2015年8月14日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は124円台で小動き。小売売上高が予想通りだったことで米利上げ観測がやや高まり、124円63銭までドルが買われたが勢いはなく、124円40−45銭で取引を終える。
- ユーロドルは利食いの売りが優勢な展開に。ユーロドルは1.11台半ばまで上昇したが、その後は売りに押され1.10台後半まで値を下げた。
- 株式市場はまちまち。中国懸念がやや和らぎ、ダウは5ドル上昇したものの、ナスダックは10ポイントの下落。
- 債券相場は反落。小売売上高が自動車や衣料品などで増加したことを嫌気した売りが優勢となり、長期金利は2.18%台へ小幅に上昇。
- 金は反落。原油は中国景気に対する懸念から売られ、2009年以来となる42ドル台に。
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7月小売売上高→+0.6%
新規失業保険申請件数)→27.4万件
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ドル/円 124.26 〜 124.63 ユーロ/ドル 1.1081 〜 1.1166 ユーロ/円 138.08 〜 138.85 NYダウ +5.74 → 17,408.25ドル GOLD −8.00 → 1,115.60ドル WTI −1.07 → 42.23ドル 米10年国債 +0.038 → 2.188% 本日の注目イベント
- 独 独4−6月期GDP(速報値
- 仏 仏4−6月期GDP(速報値)
- 伊 伊4−6月期GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏4−6月期GDP(速報値)
- 米 7月生産者物価指数
- 米 7月鉱工業生産
- 米 8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
中国人民銀行が3日連続で通貨の切り下げを行い、金融市場は混乱しましたが、昨日はやや落ち着きを取り戻し、再び米国の利上げのタイミングを睨む展開に戻っています。7月の小売売上高が市場予想と同じ「+0.6%」だったことで、利上げ観測が高まりドルは堅調に推移しています。
7月の小売売上高は市場予想と一致しましたが、主要13項目のうち、11項目で売上高が増加しています。特に、自動車・同部品は前月比1.4%増加しており、また無店舗小売も1.5%増加していました。さらに、予想外の低水準だった6月分も「−0.3%」から「±0%」に上方修正されています。
9月のFOMCは1ヶ月後に迫っていますが、今回の小売売上高も予想と一致したものの、利上げ判断に影響を与えるはずです。事実、政策変更の影響を受けやすいとされる2年債利回りは、利上げ観測の高まりを反映して金利が上昇しています。
中国人民銀行は13日、人民元に関する異例の記者会見で、元相場の下落が長引く根拠はないとし、相場が過度に変動した場合は行動すると表明しています。(ブルームバーグ)人民元の下落が一服したことで市場の関心は再び米国の利上げに戻ってきたようです。
ただ、もう一つのリスクである原油価格の下げが止まりません。昨日のNY原油市場では、WTI先物は大幅に売られ、一時は42ドル台を割り込み、6年ぶりの安値を記録しました。引け値では42ドル台に戻していますが、OPECの生産増加と中国景気に減速の兆候がでていることを材料に売り込まれたものです。専門家の中には、「原油については強気のシナリオを描くことは難しく、39ドルまで下げる」との見方があることを、ブルームバーグは紹介しています。
原油価格がさらに下落すると、NY株式市場ではエネルギー関連の株が売られ、株式市場全体の下落につながる傾向があります。株価の下落がリスク回避を加速させ、円買いドル売りにつながりやすいということです。一方で、原油価格の下落は本邦の物価を押し下げることにもつながり、2016年前半には2%のインフレ目標を掲げている日銀のシナリオに黄色信号が灯ることにもなります。黒田総裁は会見では常に、「今年後半には原油安の効果が剝落し、物価は上昇に向かう」と述べてきました。その原油価格がここにきて、6年ぶりの安値を記録していることで、「さらなる追加緩和があるのではないか」との方も浮上しています。昨年10月末に行った「追加緩和」から、まもなく1年になります。ちょうど1周年で行うとは思えませんが、日銀にとって逆風が吹いていることは間違いありません。
本日のドル円レンジは123円90銭〜124円90銭程度を予想します。。
お盆と言うことで、今朝の電車は空いていました。そのせいか、いつもより冷房の効きがいいように感じました。暑さもあと1ヶ月でしょうか。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------ 6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に 6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------ 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる



