演です。イエレン議長とフィッシャー副議長が講演をおこないます。フィッシャー副議長は19時30分に予定されており、イエレン議長は朝方の4時45分という予定です。また、欧州は今度の日曜日から「サマータイム」に移行するため、これまでより1時間早く市場に参入することになります。
昨日は久しぶりに日経平均株価が「大幅な調整」を見せました。これまで下がったら買おうと考えていた投資家が、買いに走ったとの報道もありましたが、本日も昨日のように下落で始まるのか、あるいは、個人投資家の旺盛な買いに反転に転じるのか、興味のわくところです。ドル円のレンジは118円50銭から119円70銭程度と予想します。
関東地方にも桜前線がやって来ました。ソメイヨシノが見ごろを迎えるのは、来週のようですが、今日から気温の方もぐーっと上昇するようです。日曜日には、結構花見が楽しめるようになるかもしれません。よい週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------ 2/24 イエレン・FRB議長 「今後2回の会合で利上げをする可能性は低い」上院での議会証言で。 ドル円119円台後半から118円75銭まで下落。 3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------



