今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年7月27日(月)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 124円台前半が徐々に重くなるドル円は、新築住宅販売件数が予想を下回ったことや、株価の大幅下落と金利低下で123円60銭までドルが売られる。
  • ユーロドルは方向感がなく1.09台で推移。1.08台を抜けないと同時に1.10台でも上値が重い展開が続く。
  • 株式市場は4日続落。中国の景気減速を示す指標を嫌気して、主要3指数とも下落。ダウは163ドル下落し、週間で518ドルほど下げ週間ベースでは1月以来最大の下げ幅を記録。
  • 債券相場は続伸。住宅関連指標が予想に届かず、インフレ見通しも低水準であることから債券に資金が向った。
  • 金は反落し1085ドル台に。原油も続落。

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    6月新築住宅販売件数 → 48.2万件
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    ドル/円 123.60 〜 124.08
    ユーロ/ドル 1.0930 〜 1.0992
    ユーロ/円 135.55 〜 135.95
    NYダウ −163.39 → 17,568.53ドル
    GOLD −8.60 → 1,085.50ドル
    WTI −0.31 → 48.14ドル
    米10年国債 −0.009 → 2.260%

    本日の注目イベント

    • 中  中国 6月工業利益
    • 独  独7月IFO景況指数
    • 欧  ユーロ圏6月マネーサプライ
    • 米  6月耐久財受注

    ドル円は124円台に乗せると売られる展開が続いています。下値も123円台半ばでは底堅い動きは見せるものの、NYでは株安と長期金利の低下傾向が続いており、ドル円が反発するには分が悪い展開です。それでも底堅さを見せているのは、今週のFOMCへの期待や、第2四半期GDPが前期に比べ、上振れするとの見通しがあるものと思われます。

    FRBは本来非公開の経済予測を意図せずウェブサイトに掲載していたことを、24日に明らかにしています。掲載されたのはFRBスタッフが独自の予測をまとめたもので、第4四半期の政策金利はFOMCメンバーの中間予測値を下回っていました。この影響で、債券相場は金利低下が進み、ドル円の上値を抑える結果になっています。

    先週のドル円は値幅も出ず、123円台半ばから124円台半ばと、極めて狭いレンジ内で推移しました。特段動く材料がなかったのは事実でしたが、原油安、金安から、マネーが再び米国債に流れたため、ドルの上値は重くなり、安全資産が買われる展開でした。

    今週からは材料が出てきます。28−29日にはイエレン議長の記者会見はないものの、FOMCが開催されます。年内の利上げが適切だと、イエレン議長が何度も述べていることから、利上げのタイミングは9月か、12月と見られていますが、その時期を巡って何かヒントがあるかもしれません。

    また、30日(木)には米第2四半期GDPの速報値が発表されます。第1四半期はマイナス成長だったことから、米景気の減速を懸念する声が高まりましたが、結局それは天候不順と、西海岸での港湾ストの影響による可能性が高かったと見られています。第2四半期のそれは「2.5%」と予想されており、前回の「−0.2%」から急改善していると見られます。さらに来週には7月の雇用統計が発表され、今週から来週に掛けての経済指標が、利上げのタイミングに大きな影響を与えて来るものと思われます。

    NYダウは先週だけで518ドルほど下げ、ほぼ年初来安値に近い水準で引けています。今週もこの傾向が続くようだと、日本株にも影響を与え、株の下落がドル円の上値を抑えることも予想されます。本日のレンジは123円20銭から124円20銭程度と予想します。

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    明日、28日(火)の「今日のアナリスト・レポート」は都合により休ませて頂きます。読者の皆様にはご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。
    6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落
    6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------
    6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------
    6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------
    6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に
    6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------
    7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------
    7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------
    7/23 IMF年次審査報告書 「アベノミクスには追加緩和が必要だ」日銀に追加緩和の実施を要請。 ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和