2015年6月19日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京市場の流れを受けて、ドル円は下値を試す展開に。一時は122円48銭までドル安が進んだが、この水準は前回の安値でもあり、ドル買い需要もあった模様。その後は反発し、123円を挟みもみ合い。
- ユーロドルはギリシャ問題が難航している中でも続伸。約1ヶ月ぶりとなる1.1440までユーロ高が進む。
- 株式市場は大幅に続伸。前日のFOMCでは利上げは緩やかになることが確認され、この日の経済指標も支援材料となり、ダウは180ドル上昇。ナスダックも68ポイント上昇し、高値を更新。
- 債券相場はこの日の経済指標が良好だったことから反落。長期金利は2.33%で前日からやや上昇。
- 金はドル安が進んだことから大幅に上昇し1200ドル台を回復。原油も反発し60ドル台に。
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5月消費者物価指数 → +0.4%
新規失業保険申請件数 → 26.7万件
5月景気先行指標総合指数 → 0.7%
6月フィラデルフィア連銀景況指数 → 15.2
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ドル/円 122.48 〜 123.16 ユーロ/ドル 1.1339 〜 1.1440 ユーロ/円 139.60 〜 140.66 NYダウ +180.10 → 18,115.84ドル GOLD +25.20 → 1,202.00ドル WTI +0.53 → 60.45ドル 米10年国債 +0.014 → 2.336% 本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 独 独5月生産者物価指数
- 米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
- 加 カナダ4月小売売上高
- 加 カナダ5月消費者物価指数
昨日の東京市場ではドル安と株安が同時に進み、円は株価との相関を強めた動きを見せました。日経平均株価が1ヶ月ぶりに2万の大台を割り込むと、ドル円も123円を割り込み、海外市場でも上値の重い展開が続きました。NY市場では122円48銭までドルが売られ、先週10日以来の円高水準をつけています。
先週10日は「黒田ショック」で、122円46銭までドルが売られましたが、その後はドルが反発しFOMC前には124円46銭まで2円上昇したのは2日前のことです。122円台半ばでは前回の底値が意識され、ドル買いが旺盛になることは容易に想像できます。昨日も、今のところはこの水準でドルが反発しています。
どうやらドル円は122−125円のレンジに入った可能性が高くなりました。9月の利上げ観測が依然として有力であることから、ドルの下値はある程度底堅いと見られる一方、125円台が当面上値の壁になるのではないかといった見方も出始めて来ました。前日のFOMCでは、金利見通しが下方修正されたことから、初回利上げ後も緩和的な政策が続き利上げのペースは緩やかになることが確認された形です。
そのため今後しばらくは上記レンジ内でのもみ合いが予想され、小まめに利益を確定する方が賢明かもしれません。問題はギリシャ情勢です。昨日はユーロ圏の財務相会合が開かれましたが進展はありません。ブルームバーグによると、オーストリアのシェリング財務相は18日の財務相会合の前に記者団に、「ゲームは終わった」と発言したようです。
同相は「ギリシャは全ての提案をただ拒否ばかりしていることはできない」と述べていますが、ドイツのメルケル首相はまだ希望を捨てていないとも伝えています。またフィンランドのストゥヴ財務相は「最後に何らかの合意に至れるとずっと考えていたが、袋小路の終わりにほぼ達したようだ」と語っています。
昨日の会合では、結局4時間にわたって話し合われたようですが、合意には至らず、25日に予定されているEU首脳会議の前に、ユーロ圏首脳会議を22日に臨時で開催することを決めています。トゥスクEU大統領は「ギリシャ情勢を最高の政治的レベルで緊急に協議すべき時だ」との声明を出し、22日の午後7時(日本時間23日に午前2時)から臨時首脳会議を開催すると発表しました。
ギリシャはいよいよ自らを窮地に追い込んでいます。フィンランドの財務相が「奇跡が起こらない限り合意は難しい」と語っているように、来週が最後のチャンスと言えます。このような状況でもユーロドルは買われ、昨日は1ヵ月ぶりに1.1440までユーロ高が進んでいます。なかなか理解できない状況ですが、やはりユーロのショートポジションが偏っていたことが考えられます。もし、急転直下「合意」に達したらユーロはどこまで買われるのか、予想できません。その場合には、ドル円でもドル安が進む可能性がありますが、ユーロ円は上昇するでしょう。本日の予想レンジは122円40銭〜123円40銭程度を見ています。
関東地方も梅雨らしい天気になってきましたが、それでも今のところ「カラ梅雨」の感じです。鹿児島から屋久島の方では相当な雨量があったようですが、その雨がこちらに来るかもしれません。大雨はいやですが、穀物にとっては必要のようです。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/12 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」講演で。 ------ 5/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「私の経済見通しやリスクのバランスの評価からは、来年の早い時期まで利上げ開始に十分な自信が持てるようにはなれないというのが現在の認識だ」講演で。 ------ 5/22 イエレン・FRB議長 「想定通りに景気の回復が続いた場合は、年内いずれかの時点でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標引き上の最初の措置を講じることが適切になるだろう」講演で。 ドル円、ユーロドルともに ドル高が進行。 5/28 麻生・財務大臣 「足元の円安方向に、この数日間を見れば荒い動きがある」G7に参加する途中で。 ドル円124円台半ばから123円台半ばまで急落。 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------



