2015年6月17日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日とほぼ同水準の123円台前半から半ばで推移。 FOMCを控えて、値幅は僅か20銭に留まる。
- ユーロドルも小動きの中、ギリシャ問題の先行きが不透明な ためややユーロが軟調。1.12台での取引に終始。
- 株式市場は3日ぶりに反発。この日はギリシャ問題が未解決の ことから利上げは急がないとの観測が広がり、ダウは113ドル 上昇し、その他主要通貨も揃って上昇。
- ギリシャが態度を硬化させたことから、債券相場は続伸。 長期金利は2.31%台まで低下し、今月10日に記録した 2.49%近辺から18bpの急低下。
- 金は反落し、原油は反発。
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5月住宅着工件数 → 103.6万件
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ドル/円 123.29 〜 123.49 ユーロ/ドル 1.1205 〜 1.1255 ユーロ/円 138.25 〜 138.83 NYダウ +113.31 → 17,904.48ドル GOLD −4.90 → 1,180.90ドル WTI +0.45 → 59.97ドル 米10年国債 −0.048 → 2.311% 本日の注目イベント
- 日 5月貿易収支
- 欧 ユーロ圏5月消費者物価指数(改定値)
- 英 英5月失業率
- 英 BOE議事録
- 米 FOMC
- 米 イエレン議長記者会見
ドル円は昨日にも増して値動きが緩慢になってきました。連日同じレートでは実需取引も出にくく、個人投資家もFOMCを見極める姿勢を強めています。さらに、ギリシャ問題も合意への糸口が見つけられず、ユーロに関する材料だとしてもユーロ円を通じてドル円に影響を与える可能性もあり、ここからも取引を手控える動きもありそうです。
ギリシャがデフォルトに陥るのか、あるいはユーロ圏に踏みとどまれるのか「秒読み」段階に入って来ましたが、チプラス首相はさらに態度を硬化させ、合意が遠のいたようです。ブルームバーグニュースは昨日の様子を以下のように伝えています。
ギリシャのチプラス首相は同国を苦境に陥れた「犯罪の」責任者はIMFにあると非難、ECBについてもギリシャを窒息させようとしていると責め、債権者側機関と真っ向から対決する姿勢を鮮明にした。16日アテネで議員らに語ったチプラス首相は、救済を巡り対立する債権団に譲歩する気配は一切見せず、緊縮に固執するIMFと「金融で窒息させる」戦術を取るECBを非難した。
このニュースを読んで、合意への可能性がますますなくなったと感じるのは筆者だけではないと思いますが、同じころベルリンで会見したメルケル首相の言葉も、やや意外感を禁じ得ません。メルケル首相は「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」と語っています。ドイツの首相としての立場は理解できますが、同国の財務相や経済相との発言とはかなりニュアンスは違っています。
チプラス首相もこのあたりを読んで、なるべく自国に有利に持っていこうとする戦略であることはミエミエです。明日18日にはユーロ圏財務相会合が開かれ引き続き協議されますが、ここでも合意できなければ25、26日のEU首脳会議が最後のチャンスと言えます。一部にはEU首脳会議を前倒しにするとの報道もありますが、30日までに合意するか、救済プログラムの延長が認められない限り、ギリシャは3130億ユーロ(約43兆4000億円)の債務を返済できなくなる公算です。
FOMC、ユーロ圏財務相会合、それに日銀の金融政策決定会合と、イベントが控えている以上いましばらく動きにくい展開が続きそうです。予想レンジは122円70銭〜123円80銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/12 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」講演で。 ------ 5/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「私の経済見通しやリスクのバランスの評価からは、来年の早い時期まで利上げ開始に十分な自信が持てるようにはなれないというのが現在の認識だ」講演で。 ------ 5/22 イエレン・FRB議長 「想定通りに景気の回復が続いた場合は、年内いずれかの時点でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標引き上の最初の措置を講じることが適切になるだろう」講演で。 ドル円、ユーロドルともに ドル高が進行。 5/28 麻生・財務大臣 「足元の円安方向に、この数日間を見れば荒い動きがある」G7に参加する途中で。 ドル円124円台半ばから123円台半ばまで急落。 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------



