今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年8月11日(火)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は124円台半ばから後半で堅調に推移。NYダウが大幅に反発し、長期金利も上昇。原油などの商品相場も反発したことでドル円は124円73銭まで上昇。
  • ユーロドルも反発。ポンドや豪ドルなどが反発したこともあり、ユーロドルは10日ぶりに1.10台まで買われた。
  • 株式市場は大幅に反発。原油、天然ガスなどの商品相場が下げ止まったことや、バークシャー・ハサウェイが大型のM&Aを発表したことなどが好感された。ダウは8日ぶりに241ドル上昇。
  • 債券相場は反落。原油価格の上昇で利益確定の売りが優勢に。長期金利は2.23%台まで上昇。
  • 金は続伸し、1100ドル台を回復。原油も大幅な上昇をみせ45ドルに迫る。

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    7月労働市場情勢指数(LMCI)  → 1.1
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    ドル/円 124.45 〜 124.73
    ユーロ/ドル 1.0939 〜 1.1041
    ユーロ/円 136.42 〜 137.42
    NYダウ +241.79 → 17,615.17ドル
    GOLD +10.00  → 1,104.10ドル
    WTI +1.09  → 44.96ドル
    米10年国債 +0.072 → 2.232%

    本日の注目イベント

    • 日  7月マネーストック
    • 独  独8月ZEW景況感指数
    • 加  カナダ7月住宅着工件数

    ドル円は125円には届かなかったものの、124円台半ばから後半で堅調な動きを見せています。懸念されていた原油価格とNY株式市場が、久しぶりに大幅な上昇を見せたことで、ややリスクオンの流れが進んだと見られます。

    NY市場ではドル円は小動きでしたが、ポンドや豪ドル、ユーロなどが対ドルで買われ、クロス円は軒並み上昇しました。 商品相場が下げどまり、反発したことで目先の不安がやや後退し、安全資産の債券も売られました。 もっとも、Nダウは7日連続で下げていたため、ショート筋の買戻しが主体であったとの指摘もあり、 利上げ観測があるなか、本格的な株価の上昇につながるかどうかはまだ見極めにくい状況です。

    FRBのフィッシャー副議長は講演で、米国の低インフレは一時的要因によるものだとの認識を示しました。また、先週「9月に利上げするのが適切」との発言を行った、アトランタ連銀のロックハート総裁も、10年ぶりとなる「利上げ開始の時期は近いと考えている」とした一方、具体的な時期が決まっているわけではないことも強調しています。また総裁は、利上げ開始後の引き上げペースが緩やかなものになる可能性が高いことが「最も重要なメッセージだ」とも述べています。(ブルームバーグ)

    9月のFOMCまであと1ヶ月余りを残していますが、市場は徐々に9月利上げを織り込んでいる状況かと思います。この間に、もう少し利上げが確実視されるようになれば、ドル円も再度125円を試す展開になると予想していますが、この8月中にもその可能性があるのではないでしょうか。日銀による追加緩和の可能性はそれほど高くない状況で、米利上げがドル円の最大の押し上げ要因であることは論を待ちません。

    本日はNY株式市場が大幅な反発を見せたことから、日本株も買い先行で始まると思われます。昨日の日経平均株価も80円ほど上昇して、2万800円台で取引を終えています。おそらく今日はさらに続伸し、直近の最高値を更新する可能性が高いと予想されます。そうなるとドル円も堅調な動きを見せることになり、緩やかに上昇すると見られます。予想レンジは124円〜125円といったところでしょうか。

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    明日12日(水)と、明後日13日(木)の「今日のアナリストレポート」は、都合によりお休みとさせていただきます。皆様にはご不便をおかけしますが、よろしくお願い申し上げます。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。
    6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落
    6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------
    6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------
    6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------
    6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に
    6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------
    7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------
    7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------
    7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇
    8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇
    8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和