2015年4月15日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 浜田発言が尾を引き、ドル円は119円台後半からじり安。小売売上高が市場予想を下回る伸びだったことでドル円は一段安となり、119円07銭まで下落。
- ユーロドルは急反発。直近の最安値に接近し警戒感があったことや、ギリシャへの緊急流動性支援を増額するとの噂もあり、1.05台半ばから1.07台へ反発。
- 株式市場はまちまち。原油価格が上昇したことで、エネルギー株が相場を牽引。ダウは59ドル上昇したものの、ナスダックは小幅に続落。
- 債券相場は小売売上高を受け続伸。長期金利は1.9%を割り込む場面も。
- 金は反落。原油価格は上昇し53ドル台に。
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3月小売売上高 → +0.9%
3月生産者物価指数 → +0.2%
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ドル/円 119.07 〜 119.97 ユーロ/ドル 1.0558〜 1.0708 ユーロ/円 126.59 〜 127.63 NYダウ +59.66 → 18,096.70ドル GOLD −6.70 → 1,192.60ドル WTI +1.38 → 53.29ドル 米10年国債 −0.028 → 1.900% 本日の注目イベント
- 中 中国 1−3月GDP
- 中 中国 3月小売売上高
- 中 中国 3月鉱工業生産
- 中 中国 3月工業生産
- 欧 ECB金融政策発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 欧 ユーロ圏2月貿易収支
- 米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
- 米 4月NY連銀製造業景気指数
- 米 3月鉱工業生産
- 米 4月NAHB住宅市場指数
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
- 米 企業決算 → バンク・オブ・アメリカ、サンディスク
浜田内閣官房参与の発言にこれほど影響を受けるとはやや意外でした。もっとも、昨日の下落は3月の小売売上高が市場予想を下回ったことが直接の原因でしたが、ドル円は119円07銭まで売られ、119円割れは回避できたものの、米長期金利の低下傾向も見られることから、先週まで続いたドル高基調にやや変化も出ています。基本的には118−121円のレンジ相場が継続していると見られます。
気になるのは、米国の景気回復基調が鈍化していることです。3月の小売売上高は、2月が予想外の低調だったこともあり、今回は「+1.1%」程度と予想されていましたが「+0.9%」と発表されたことで、経済成長を押さえつけているのは厳しい冬の天候だけではないとの見方が広がり、FRBは利上げを急がないのではということにつながっています。米国債が買われ、長期金利が1.9%まで低下してきたことは、欧州各国の長期金利が低下している中、相対的に有利だというだけで買われているわけではないとの観測も広がっています。
IMFが昨日発表した世界経済見通しでも、原油安や金融緩和を受けて日本と欧州の成長率は上方修正されましたが、米国では賃金の上昇が予想されるよりも上がらないとの見方から、成長率の鈍化が見込まれています。
ドル円は、日経平均株価がザラ場で2万の大台を記録して以来、低調な動きになっています。さらに欧州ではギリシャに対する支援問題がまとまらず、デフォルトのリスクも話題になるなど、混迷が続いており、円が買い戻されやすい状況とも言えます。チャートを見ても、3月初旬の121円から122円の攻防を例外とすれば、上値はほぼ121円以下に押さえ込まれています。現在日足では、まだローソク足が「雲」の上で推移していることから、ドル高傾向が維持されていると見ることができますが、この「雲」の下限は118円93銭近辺であることから、118円90銭を完全に割り込むようだと、注意が必要かもしれません。
本日は中国の経済指標が多く発表されることから東京時間でも動きがありそうです。また、株価の行方には依然として注意が必要です。さらに、欧州時間ではECBの政策金利が発表され、ドラギ総裁の記者会見があります。ドル円のレンジは119円〜120円程度と予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣府参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。



