2015年5月13日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は朝方の120円15銭あたりを天井にジリ安の展開。株価の下落や、長期金利の低下にドルを売る流れが優勢となり、119円78銭近辺まで下落。
- ドイツなど欧州国債の利回り上昇を手がかりに、ユーロドルは上昇。1.12台前半から半ばで推移し、ユーロ円も135円台まで買われる。
- 株式市場は続落。欧州での株安の影響もあり、ダウは36ドル下落し、ナスダックも17ポイント安。
- 債券相場は反発。3年債入札が好調だったこともあり、金利水準からも投資魅力が高まったとの声も。長期金利は2.25%台に低下。
- 金は反発。原油価格も大幅に反発し4日ぶりに60ドル台に。
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4月財政収支 → 1567億ドル ************************************
ドル/円 119.78 〜 120.16 ユーロ/ドル 1.1206 〜 1.1266 ユーロ/円 134.36 〜 135.16 NYダウ −36.94 → 18,068.23ドル GOLD +9.40 → 1,192.40ドル WTI +1.50 → 60.75ドル 米10年国債 −0.037 → 2.250% 本日の注目イベント
- 日 3月国際収支
- 日 4月景気ウォッチャー調査
- 中 中国 4月小売売上高
- 中 中国 4月工業生産
- 独 独1−3月期GDP(速報値)
- 独 独10月消費者物価指数(改定値)
- 欧 ユーロ圏1−3月期GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏3月鉱工業生産
- 英 英4月失業率
- 英 BOE、四半期物価報告
- 米 4月小売売上高
120円台前半まで上昇したドル円は、再び119円台に押し戻されています。NYでは株価が下落し、長期金利が低下したことでドルの上値が重くなり、ジリ安の展開から、119円80銭を割り込む場面もありました。ドル円は膠着感が強まり値幅も出ないことから、「取引を手控える」といった市場関係者の声も聞かれます。
ドイツをはじめ欧州債の利回りが上昇していることで、欧州の投資家がドルを売って、ユーロを買い戻す動きが活発のようです。昨日はイタリアやスペインの利回りも上昇し、先月に始まった欧州での利回り上昇は米国債利回りの上昇幅を超えています。動きの早い資金は、株から債券にシフトしているとの報道もあるようです。もっとも利回りの上昇は欧州に留まらず、日米でもおきています。日本の長期金利も昨日は0.47%まで上昇し、約2ヵ月ぶりの高水準でした。
今はドル円単独では方向感がないため、次の経済指標発表を待つしかありません。今夜は米国の小売売上高が発表されるため、この指標に期待したいところです。小売売上高は1月と2月がマイナスで、3月にようやく「+0.9%」まで回復しました。米GDPの7割以上を占める個人消費に直接影響するため注目されますが、4月分は前月比「+0.2%」と予想されており、3月からは減速すると見られています。
サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は講演で、「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」と発言しています。(ブルームバーグ)次回のFOMCは6月17−18日に開催されますが、ここでの利上げはほぼないと思われ、市場の関心は「9月利上げ」の可能性があるのか、あるいは来年にずれ込むのかを判断するための材料を探しています。今後の経済指標はFOMCメンバーだけではなく、多くの市場関係者が注目しています。
本日もドル円では大きな値動きは期待できませんが、上述のように今夜9時半には4月の小売売上高が発表されます。また欧州時間には、ドイツをはじめユーロ圏の1−3月期GDP速報値が出ることから、ユーロは活発な動きを見せると思われます。ドル円のレンジは119円50銭〜120円50銭程度と予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。 3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------ 3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------ 3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------ 3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------ 3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------ 3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰 3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ 3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------ 3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------ 4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応 4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------ 4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。 4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。 4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------ 4/23 黒田・日銀総裁 「(追加緩和に関して)サプライズによって効果を出そうとは考えていない」参院財政金融委員会で。 ------ 4/24 山本幸三・衆議院議員 「(30日の決定会合を控えて)日銀が何もしないという話はちょっとあり得ない」ブルームバーグとのインタビューで。 ------ 5/12 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」講演で。 ------



