今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年5月15日(金)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は119円台を割り込む場面もあったが勢いはなく、前日の引け値とほぼ同水準の119円10−20銭で引ける。
  • ユーロドルは欧州時間に1.14を抜け、1.1445まで上昇。ドイツなど欧州債の利回りが上昇したことでユーロ買い戻しの動きが強まり、昨年12月以来となる1.14台半ばまで買われる。
  • 株式市場は大幅に反発。4月の生産者物価指数が前月比マイナスに低下したことで利上げ観測が後退し株価を押し上げた。ダウは191ドル上昇し、S&P500は引け値で最高値を更新。
  • 債券相場は上昇。生産者物価指数が予想を下回ったことや、30年債の入札が堅調だったことから買い安心感が広がる。長期金利は2.23%台に。
  • 金は3日続伸。原油は続落し60ドル台を割り込む。

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    4月生産者物価指数 → −0.4%
    新規失業保険申請件数 → 26.4万件
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    ドル/円 118.95 〜 119.34
    ユーロ/ドル 1.1343 〜 1.1440
    ユーロ/円 135.31 〜 136.25
    NYダウ +191.75 → 18,252.24ドル
    GOLD +7.00  → 1,225.20ドル
    WTI −0.62  → 59.88ドル
    米10年国債 −0.063  → 2.231%

    本日の注目イベント

    • 米   5月NY連銀製造業景気指数
    • 米   4月鉱工業生産
    • 米   5月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)

    上値の重い展開が続いているドル円は、昨日の夕方には4月30日以来となる119円を割り込み、118円89銭近辺までドル安が進んだものの、勢いはなく、その後は119円台前半での取引に終始しました。ユーロドルで、ドル売りユーロ買いが進んだ流れに引っ張られる格好で円も買われた面もありましが、豪ドル円やポンド円など、クロス円で円安傾向が強まっていることがドル円の下落をサポートしていると見ることも出来ます。

    ユーロドルは昨年12月以来の1.14台半ばまで上昇しましたが、これは1.14前後に「日足」の120日線があり、ここを抜けたことでストップのユーロ買いを巻き込んだようにも思えます。今年の初めに、ユーロドルはパリティーを割り込むといった予想が多かったものの、昨日の上昇で底値から1000ポイントほど戻したことになります。ドイツ国債の利回りが急低下し、史上最低の0.05%まで低下した動きに合わせて、ユーロ売りが進みましたが、5月に入ってからの動きもドイツ国債の金利上昇に沿った動きです。今後さらに買い戻しが進む可能性もありますが、1.15から上に行くにはユーロ圏の景気回復など実態が伴う必要があると思われます。それにはまだ時間が掛かると思われ、ここからのユーロ買いには慎重にならざるを得ません。

    豪ドル円も急反発し、1月20日以来となる97円30銭近辺まで上昇しました。もっとも、そこからは1円ほど反落していますが、これは1月20日の高値を抜けなかったことと、「週足」の雲の上限に抑えられた形です。ブルームバーグによると、オーストラリアでは政府予算では十分な景気支援が得られないことから、オーストラリア準備銀行(RBA)による、さらになる利下げの可能性が残っているとしていますが、市場では「利下げは打ち止め」との見方が強く、豪ドルの買い戻しを誘っていると見られます。

    今夜はミシガン大学消費者信頼感指数など、比較的重要な経済指標が出ます。このところ市場予想を下回る指標が相次いでいますが、それでもドル円は118円台では底堅い動きを見せています。米長期金利が2%台を定着させていることもドルの下落を抑制していると思われ、仮に今夜予想を上回るようだと、再び119円台後半もあるかもしれません。予想レンジは118円70銭〜119円70銭程度にしたいと思います。

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    「タマゴ週4個で糖尿病は防げる」という見出しに引かれて、週刊文春5月21日号を購入しました。本文にもありましたが、卵と言うと、本来は高脂肪、高コレステロールのイメージがありますが、フィンランドの研究チームが2300人余りの人を20年間追跡調査した結果が発表されています。それによると、週に卵を1個しか食べない人と、4個食べる人では、後者の方が糖尿病になるリスクが38%も低かったそうです。悪玉コレステロールの値が高く、卵は食べないようにと言われている小生にとっては、悩ましい報告です。

    良い週末を・・・・・。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    3/3 本田・内閣官房参与 「景気過熱を回避するために、日銀は追加緩和を控えるべきだ」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円120円台前半から119円60銭近辺まで下落。
    3/4 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「労働市場の改善やインフレ期待感、さらに中長期的に見たリスクバランスを考慮した上で、年央にかけての利上げを支持する」講演で。 ------
    3/4 エバンス・シカゴ連銀総裁 インフレ率が2%の目標に向けて上昇すると自分自身が確信できるのは6月のFOMCでは「やや早いだろう」講演で。 ------
    3/9 フィッシャー・ダラス連銀総裁 「リセッションを引き起こすことを回避するため、米経済が完全雇用に達する前にFRBが利上げすべきだ」ライス大学での講演で。 ------
    3/10 ファーマン・CEA委員長 「国外経済の成長率にドル高が加わり、現在の米国の輸出に向かい風を吹き付けていることに疑いの余地はない。この向かい風はGDP全般にも吹いている」全米エコノミスト協会の会合で。 ------
    3/11 ブラード・セントルイス連銀総裁 「利上げ、すでに遅すぎる。経済の動きに合った適切な状態にあるためには、今、あるいは近いうちに行動すべきだと考える」英FT紙とのインタビューで。 ------
    3/18 イエレン・FRB議長 「声明文から辛抱強くという文言を削除しただけで、われわれが性急な姿勢になることはない」FOMC後の記者会見で。 ドル円121円台前半からから119円29銭まで下落。ユーロドルは約500ポイント急騰
    3/23 フィッシャー・FRB副議長 「米金融政策は、初回利上げ後も非常に緩和的となろう」NYでの講演で。 ドル円119円台後半から119円台半ばへ
    3/25 エバンス・シカゴ連銀総裁 「われわれが金融引き締めを急がなければならない差し迫った理由は存在しない」講演で。 ------
    3/31 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「今後発表される経済指標が予想から著しくかい離しない限り、6月会合で利上げを決定する根拠は引き続き強いだろう」講演で。 ------
    4/1 山本幸三・衆議院議員 「追加緩和は(展望リポート)が公表になる、30日会合が良いタイミングだ」ロイター通信とのインタビューで。 市場はドル買い円売りで反応
    4/10 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「最近の経済データに見られる弱さは一時的なものである可能性が高い。6月の利上げ開始への支持は変わっていない」講演で。 ------
    4/13 浜田・内閣府参与 「購買力平価からすると120円はかなり円安。105円ぐらいが妥当」TV番組で。 ドル円120円台前半から119円68銭近辺まで下落。
    4/15 ドラギ・ECB総裁 「われわれが導入した金融政策措置が奏功していることを示す明確な証拠がある」理事会後の記者会見で。 ユーロが買われる。
    4/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「雇用やインフレに関する最近の統計に弱さが見られるのは、米国経済が利上げをする準備が整っていないことを意味する」講演で。 ------
    4/23 黒田・日銀総裁 「(追加緩和に関して)サプライズによって効果を出そうとは考えていない」参院財政金融委員会で。 ------
    4/24 山本幸三・衆議院議員 「(30日の決定会合を控えて)日銀が何もしないという話はちょっとあり得ない」ブルームバーグとのインタビューで。 ------
    5/12 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」講演で。 ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和