2015年4月27日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 膠着状態が続いているドル円は、耐久財受注の発表を受け再び下値を試す展開に。NY市場では118円82銭までドル安が進んだが勢いはなく、依然としてレンジを抜け切れない動きが続く。
- ユーロドルも米経済指標を受け、ドルが売られユーロが買い戻される。ユーロドルは一時1.0879まで上昇。独の経済指標が予想を上回ったこともユーロ買いを促がす。
- 株式市場は続伸。グーグルやマイクロソフトが上昇し、ナスダック指数は前日に続き最高値を更新。
- 債券相場は続伸。耐久財受注が軟調だったことで債券へ資金が向った。長期金利は1.91%台まで低下。
- 金は大幅反落。原油も小幅に売られた。
*************************
9月耐久財受注 → +4.0%
*************************
ドル/円 118.82 〜 119.61 ユーロ/ドル 1.0805〜 1.0879 ユーロ/円 128.84 〜 129.72 NYダウ +21.45 → 18,080.14ドル GOLD −19.30 → 1,175.00ドル WTI −0.59 → 57.15ドル 米10年国債 −0.044 → 1.910% 本日の注目イベント
- 中 中国 3月工業利益
ドル円は先週月曜日に続き、再び118円台まで下落しています。3月の耐久財受注が+0.6%と、市場予想は上回ったものの、航空機を除く、非国防資本財(コア資本財)受注が市場予想を下回り、7ヶ月連続のマイナスを記録したことがドル売りを牽引しました。
国内総生産(GDP)の算出に使用されるコア資本財がマイナス0.4%だったことで、今週水曜日に発表される1−3月期GDP速報値も、予想を下回るのではないかとの見方が広がって、ドル売りにつながった形です。これらを受け利上げ観測が後退する中、株高、債券高につながり、米金利低下がドルの上値を抑え、119円台から118円台に水準を変えています。
ドル円はなかなかレンジブレイクが出来ずに、市場参加者の間にも「去年と同じ展開になるのでは」といった懸念も出始めているようです。確かに、足元の動きを見るとそのような気配も感じられます。そして、これはユーロドルについても言えそうな状況になっています。
ユーロドルは、3月中旬に1.10台を付け、それから2度同じ水準を試しては押し戻される展開が続いていましたが、ここ3週間ほどは1.06−1.08台でもみ合っており、こちらもレンジを形成する動きになっています。いずれも材料不足が根底にあり、レンジを抜ける決定打になっていないことが要因と考えられます。
さらに、米利上げのタイミングを読むのが難しく、こちらも相場の動きを抑制しています。今週のFOMCではまず動きはないと思いますが、6月の可能性も徐々になくなっていると思われます。市場は9月に利上げを行うと予想する向きが多いものの、先週末の耐久財受注に見られたような軟調な内容が相次ぐと、「来年にずれ込むのでは」との観測も増えてきます。米利上げが9月なのか、あるいは来年になるのか、このあたりの見方が固まってくればドル円もユーロドルもレンジをブレイクすることになろうかと思いますが、それは来週の雇用統計がきっかけを与えてくれるのかと、期待も膨らむところです。
今週は、週後半にはFOMCやGDP、それに日銀の展望リポートなど材料が集中します。それまでは値幅も限られるのではないかと予想されますが、ここは気を緩めずにいたいところです。本日のドル円は、下値のメドが20日に記録した118円53銭近辺が維持できるかどうかと、その下の118円台前半の「壁」が重要なポイントになります。上値は119円半ばから上の水準がレジスタンスになろかと思います。従って、レンジは118円50銭〜119円50銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。 4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。 4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------ 4/24 山本幸三・衆議院議員 「(30日の決定会合を控えて)日銀が何もしないという話はちょっとあり得ない」ブルームバーグとのインタビューで。 ------



