2015年8月7日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は朝方に、失業保険申請件数が減少していたことでドル買いが強まり、124円96銭まで上昇したが125円には届かず。その後は株安と金利低下にドルが売られ、124円台半ばまで下落。
- ユーロドルは方向感もなく、1.09を挟んでもみ合い。
- ポンドが急落。MPCで利上げをを主張する委員が1人しかいなかったことが効いた。ポンド円は195円近辺から193円台前半まで下落。
- 株式市場は続落。メディア大手の決算内容が悪く、バイオ関連も売られる。ダウは6日続落し、年初来安値を更新。
- 債券相場は反発。原油価格の下落でインフレ期待が後退したことで債券が買われた。長期金利は小幅に低下し、2.22%台に。
- 金は反発。原油は続落し、3月中旬以来となる44ドル台に。
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新規失業保険申請件数 → 27.0万件
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ドル/円 124.55 〜 124.96 ユーロ/ドル 1.0874 〜 1.0936 ユーロ/円 135.80 〜 136.35 NYダウ −120.72 → 17,419.75ドル GOLD +4.50 → 1,090.10ドル WTI −0.49 → 44.66ドル 米10年国債 −0.043 → 2.226% 本日の注目イベント
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 独 独6月貿易収支
- 独 独6月経常収支
- 米 7月雇用統計
- 米 7月消費者信用残高
- 米 7月鉱工業生産
124円80銭近辺でもみ合っていたドル円は、NY市場が始まると徐々に上昇し、124円96銭までドル高が進みましたが、125円には届いていません。新規失業保険申請件数が27万件と、前の週からは増加していたものの、4週平均では減少していたことで今夜の雇用統計への改善期待が膨らみ、ドルを押し上げました。実際、失業保険申請件数は今年2月には120万件程度ありましたが、7月は約107万件と、着実に減少してます。
ドル円はその後、株式市場が大きく値を下げたことや、長期金利の低下を材料に124円55銭までドル売りが進みましたが、そこからはやや反発して取引を終えています。今夜の雇用統計への期待は徐々に高まっており、蓋を開けて見なければわかりませんが、上振れするとの見方が優勢のようです。
この欄でも度々述べてきましたが、FOMCメンバーの発言でも9月利上げを示唆する内容が増えてきており、一旦は後退した9月利上げの可能性が再び高まっています。9月のFOMCは、来月16−17日に開催されます。従って、今夜の発表を含めて2回の雇用統計を確認できることになります。この雇用統計は毎回注目度が高いわけですが、今回と来月のそれはさらに注目度が高く、結果次第では為替を含めた金融市場を大きく動かしそうです。
7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数は22万5000人程度と予想されています。失業率は前回と同じ5.3%と予想されており、下振れしたとしても、FRBが労働市場拡大のメドと見ている20万人は確保できるだろうと予想されています。
7月のFOMC声明文でも「雇用と住宅は拡大している」との記述がありました。FRBもこの部分には安心していると思われますが、そのため仮に今夜の数字が予想外に悪かった時の反応には注意が必要です。予想を上回った場合の反応はそれほど大荒れはないと思いますが、市場のバイアスが上方にかかっているだけに、予想を下回ったケースには備えが必要かと思います。
また、先月は雇用者数はまずまずでしたが、平均時給が予想ほど伸びていなかったことでドルが売られる場面もありました。7月の平均時給は「0.2%」と予想されていますが、こちらにも注意が必要です。
本日のレンジは124円〜125円50銭程度と、ややワイドレンジを予想します。
バターが不足しており、スーパーの店頭でも品薄が続いていると報じられています。店頭価格も13年ぶりの高値だそうです。ところが、世界的にはバターの原料になる乳製品価格は2002年11月以来の安値です。新聞によると、そのからくりはこうです。日本は輸入バターに35%の関税をかけ、さらに利益も上乗せされるため、内外価格差が4倍になっても、輸入品の値段は下がらないとか。GDT(国際乳製品貿易)価格指数が急落し、NZ円も低迷しているのに、国内では値段の高いバターしか買えないとは・・・。TPPの合意に期待しますか。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------ 6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に 6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------ 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる



