2015年8月17日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は方向感もなく、124円台前半で小動き。経済指標もまちまちの中、週末のポジション調整に終始。
- ユーロドルは堅調。1.10割れもあったが、終始ユーロ買いが優勢。1.1175までユーロ高が進む場面も。
- 株式市場は続伸。7月の鉱工業生産が予想以上に伸びたことを好感。ダウは69ドル上昇し、1万7500ドルに接近。
- 債券相場はほぼ横ばい。人民元の切り下げは米利上げには影響しないととの見方が優勢となり、2年債利回りは小幅に上昇。
- 金は続落。原油は反発したものの、42ドル台に留まる。
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7月生産者物価指数 → +0.2%
7月鉱工業生産 → +0.6%
8月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 92.9
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ドル/円 124.12 〜 124.38 ユーロ/ドル 1.1097 〜 1.1175 ユーロ/円 137.93 〜 138.72 NYダウ +69.15 → 17,477.40ドル GOLD −2.90 → 1,112.70ドル WTI +0.27 → 42.50ドル 米10年国債 +0.002 → 2.190% 本日の注目イベント
- 日 4−6月GDP(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月貿易収支
- 米 7月NY連銀製造業景気指数
- 米 8月NAHB住宅市場指数
先週の金融市場は中国の通貨切り下げの影響で混乱し、週初に125円28銭まで上昇したドル円は、その日に123円79銭まで下げるなど、波乱含みの展開でした。3日連続で通貨を切り下げた中国の景気に対する見方が錯綜し、想像以上に中国景気の減速が厳しいのではないかとの見方が支持されたようです。
今朝のブルームバーグニュースによると、中国の経済成長率は公式統計が示唆するペースよりも緩慢で、潜在成長率を下回っているのではないかとの結果が、同社の調査で示されています。中国の公式統計では1−6月の経済成長率は7.0%だったのに対して、エコノミスト11人を対象に先週集計した予想中央値は6.3%でした。もしこれが正しいとすれば、中国はこの差を金融緩和や通貨安で食い止めようとしているのではないかとの見方が強まっています。
124円を割り込んだドル円は、その後は124円台で推移しており、底堅く推移し、どちらかといえば上値を試したい雰囲気のように感じます。株価の下落にも関わらず、ドル円が堅調なのは、米利上げを見込んだドル買いが根強いことが背景です。ただ、9月利上げに関してはまだ市場の見方は分かれています。上述のように人民元の切り下げで、米国市場も混乱していますが、それでもFRBの利上げ判断に与える影響は限定的と見られます。
本日は朝8時50分に本邦の4−6月期GDP速報値が発表されます。事前予想では、前期比年率1.8%減と、3四半期ぶりのマイナ成長と見られています。このため、もしマイナス成長であれば、日銀による追加緩和があるのではないかとの見方も浮上しています。確かに、環境的には実施しやすいと言えます。中国の突然の通貨安誘導や、先日IMFも2%の物価上昇達成への明確の意思表示のために追加緩和を行うべきとの、異例な要請も行ってきました。
それでも、現時点では追加緩和の可能性は低いと思います。日銀は、年後半には緩やかな物価上昇が始まると見ており、国民のインフレマインドも低下していないと見ています。原油価格が低下傾向を強める状況が続いているため、2%のインフレ目標達成が難しいとは思いますが、まだ、「伝家の宝刀」を抜くには時期尚早と考えます。
本日の予想レンジは123円70銭〜124円70銭程度にしたいと思います。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/3 ドラギ・ECB総裁 「景気回復は裾野を広げ、内需は金融政策措置によってさらに支えられるはずだ。回復はわれわれの予想通りに進展している」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台後半、ユーロ円140円台に。 6/10 黒田・日銀総裁 実行為替レートについて、「ここからさらに円安はありそうにない」衆院財務金融委員会で。 ドル円、124円70銭から122円50銭近辺まで急落 6/16 チプラス・ギリシャ首相 「苦境に陥れた犯罪の責任者はIMFにある」「ECBは金融で窒息させる戦術とてっている」自国の議員に。 ------ 6/16 メルケル・ドイツ首相 「債権者側の3機関がギリシャと解決策を見つけられるよう支援することに全力を注いでいる。それが私の仕事だ。ギリシャをユーロ圏にとどめるためできることは全てしたい」講演で。 ------ 6/18 シェリング・オーストリア財務相 「ゲームは終わった」ユーロ圏財務相会合前に記者団に。 ------ 6/23 パウエル・FRB理事 「米国の景気が十分回復して月に初回利上げを決定できる確率はだいたい半々だ」講演で。 ドル円123円台後半から124円台に 6/28 ダドリー・NY連銀総裁 「今後も経済指標が最近にように改善を続けるならば、9月の利上げは十分可能性がある」講演で。 ------ 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる



