2015年4月24日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は120円台を維持できずに小幅に反落。失業保険申請件数など、発表された経済指標が予想を下回ったことで長期金利の下落を誘い、ドル円も119円43銭まで売られる。
- ユーロドルは方向感のない中、ギリシャ問題の解決観測からユーロが買い戻される。ただ、それでも1.08台からさらに買い進める勢いはなく、1.08台前半でもみ合う。
- 株式市場は続伸。ダウは小幅な上昇だったが、ナスダックは15年ぶりに「5000」の大台を上回った。
- 債券相場は反発。5年物インフレ連動債の入札が好調だったことで10年債も買い物を集める。
- 金は反発し、原油価格は続伸。
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新規失業保険申請件数 → 29.5万件
3月新築住宅販売件数 → 48.1万件
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ドル/円 119.43 〜 120.08 ユーロ/ドル 1.0733〜 1.0846 ユーロ/円 128.83 〜 129.66 NYダウ +20.42 → 18,058.69ドル GOLD +7.40 → 1,194.30ドル WTI +1.58 → 57.74ドル 米10年国債 −0.030 → 1.954% 本日の注目イベント
- 独 独4月IFO景況指数
- 米 3月耐久財受注
ドル円は東京時間と、NY時間に120円台に乗せる場面があったものの、120円台が維持できずに反落しています。前日とは反対の動きで、長期金利の低下に連動する形で、119円43銭までドルが売られました。発表された経済指標が軟調で、米景気に対する見方は強弱入り混じっており、これが利上げのタイミングを読みにくくしています。
ドル円は120円台から下落し、「1時間足」では雲の中に入って来ましたが、それでも雲の下限にサポートされる形で推移しています。上値が重いのか、それとも下値が堅いのか、判断に迷うところです。結局、現在のレンジを抜け切る材料が見つからないということです。本日も耐久財受注の結果次第では上下はするものの、レンジブレイクは望めそうもありません。4月の雇用統計の発表を待つしかないような状況ですが、今回の雇用統計の発表は、第一金曜日ではなく、8日の第二金曜日になります。
一時はNY株式市場に大きな影響を与えた原油価格の動きも、このところは話題にも上ってきません。43ドル台まで売られたWTI原油価格は、足元では50ドル台を固める動きを見せており、そう遠くないタイミングで60ドルにも届きそうです。そうなると、エネルギー株が買われ、株式市場全体を押し上げる効果も見込めます。
米ナスダック指数が2000年に記録した最高値を15年ぶりに更新しました。世界的な金融緩和と低金利に押し上げられた格好ですが、不透明なギリシャ問題を抱えているとはいえ、楽観的な見方が市場の根底にあると思われます。
今日も材料不足です。特に東京時間では2万円台に乗せた日経平均株価が、達成感から反落するのか、あるいはさらに強気の姿勢をみせるのかといった程度しか判断材料がありません。下げるにしても、上げるにしても100円程度では為替へのインパクトは限定的と見られます。
ユーロドルもほぼ同じような展開です。1.05台から下値では底堅い動きを見せる一方、1.08台半ばから上値では、さらに買い進む動きは見られません。これはちょうど、その上に一目の「雲」が横たわっているからと見られます。「日足」では昨年5月以来、ユーロドルはこの「雲」を上回ったことは一度もありません。「雲」に沿った形で下落が続いているとも言えます。従って、この「雲」を抜けるような展開になると、多くのストップがユーロを押し上げると思われます。
現在、そのレベルは1.1台の後半にありますが、1ヶ月後には1.09台半ばあたりまで水準を下げてきます。ギリシャ問題が依然として進展していない状況では、この水準を上抜けする可能性は低いと思いますが、ECBが量的緩和を決めた際には一気に500ポイント以上の急騰を見せたことのあるユーロです。意識しておくことは必要です。本日のドル円は119円〜120円10銭程度と予想します。
米国の代表的な株価指数である「ダウ工業株価」。30銘柄が採用されていますが、ここに残るのは並大抵のことではありません。1896年に創設されて以来、多くの銘柄が姿を消してきました。その中でも、唯一創設以来採用され続けている銘柄があります。「ジェネラル・エレクトリック」、そう、あのGEです。同社は今、本業回帰を目指して大改革を行っています。金融部門の売却を検討しているようですが、かつて金融市場に名をはせた「GEキャピタル」もその名を変えるかもしれません。栄枯盛衰。祇園精舎の鐘の音が聞こえてきそうです。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。 4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。 4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------



