2015年7月6日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- ドル円はNY市場が休場ということもあり小動き。122円ダ台半ばから123円近辺で推移し、122円80−90銭で取引を終える。
- ユーロドルはギリシャの国民投票の結果を見極めたいとする雰囲気の中、1.11を挟んだ展開。
ドル/円 122.60 〜 123.15 ユーロ/ドル 1.1066 〜 1.1118 ユーロ/円 135.91 〜 136.84 NYダウ ----- → 17,730.11ドル GOLD ----- → 1,163.50ドル WTI ----- → 56.93ドル 米10年国債 ----- → 2.385% 本日の注目イベント
- 日 5月景気動向指数
- 米 6月ISM非製造業景況指数
- 米 6月労働市場情勢指数(LMCI)
個人的には、ギリシャ国民の良識を信じていましたが、どうやら緊縮財政に対して「ノー」という判断を下した国民が優勢で、緊縮策は否決されたようです。開票率85%強の時点で、反対が62%に達し、賛成は38%(ブルームバーグ)と、事前の世論調査では「僅差」と報じられていただけに、ややサプライズです。
1週間前と同じ様に、為替市場では早朝にユーロが売られ「窓」を開けて取引が開始されていますユーロ円は一時133円70銭近辺まで下落し、先週末から2円以上のユーロ安方向で「窓」を開けています。ドル円も、121円70銭辺りまで売られましたが、1週間前に比べると市場の混乱は軽微のようです。後は、9時から始まる東京株式市場がどのような反応を見せるのかが注目されます。
日経平均株価が前回のように600円近く下げるようなら、121円台半ばまで円が買われる可能性もありますが、朝7時台の為替の動きを見ているとその可能性は低いと思われます。これで、ギリシャは国民の声として、緊縮策に反対という「印籠」を手にしたことになり、水戸黄門ではありませんが、債権国側に対して「これが見えぬか!」と、交渉を有利に進めることになりそうです。ギリシャのチプラス首相も「民主主義の勝利」と言い放っています。
この結果を受けてドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領は、本日パリで今後の対応策を協議する模様です。また両首脳は、5日夜に電話で話し合い、ギリシャ国民の判断を尊重することで一致し、7日にユーロ圏首脳会議を開催することを求めています。(ブルームバーグ)
これでギリシャとすれば、俄然有利に交渉を進めることができるでしょう。今後、再び支援を巡る協議のテーブルに着くことになると思いますが、ギリシャはより自国に有利な条件を提案するに違いありません。ユーロ圏には残りたい、だけど緊縮策はとりません。これでよければ支援をお願いします。端的に言えば、こういうことになります。
注目されるのは債権国側の対応です。どこまで譲歩するのかは独仏首脳の考えが反映されそうですが、余りにも譲歩しすぎると、ドイツなどは議会でメルケル首相が窮地に立たされることにもなり、そう相手の言いなりにもなれません。ギリシャの支援問題は、まだまだ混迷を深めると見られますが、最大の焦点はギリシャがユーロ圏に残ることができるかどうかです。本日のドル円は121円20銭〜123円20銭程度を予想しています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/12 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「今の段階で今後の金融政策の方向性を決定する必要はない。データを注視し、様子を見ている」講演で。 ------ 5/18 エバンス・シカゴ連銀総裁 「私の経済見通しやリスクのバランスの評価からは、来年の早い時期まで利上げ開始に十分な自信が持てるようにはなれないというのが現在の認識だ」講演で。 ------ 5/22 イエレン・FRB議長 「想定通りに景気の回復が続いた場合は、年内いずれかの時点でフェデラルファンド(FF)金利誘導目標引き上の最初の措置を講じることが適切になるだろう」講演で。 ドル円、ユーロドルともに ドル高が進行。 5/28 麻生・財務大臣 「足元の円安方向に、この数日間を見れば荒い動きがある」G7に参加する途中で。 ドル円124円台半ばから123円台半ばまで急落。 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------ 6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に 6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------



