2015年4月22日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 日本株が大幅に上昇したことを受け、ドル円は119円台で堅調に推移。欧州時間では119円80銭辺りまで上昇した後、NYでは朝方ドルが売られる場面があったものの、長期金利が上昇したことで119円83銭までドル高が進む。
- ユーロドルはギリシャ情勢の不透明感から1.06台後半まで売られたが、その後は買い戻しが入り1.07台半ばで引ける。
- 株式市場は高安まちまち。決算発表を嫌気してダウは85ドル反落したが、ナスダックは19ポイント上昇。
- 債券相場は続落。NY連銀総裁の発言から、成長が利上げを支持するとの見方が広がり価格は下落。長期金利は13日以来の1.91%台まで上昇。
- 金は反発し、原油は反落。
ドル/円 119.34 〜 119.83 ユーロ/ドル 1.0684 〜 1.0782 ユーロ/円 127.71 〜 128.76 NYダウ −85.34 → 17,949.59ドル GOLD +9.40 → 1,203.10ドル WTI −1.12 → 55.26ドル 米10年国債 +0.024 → 1.910% 本日の注目イベント
- 豪 豪1−3月消費者物価指数
- 日 3月貿易収支
- 中 中国 3月コンファレンスボード景気先行指数
- 欧 ユーロ圏4月消費者信頼感(速報値)
- 英 BOE議事録
- 米 2月FHFA住宅価格指数
- 米 3月中古住宅販売件数
ドル円は118円台から119円台まで上昇し、119円台を固める動きになっています。昨日の東京株式市場では、日経平均株価が久しぶりに力強い上昇を見せ、前日比274円の大幅上昇でした。株価の上昇を受け、ドル円も119円台半ばを超え、欧米市場では119円台後半までドルが買われました。
特段ドル買い材料があったわけではありませんが、株価の上昇がリスクオンにつながったことと、米長期金利が4月13日以来となる、引け値で1.91%台まで上昇したことが手がかりになったようです。米金利の上昇は、NY連銀総裁が「成長回復が年内の利上げを正当化する」と、比較的楽観していると述べたことが背景と伝えられています。
本日も日本の株価は順調に推移すると見られます。シカゴ先物では再び2万円の大台を回復して引けていることや、今朝の新聞でも「最高益」という見出しがいくつも見られました。株価との相関関係が薄れたとはいえ、株価の上昇は投資家のリスク許容度を高め、円が売られやすい状況にはかわりありません。もっとも朝方8時50分には3月の日本の貿易統計が発表され、こちらは400億円程度の「黒字」が予想されており、もしそうだとすれば33ヶ月ぶりの「貿易黒字」ということになり、円高要因と見ることもできます。
また、ギリシャに対する支援問題ではまだ進展の様子はありません。ブルームバーグはEU当局者の話として、4月30日までの合意の希望は薄れた、合意の期限は6月末と考えている、と報じています。また、、地方自治体の資金を中央銀行に移管させる措置を講じたことで、ギリシャ政府は5月末までは資金が枯渇するのを避けられるだろうと見られているようです。
今日の東京時間では、上記貿易統計に加え、オーストラリアのCPIと中国の景気先行指数が注目されます。日経平均株価と上海市場の株価の動きを見ながらの取引となりそうです。ドル円は依然として、118−121円のレンジを抜けることができません。やはり4月の雇用統計発表までは、材料的にも動きにくいと見られます。本日の予想レンジは119円20銭〜120円20銭程度と見ています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。 4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。 4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------



