2015年4月14日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州時間に120円84銭まで上昇したが、浜田内閣官房参与の発言をきっかけに、119円後半まで一気に円高が進む。その後は一進一退だったが長期金利の低下から上値も重く、120円台前半で取引を終える。
- ユーロドルは緩やかに下落。1.0541までユーロ安が進み、対円でも126円台半ばまで下落。依然としてギリシャへの支援問題が重石に。
- 株式市場は4日ぶりに反落。前日上昇したGEなど工業株が売られた。ダウは80ドル下落し、1万8000ドルの大台を割り込む。
- 債券相場は続伸。金利の低下が続いている欧州債との比較から買われる。長期金利は1.92%台まで低下。
- 金は反落し、原油は続伸。
ドル/円 119.68 〜 120.57 ユーロ/ドル 1.0541〜 1.0611 ユーロ/円 126.51 〜 127.43 NYダウ −80.61 → 17,977.04ドル GOLD −5.30 → 1,199.30ドル WTI +0.27 → 51.91ドル 米10年国債 −0.035 → 1.928% 本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏2月鉱工業生産
- 英 英3月消費者物価指数
- 米 IMF、世界経済見通し
- 米 3月小売売上高
- 米 3月生産者物価指数
- 米 コチャラコタ・ミネアポリス連銀総裁講演
- 米 企業決算→ジョンソン&ジョンソン、JPモルガン・チェース、ウェルズ・ファーゴ、インテル
日経平均株価が2万円の大台を目前に足踏みをしている一方、ドル円は欧州市場で順調に上昇し、一時は120円84銭まで上昇。先週木曜日に記録した120円74銭を抜けて121円を目指す雰囲気もありました。ところがドル円はその後119円台後半まで急落。BSフジの「プライムニュース」出演中の浜田内閣官房参与が、「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」と発言したことで円買いが急速に進みました。
その後は120円台に戻す場面もありましたが、この発言後は120円台半ばには届いておらず、やや上値の重い展開になっています。ドル円はもみ合いが続いていますが、見た目には119円台を固めているように見えないこともありません。ここ1週間は119円台を割り込んでいないだけではなく、ユーロドルに引っ張られる格好で、ドル高円安傾向を見せています。今週は121円程度までのドル高があるのではないかと予想していたのも、ユーロが売られる展開が考えられたからです。
そのユーロは対ドルでは1.0541まで売られ、約1ヶ月ぶりのユーロ安水準まで下落してきました。対円でも、126台半ばと、こちらは2013年6月以来の水準です。ECBによる量的緩和で、欧州の国債利回りが軒並み低下していることと、ギリシャへの支援問題が依然として進展をみせないことが背景です。
ギリシャの資金繰りについて、英フィナンシャル・タイムズ紙が「ギリシャは24日に債権者との合意に達しない場合、債務不履行を表明する準備をしている」と報じていましたが、ギリシャ政府当局者は、ギリシャは債務不履行の準備を進めておらず、同国の債権者も同様だ、と電子メールで述べているようです。(ブルームバーグ)
ギリシャ政府当局者が否定することは当然のことですが、今月中に27億ユーロ(約3430億円)の返済が迫っているのも事実です。今週17日に始まるIMF・世界銀行の春季総会で、ギリシャ問題が議論されるとの報道もあります。
ドル円は短期的な動きを示す「1時間足」では「雲」を下抜けしており、「MACD」もマイナス圏に入っています。偶然かもしれませんが、ドル円が121円に近づくと、安倍首相のブレーンと言われている人たちが、円安をけん制する発言を行っています。二人とも、これまでの発言から「円安推進論者」と受け止めていましたが、このままでは円安がさらに進みかねないことを危惧しての発言でしょうか。
日経平均株価は今日も、2万円を前に足踏みをしそうです。予想外の大幅下落につながるようだと、ドル円もNYの下値を試す可能性があるかもしれません。注目は今夜の米小売売上高の結果です。今回は「+1.1%」と予想されており、前回の「−0.6%」から大幅に改善すると見られています。
予想レンジは119円50銭〜120円50銭程度と見ます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。



