今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年4月3日(金)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は今夜の雇用統計を控え小動き。119円台半ばから後半でもみ合い、失業保険申請件数が低下していたものの、相場への影響は見られなかった。
  • ユーロドルは上昇。雇用統計前の持ち高調整と見られる買いに、前日よりも100ポイントユーロ高の水準まで上昇。
  • 株式市場は3日ぶりに反発。こちらも雇用統計と連休前の買い戻しと見られ、ダウは65ドル上昇。
  • 債券相場は反落。失業保険申請件数が予想以上に減少していたことが影響。長期金利は1.91%台まで上昇。
  • 金、原油は前日の大幅な上昇から反落。

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    2月貿易収支     → 354億ドルの赤字
    新規失業保険申請件数 → 26.8万件
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    ドル/円 119.58 〜 119.89
    ユーロ/ドル 1.0802 〜 1.0906
    ユーロ/円 129.49 〜 130.50
    NYダウ +65.06 → 17,763.24ドル
    GOLD −7.30 → 1,200.90ドル
    WTI −0.95 → 49.1ドル
    米10年国債 +0.055 → 1.912%

    本日の注目イベント

    • 中   中国 3月HSBCサービス業PMI(速報値)
    • 欧   欧州市場は休場
    • 米   株式市場休場、債券市場は正午まで (グッドフライデー)
    • 米   3月雇用統計
    • 米   コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演

    今夜の雇用統計発表を控え、ドル円は動きがありません。特に昨日の東京時間では、株価が久しぶり大幅な反発をみせ、前日比277円も上昇したにも関わらず、ドル円は反応うすでした。「笛吹けど、踊らず」といった状況です。

    119円台が定着したかのような相場つきですが、今夜に期待したいと思います。市場予想は24.5万人の増加ですが、むしろ注目しているのは「平均時給」です。こちらは、前月比0.2%の上昇を予想していますが、既にそれ程上昇していないと読んでいることになります。

    注意したいのは、今日は「グッド・フライデー」で、欧州市場はほぼ休場です。NYでは、株式市場が休みで、債券市場は短縮取引になります。そのため、参加者が少なくなると思われ、流動性の低下から、結果次第では値が飛ぶのではないかと懸念されます。予想通りの結果であれば問題は無いかと思われますが、どちらかに大きく乖離した場合には、荒れる可能性があります。雇用統計では、昨年12月分から、連続して市場予想から大きく乖離しており、それも全て上振れしています。先日のADP雇用者数が大きく下振れしたことから、目線は下方にバイアスがかかっているように思います。

    昨日はイエレンFRB議長の講演がありましたが利上げに関するは発言は一切なく、米経済を強くするための、経済学的なアプローチの内容に終始しています。市場の動きが序徐々に読みにくくなっていますが、着地点は、米利上げがいつになるのかという点に尽きます。6月はないと思われますが、それが9月なのか、あるいは来年にずれ込むのかで、相場の行方は異なってきます。現時点では、9月利上げを予想していますが、それでもドルの上昇スピードは緩やかなものになると思います。先ずは、今夜の結果が利上げ観測を早めるのか、後退させるのかに注目です。予想レンジは、ややワイドに118円50銭〜120円50銭程度にします。

    先ごろ、旧日本軍の戦艦「武蔵」と見られる船体がフィリピンの海底で見つかりました。これは米マイクロソフトの共同創設者のポール・アレン氏が桁はずれの私財をかけて発見したものだそうです。米フォーブス紙によると同氏は、世界51位の富豪だそうです。ビリオネアは「夢もケタ外れだ」と、報じられています。良い週末を・・・・・。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。
    3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------
    3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------
    3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------
    3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------
    3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------
    3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰
    3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ
    3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------
    3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------
    4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和