2015年5月11日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は雇用統計発表の直前に120円24銭まで上昇したが、4月の雇用統計は概ね予想通りだった。ただ、3月分が大幅に下方修正されたこともあり、ドル円は119円台半ばまで下落し、その後はもみ合い、119円70−80銭で越週。
- ユーロドルは1.13目前まで上昇したが、上値も重く、1.12台前半まで売られる。
- 株価は大幅に続伸。雇用統計の結果を受け、利上げ観測が後退したことから、ダウは267ドル上昇し、一気に1万8100ドル台を回復。
- 債券相場も続伸。雇用統計を受け、12月の利上げの確率も低下し、価格は上昇。長期金利は2.15%と小幅に低下。
- 金、原油は続伸。
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4月非農業部門雇用者数 → 22.3万人
4月失業率 → 5.4%
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ドル/円 119.59 〜 120.24 ユーロ/ドル 1.1179 〜 1.1290 ユーロ/円 134.08 〜 135.39 NYダウ +267.05 → 18,191.11ドル GOLD +6.70 → 1,188.90ドル WTI +0.45 → 59.39ドル 米10年国債 −0.028 → 2.150% 本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏財務相会合
- 米 4月労働市場情勢指数(LMCI)
- 英 BOE議事録
4月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が22.3万人と、市場予想の22.8万人からは若干下振れしたものの、概ね予想に近かった。ドル円は、発表時間が近づくに連れ上昇し、120円24銭までドルが買われ。「もしかしたらいい数字では」との期待も高まりましたが、結果は上述の通りでした。ただ3月分が、12.6万人から8.5万人に大幅に下方修正され、市場はこちらに反応した形でした。
3月分が下方修正され、平均時給も予想ほど伸びていなかったこともドルの上値を抑えた格好でしたが、反対に利上げへの警戒感が緩和され、株価は急反発しています。ダウは267ドル上昇し、前日の上昇分を併せると360ドルほど上昇したことになり、最高値に迫る水準を確保しています。今のところ「セルインメイ」の格言も不発のようです。
今朝の経済紙の一面にもありましたが、米中の景気の先行きに暗雲が漂ってきたようです。雇用者の伸びは2ヵ月連続で市場予想を下回り、3月の8.5万人は、2013年12月の8.4万人以来の低水準です。このため、9月の利上げ観測もやや後退し、12月の利上げの確率も低下しています。現時点では、年内の利上げの可能性がなくなるような状況ではありませんが、米景気に対する強気の見方は徐々に低下していると見られます。
結局今回の雇用統計で、118円台半ば〜120円台半ばのレンジが破れるのでがないかとの期待も不発に終わりました。今週は13日に小売売上高が発表になり、こちらは注目度が高いようですが、それでも上記レンジをブレイクするとも思えず、膠着感が深まっています。
本日は、NY株の株高を受け日経平均株価も上昇しそうです。米長期金利も下がったといっても2.15%台を維持しており、ドル円のサポート材料と見られます。そのため、ドル円も119円台は維持できると見られ、株価次第では120円もあるかも知れません。
予想レンジは119円20銭〜120円20銭程度としたいと思います。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。 4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。 4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------ 4/23 黒田・日銀総裁 「(追加緩和に関して)サプライズによって効果を出そうとは考えていない」参院財政金融委員会で。 ------ 4/24 山本幸三・衆議院議員 「(30日の決定会合を控えて)日銀が何もしないという話はちょっとあり得ない」ブルームバーグとのインタビューで。 ------



