2015年4月23日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 119円台半ばで推移していたドル円は、米長期金利の上昇を手がかりに続伸し、119円96銭までドルが買われる。株価の反発もあり、リスクオンからドルの上値を試す展開か。
- ユーロドルは1.07台で小動き。24日にユーロ圏財務相会合を控えており、ギリシャ支援問題の行方を見極めたいとの雰囲気が優勢に。
- 株式市場は反発。連日上昇と下落を繰り返しており、方向感はないものの、この日はコカコーラなどの好決算が相場を押し上げた。ダウは88ドル高で1万8000ドル台を回復。
- 債券相場は3日続落。一部にはギリシャの債務危機が解決に近づくとの見方もあり、安全資産の債券は売られた。長期金利は1.98%台と、2%を窺う水準まで上昇。
- 金は反落し、原油は反発。
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2月FHFA住宅価格指数 → +0.5%
3月中古住宅販売件数 → 519万件
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ドル/円 119.55 〜 119.96 ユーロ/ドル 1.0708〜 1.0759 ユーロ/円 128.18 〜 128.80 NYダウ +88.68 → 18,038.27ドル GOLD −16.20 → 1,186.90ドル WTI +0.90 → 56.16ドル 米10年国債 +0.074 → 1.984% 本日の注目イベント
- 中 中国 4月HSBC製造業PMI(速報値)
- 独 独4月製造業PMI(速報値)
- 独 独4月サービス業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏4月製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ4月非製造業PMI(速報値)
- 英 英3月小売売上高
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 3月新築住宅販売件数
- 米 企業決算→P&G、マイクロソフト、アマゾン・ドットコム、グーグル、GM
119円台で推移していたドル円は120円が重く、上値も限定的と思われましたが、昨日のNY市場では米長期金利が急上昇し、2%に手の届く水準まで上昇したことでドルが買われています。長期金利は、これで3日続伸し、しかも昨日の上昇幅はここ3日間で最大です。長期金利の1.98%は3月25日以来、約1ヶ月ぶりの高水準になっており、混迷しているギリシャへの支援問題がひとまず落ち着くのではないかとの観測もあります。
ドル円は先週末と今週初めには、レンジの底値を試す動きでしたが、118円台半ばを突破できなかったことで、今度はじわじわと120円を試す展開に変わってきたように思われます。結局は、方向感のない動きが続いているということですが、この傾向はまだ変わりそうもありません。
NY株式市場は連日上下を繰り返しており、1万8000ドルの攻防が続いています。利上げ観測がある中、それでも昨日の引け値は1万8000台を回復しており、最高値に近い水準です。ある意味、健闘していると言えなくもありません。一方日本株は急上昇を見せており、昨日は引け値で15年ぶりの2万円台を回復しています。さらに今日も一段の上昇が見込まれ、これがドル円をサポートしそうな気配です。
世界的に低金利が広がり、市場には、より有利な運用を求める資金が溢れていると見られます。欧州では軒並み低金利が進み、既に域内には国債で運用できる環境はありません。株式市場には、まだ配当利回りの高い銘柄は多くあり、リスクをとってもそちらに資金を振り向ける動きも多く見られます。日本株の上昇は、これらの資金に支えられている面もあり、多くのファンドが運用競争に負けないためにも、日本株の組み入れを増やしている状況です。
やや上昇傾向を見せてきたドル円ですが、まだここからの一段の上昇には自信が持てません。「日足」では現在、雲の中を上昇中ですが、この雲を抜け切るには120円台半ばを超える必要があります。「MACD」もゴールデンクロスを見せそうですが、まだ完成させていません。しかも、現在はまだ「マイナス圏」で推移しています。再び120円台半ばを超えるようなら、ドルの上昇に弾みがつきそうですが、それにはドルの支援材料も必要です。
日経平均株価は今日も上値を試しそうですが、ここ2日間で約500円も上昇しており、やや警戒感もでそうです。来週には3月期決算の発表も本格的になりますが、ここで業績の上振れと、2016年度の見通しがさらに良好のようだと株価の一段高につながると思われ、専門家の予想ではその可能性が高いと見られています。そうだとすれば、ドル円の下値も限定的と考えるのが順当かと思います。本日のドル円は、119円30銭〜120円50銭程度と予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。 4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。 4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------



