2015年8月10日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 7月の雇用統計では予想をやや下回ったものの、ドル円は一時125円07銭まで上昇。その後は原油価格の下落から、株安、長期金利の低下などを背景にドルが売られ、124円台前半までドル安が進む。
- ユーロドルは売られて1.08台半ばまで下落したが、ドルが売られたことで、1.09台後半までユーロは反発。
- 株式市場は続落。原油安が響き、エネルギーセクターが下落を主導。ダウは46ドル下落し、これで7日続落。
- 原油安から債券相場は反発し、長期金利は2.16%台まで低下。
- ドルが売られたことで金は反発。原油は続落し43ドル台に。
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7月非農業部門雇用者数 → 21.5万人
7月失業率 → 5.3%
7月消費者信用残高 → 207.4億ドル
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ドル/円 124.11 〜 125.07 ユーロ/ドル 1.0855 〜 1.0978 ユーロ/円 135.55 〜 136.71 NYダウ −46.37 → 17,373.38ドル GOLD +4.00 → 1,094.10ドル WTI −0.79 → 43.87ドル 米10年国債 −0.066 → 2.160% 本日の注目イベント
- 日 6月国際収支
- 日 7月景気ウォッチャー調査
- 中 中国 7月マネーサプライ
- 米 7月労働市場情勢指数(LMCI)
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
7月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想より1万人少ない、21.5万人で、失業率は予想と同じ5.3%でした。雇用者数は予想には届かなかったものの、労働市場活況のメドとなる20万人は超えており、ドル円は一時125円台に乗せる場面もありましたが、その後は株安、原油安、さらに長期金利の低下に伴い124円台前半までドルが売られ、結局125円台維持はできていません。
ただ、市場の見方は依然として9月利上げを断念するほど弱気にはなっていません。5月の非農業部門雇用者数が、25.4万人から26万人に、また6月分も22.3万人から23.1万人にそれぞれ上方修正されています。したがって、直近3月でみれば平均23万人ということになり、利上げ観測を先送りするには至っていません。
だからと言って、利上げが確実になるほどの良好な状況でないことも事実です。先週は、雇用統計に加え、ADP雇用者数も予想を下回り、その前に発表された4−6月期GDPもそうでした。一方で、ISM非製造業景況指数などは10年ぶりの高水準になるなど、強弱まちまちです。FRBが、このあたりをどう判断するのかということです。
先週を見る限り、アトランタ連銀のロックハート総裁のように、利上げが適切であるとの意見が増えています。イエレン議長も、早すぎる利上げは景気の腰を折る可能性があることを指摘していると同時に、遅すぎるリスクも指摘しています。FRBも9月利上げを正当化できるほどの良好な経済指標がでているわけでもなく、ましてや原油価格にみられるような、外部環境への懸念もあります。
結局「合格点」ではあるけど、安心できるような高得点ではなく、気を緩めると「不合格点」へ戻ってしまう、そんな微妙な位置にいるといえます。個人的には9月利上げの可能性を維持してはいますが、今後9月までに発表される経済指標が悪ければその期待もしぼんでしまうことが考えられます。
本日は動きにくい相場展開になりそうです。米国では労働市場情勢指数(LMCI)が発表されます。労働市場を総合的に判断できる指標なだけに、注目されます。ドル円のレンジは124円〜125円程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------ 6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に 6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------ 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる



