今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年7月29日(水)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は株価が反発したことや、商品価格が下げ止まったことから123円台半ばから後半で一進一退。経済指標が不調だったことで、ドル売りが優勢な場面もあったが、株価の上昇に支えられた格好。
  • ユーロドルでもドル買い戻しが優勢となり、1.10台半ばまでユーロ高が進む。
  • 株式市場は6日ぶりに反発。企業の好決算が相場を牽引したが、連日の下げで自立反発したとの声も。ダウは189ドル上昇し、1万7600ドル台を回復。
  • 債券相場は反落。株価が大きく反発したことや、2年債入札が重石に。長期金利は2.25%台まで上昇。
  • 金は小幅に下落。原油価格は48ドル近辺まで上昇。

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    5月ケースシラー住宅価格指数  → +4.94%
    8月消費者信頼感指数     → 90.9
    7月リッチモンド連銀製造業指数 → 13
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    ドル/円 123.51 〜 123.79
    ユーロ/ドル 1.1024 〜 1.1065
    ユーロ/円 136.37 〜 136.73
    NYダウ +189.68 → 17,630.27ドル
    GOLD −0.20 → 1,096.20ドル
    WTI +0.59 → 47.98ドル
    米10年国債 +0.04 → 2.250%

    本日の注目イベント

    • 米  6月中古住宅販売成約指数
    • 米  FOMC 政策金利発表

    NYの株価がようやく下げ止まり、ドル円は123円台後半まで値を戻す場面もありました。消費者信頼感指数が予想を下回るなど、経済指標もさえず、ドル円も売が優勢の場面もありましたが、株価が大幅に反発したことで、ドルも底堅く推移しています。米企業業績も全体的にはさえず、中国株が再び波乱要因になってきたことで、リスクオフがやや進んでいる状況と見られます。

    7月の消費者信頼感指数が予想を大きく下回り、米景気や雇用などの見通しに関する楽観論が後退しています。米民間調査機関コンファレンス・ボードが発表した7月の消費者信頼感指数は「90.9」と、前月の「99.8」から大きく低下しました。現況指数、期待指数ともに前月より低下しており、特に期待指数は「79.9」と、昨年2月以来の低水準でした。また、向こう6ヶ月に雇用が増えると答えた比率は「13.1%」と、こちらは2013年11月以来の低い水準でした。(ブルームバーグ)

    前日には123円近辺までドル円は売られましたが、この日は商品市況の下げ止まりや株価の反発に支えられ、123円後半まで上昇しましたが、まだ120−125円のレンジを抜けきれず、明確な方向感も見極めにくい状況が続いています。明日の朝方にはFOMCの声明分が発表されます。政策変更は無いと思われますが、声明文の内容には注意が必要です。

    市場では9月の利上げ予想は五分五分ですが、8月にはFOMCがないため、今回のFOMC声明が9月説前の最後の会合になります。個人的には9月利上げの可能性は五分五分よりも高いと思っていますが、基本は経済指標次第です。そうなるとやはり、30日発表の第2四半期GDP速報値と、来週の7月の雇用統計が極めて重要な意味合いをもっていると思います。昨日の経済指標の結果を見ても、米経済成長の勢いはまだ強弱まちまちといった状況です。このまだら模様の経済成長下でも、FRBが初回利上げに踏み切るのかどうかが焦点になります。

    明日朝のFOMC声明文まで市場にインパクトを与えるような材料はありません。東京時間は日本株の動きと、さらに10時半からの上海株式市場の動向に注目です。上海株式市場は10時25分にはプレオ−プンがあり、気配を見ることができるようです。本日のレンジは122円80銭〜124円20銭程度と、ややワイドに予想します。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。
    6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落
    6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------
    6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------
    6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------
    6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に
    6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------
    7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------
    7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------
    7/23 IMF年次審査報告書 「アベノミクスには追加緩和が必要だ」日銀に追加緩和の実施を要請。 ------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和