2015年6月30日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はギリシャ情勢の混迷を受けて、昨日の早朝に122円11銭まで円高が進んだが、その後は122円台半ばから後半でもみ合い。123円台に乗せる場面もあったが、ギリシャのデフォルトの可能性が高まり、上値も抑えられた。
- ユーロドルは昨日の早朝に一時1.10台を割り込む場面もあったが、ショートの買い戻しが優勢な展開に。1.12台後半まで値を戻し、ユーロ円も138円台まで値を戻す。
- 株式市場はギリシャ情勢を受けて世界的に株価が下落したことで大幅安。ダウは350ドル安と、今年最大の下げ幅を記録。
- リスク回避の動きから債券相場は大幅に上昇。一時は8ヶ月ぶりの大幅高となり、長期金利は急低下。
- 金は反発。原油は1.30ドルの大幅安。
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5月中古住宅販売成約指数 → +0.9%
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ドル/円 122.40 〜 122.96 ユーロ/ドル 1.1103 〜 1.1279 ユーロ/円 136.46 〜 138.12 NYダウ −350.33 → 17,596.35ドル GOLD +5.80 → 1,179.44ドル WTI −1.30 → 58.33ドル 米10年国債 −0.144 → 2.326% 本日の注目イベント
- 独 独6月雇用統計
- 欧 ユーロ圏5月失業率
- 欧 ユーロ圏6月消費者物価指数(速報値)
- 英 英1−3月期GDP(確報値)
- 米 6月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 6月消費者信頼感指数
ギリシャが本日のIMFへ返済が出来ない可能性が高まり、金融市場は混乱しています。昨日の日経平均株価は約600円の下落で、ドイツDAXも大幅安、さらにNYダウも350ドル安と、世界的にリスクオフの動きが強まり、安全資産の国債が買われています。円も安全資産との位置づけから、昨日の朝方には122円11銭まで円買いが進みましたが、その後は122円台で推移しています。
株式市場に比べると、為替市場は比較的落ち着いているように見えます。それにしても、ギリシャがこのような事態になることはある程度予想できていたはずなのに、いざ事態が切迫してくると市場はパニックに陥ります。最後には合意に達するといった、やや楽観的な見方が優勢だったとはいえ、これまでにも何度も繰り返されて来たことです。
いよいよ今日がIMFへの返済期限です。ギリシャは国庫に資金がないと見られてることから、返済できない可能性が高いでしょう。ここまでは既に想定されていますが、問題はその後のギリシャ国民と政権の対応です。ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領は、ギリシャへの圧力を強めながらも、今後も話し合いには応じる意向を示しており、メルケル首相は「いつでも話し合う準備が出来ている」と述べています。
ここまで来ると、ユーロ圏としてはこの影響が南欧諸国に及ばないよう、混乱を抑える必要があります。そして後はギリシャの対応です。今度の日曜日の5日には、ギリシャでは国民投票を行い、緊縮財政に賛成かどうかを問います。今後のギリシャの経済状況を考えれば、緊縮財政に賛成するしかないように思いますが、仮に賛成が多数となれば、現在のチプラス政権の崩壊につながり、事態は好転しそうですが、もし反対ということになれば、ユーロ圏離脱が現実的になります。
ドル円は122円台前半では、アジア市場でもNY市場でも踏みとどまっています。今のところ122円は底堅いと思われますが、今朝も株価が軟調となり、もう一段の大幅下落になるようだと、122円割れも視野に入ってきます。米利上げが予想される中、現時点ではドルが下げれば買い向うスタンスでいいと思いますが、ギリシャ情勢がさらに悪化するようだと、米利上げに何らかの影響を与える可能性もあります。
イエレンFRB議長も会見で、利上げの条件として外部環境も重要であると述べていました。今後さらにリスクオフが進んで、資産効果が逆回転するようだと利上げが来年以降に先送りになることも考えられなくはありません。そうなると、ドル円も上値が重くなり、120円割れがあってもおかしくはありません。本日も株価の動きと、ギリシャのIMFへの返済の行方に注意しながらの展開になります。予想レンジは121円80銭〜123円30銭程度を見ています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/12 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」講演で。 ------ 5/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「私の経済見通しやリスクのバランスの評価からは、来年の早い時期まで利上げ開始に十分な自信が持てるようにはなれないというのが現在の認識だ」講演で。 ------ 5/22 イエレン・FRB議長 「想定通りに景気の回復が続いた場合は、年内いずれかの時点でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標引き上の最初の措置を講じることが適切になるだろう」講演で。 ドル円、ユーロドルともに ドル高が進行。 5/28 麻生・財務大臣 「足元の円安方向に、この数日間を見れば荒い動きがある」G7に参加する途中で。 ドル円124円台半ばから123円台半ばまで急落。 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------ 6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に 6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------



