2015年4月10日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は120円台が重く、119円後半まで押されたものの、失業保険申請件数が予想より改善したことや、長期金利の上昇にドル円は買われた。120円74銭までドル高が進み、ドルが全面高の展開に。
- ユーロドルでもドル高が進み、一時1.0637までユーロは下落。ギリシャがIMFへの資金返済を完了したとの報道にも反応せず。
- 株式市場は続伸。原油価格が上昇したことを受けてエネルギー株が買われる。ダウは56ドル高。
- 債券相場は続落し、金利は上昇。30年国債の入札が低調だったことを受け、10年債も売られた。長期金利は1.96%台まで上昇。
- 金は3日続落。原油は反発して50ドル台に。
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新規失業保険申請件数 → 28.1万件
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ドル/円 119.86 〜 120.74 ユーロ/ドル 1.0637〜 1.0737 ユーロ/円 128.24 〜 129.26 NYダウ 56.22 → 17,958.73ドル GOLD −9.50 → 1,193.60ドル WTI +0.37 → 50.79ドル 米10年国債 +0.058 → 1.963% 本日の注目イベント
- 中 中国 3月消費者物価指数
- 中 中国 3月生産者物価指数
- 英 英2月鉱工業生産
- 米 3月財政収支
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 加 カナダ3月住宅着工件数
- 加 カナダ3月失業率
ドル円はNY市場で買われ、120円台半ばを超えてきました。120円40−50銭辺りがレジスタンスになっていましたが、NYでは120円74銭までドル高が進んだことで、一応レジスタンスは抜けた形になっています。株価が上昇し、長期金利も1.96%台まで反発。リスクオンの流れからドル円が120円台半ばを超えたものと思いますが、ユーロドルが1.06台まで下落し、「ドル高」が進んだことも影響しているようです。
注目の日経平均株価は、シカゴの先物で2万円台まで上昇していることから、今朝も買い気配で始まりそうです。株価との連動性が低下しているとはいえ、やはり株価が一方的に上昇している限り、円高には向かいにくいと言えます。この水準から121円にかけては、3週間ぶりということもあり、ドル売り需要も多いと予想されます。そのドル売りをこなして上昇できるかどうかが、今日のポイントになります。
冷静に見て、この水準まではこれまでも何度も挑戦していますが、数日後には押し戻される展開でした。今回は、121円台に乗せて、さらにその水準を維持できるかどうかですが、チャートを見ると期待もできます。「日足」の「MACD」では、2月下旬以来の「ゴールデンクロス」が完成しています。しかも、「MACD」はプラス圏に入ってきており、この形状を基本に考えればドルが上昇すると予想することに無理はありません。
一方で、米企業の1−3月期決算発表が始まり、トップバッターのアルコアは低調でした。発表は来週から本格的になりますが、ドル高の影響が色濃く出るようだと、株価が下がり、ドル円でも円が買われやすい状況も生まれます。米企業の四半期決算には注目ですが、日本でもまもなく3月期決算発表のシーズンになり、こちらはかなり良好だと、予想されています。昨年からドル円が急激にドル高円安に振れたことで、日米の企業業績にも影響が出ている状況で、NY株式が調整色を強め、日本株が上昇するのも、ある意味自然なことと言えます。
言うまでもなく、今日の最大の焦点は日経平均株価の行方です、朝から2万円台を回復した取引になると思われますが、どこまで指数を伸ばすことができるのか。株式市場が2万円の大台を回復することで、一段と株価の先行きに強気になることも考えられます。ただ、それでもドル円の上昇スピードは緩やかだと予想します。本日のレンジは120円ー121円10銭程度を予想します。
「タカ派」の代表格の一人であった、ダラス連銀のフィッシャー総裁は先月任期を終え退任しました。同総裁は、私の尊敬する総裁の一人でした。もちろん直接会ったことはありませんが、メディアを通して受けた印象は、一貫して自説を貫き、それでいて物腰の柔らかい、洒脱なセントラル・バンカーでした。同総裁の退任にあたって、同じくFOMCのメンバーを務めた、アトランタ連銀総裁がちょとしたプレゼントを贈ったそうです。地元アトランタのプロバスケットボールチームのロゴ入りの帽子です。帽子に書かれていたチーム名は「アトランタ・ホークス」「タカ派」にふさわしいロゴマークに、同総裁も苦笑いだったとか・・・・。よい週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応



