2015年3月31日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州市場が始まったころから上昇し、NY市場では1週間ぶりとなる120円台に乗せ、120円23銭までドルが買われる。NY株が大幅に反発したことで、リスクオンの流れがやや戻った格好。
- ユーロドルは反落。ギリシャが救済資金を受け取るために欧州当局と合意するのは、まだ時間がかかるとの見方が広がる。ユーロドルは1.08台でもみ合い。
- 株式市場は大幅に続伸。M&Aが好感されたことや、住宅関連の指標が好調だったことが背景。ダウは263ドル上昇し、1万8000ドルに届く水準で引ける。
- 債券相場は小幅に続伸、短かめの国債が買われたことで、長期債も上昇し、金利は小幅に低下。
- 金、原油は共に続落。
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2月個人所得 → +0.4%
2月個人支出 → +0.1%
2月PCEコアデフレーター → +1.4%
2月中古住宅販売成約指数 → +3.1%
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ドル/円 119.83 〜 120.23 ユーロ/ドル 1.0810〜 1.0864 ユーロ/円 129.77 〜 130.20 NYダウ +263.65 → 17,976.31ドル GOLD −14.50 → 1,185.30ドル WTI −0.19 → 48.68ドル 米10年国債 −0.008 → 1.952% 本日の注目イベント
- 独 独3月雇用統計
- 欧 ユーロ圏2月失業率
- 欧 ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)
- 英 英10−12月期GDP(確定値)
- 米 1月ケースシラー住宅価格指数
- 米 3月消費者信頼感指数
- 米 3月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
ドル円は昨日の東京時間には20銭ほどしか値幅がなく、海外市場でも小動きかと思われましたが、夕方からドルが買われ、ほとんど一方的に上昇しました。中国が緩和策を強化したとの報道もありましたが、それ以外は特段ドルを買う材料は見あたらなかった中、NYでは1週間ぶりとなる120円台前半までドル高が進みました。雇用統計までは118−120円程度のレンジを予想していましたが、早くも上振れしており、「やはりドル高基調は変わっていない」と言いたいところですが、なかなか方向感が読めないというのが正直なところです。
NYでは経済指標が多く発表されましたが、中古住宅販売成約指数以外は、予想とそれ程かわりません。この中古住宅販売成約指数は、これまで材料にされた記憶はほとんどないのですが、昨日は市場予想の「+0.3%」に対して「+3.1%」と大きく上振れました。最近では多くの住宅関連指標が予想を下回るケースが多かったことから、今後の住宅市場の活況にやや期待が膨らんだというところです。
NY株式市場が大幅続伸し、ダウは2月3日以来、8週間ぶりの大幅高でした。上記住宅関連指標がしっかりしていたことに加え、「マージャー・マンデー」の言葉通り、M&Aのニュースが好感され、株価の上昇につながったようです。株価がこのまま上昇に転じてくれれば、ドル円にも好材料ですが、まだこのまま上昇するかどうかは不透明です。18日のFOMC以降、利上げのタイミングが後ずれしてきたにも関わらず、株価は調整を続けて来ました。利上げのタイミングを巡っては、まだまだ株価の上昇トレンドを描くことは難しそうで、NYの株式市場からは「この日の最大の材料は、大きな悪材料がなかったことだ」(ブルームバーグ)といった冷めた声も聞かれました。
テクニカルを見ると、ドル円は「4時間足」にレジスタンスが見られます。120円台半ばには「120日線」と「雲の上限」があり、ここを抜け切ればもう一段の上昇も見込めるようですが、1週間ぶりの120円台ということと、本日は期末というこもあり、ドル売り需要もそこそこありそうに思います。120円台を維持できないようなら、結局また118−120円のレンジに戻る可能性が高いと思われます。予想レンジは119円60銭〜120円50銭程度と見ます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 2/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点では、私には6月利上げが魅力的な選択肢のようだ」講演で。 ------ 2/24 イエレン・FRB議長 「今後2回の会合で利上げをする可能性は低い」上院での議会証言で。 ドル円119円台後半から118円75銭まで下落。 3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------



