2015年9月3日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は久しぶりに穏やかな動きに終始。ADP雇用者数は予想を若干下回ったものの、株価が大きく反発したことからドル円は120円35銭まで上昇。1日の値幅も43銭程度と小幅。
- ユーロドルも小動きに終始。1.12台前半から後半での動きで、徐々に下値を試す値動きにも見て取れる。
- 株式市場は大幅反発。前日急落した原油価格が反発したことやベージュブックでの米景気の緩やかな拡大が材料となり、ダウは293ドル高で取引を終える。
- 債券相場は小幅に反落。株高を背景に売り物が優勢となり、長期金利は2.18%台へと小幅に上昇。
- 金は反落し、原油は反発。
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8月ADP雇用者数 → 19.0万人
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ドル/円 119.92 〜 120.35 ユーロ/ドル 1.1216〜 1.1275 ユーロ/円 134.73 〜 135.35 NYダウ +293.03 → 16,351.38ドル GOLD −6.20 → 1,133.60ドル WTI +0.84 → 46.25ドル 米10年国債 +0.028 → 2.187% 本日の注目イベント
- 豪 豪7月貿易収支
- 豪 豪7月小売売上高
- 欧 ユーロ圏11月製造業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏11月非製造業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏7月小売売上高
- 欧 ECB金融政策発表
- 欧 ドラギ・ECB総裁記者会見
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 7月貿易収支
- 米 8月ISM非製造業景況指数
NY市場では、株はそこそこ値動きがあったものの、為替は久しぶりに静かな1日でした。ドル円は概ね120円台前半で取引され、ADP雇用者数が市場予想よりも悪かったものの、市場への影響は限定的でした。NY株式市場が大幅に反発したことで、ドル円はやや落ち着きを取り戻したような1日でした。
ドル円は、ますます株価との相関を強めています。もっとも、東京タイムではこれといった材料は出にくく、株価の動きが最大の材料になるのは今に限ったことではありません。昨日の朝方は、日経平均株価が寄り付き直後300円を超える下落で始まったものの、直ぐに切り返してプラス300円程度まで上昇すると、ドル円も119円70銭近辺から120円30銭あたりまであっという間に上昇しました。多くの為替トレーダーが株価の動きに合わせて売買しているということだろうと思います。
今のところ120円台で推移していますが、8月24日に記録した116円17銭は目先の底値だろうと思いますが、下値のメドは2番底の118円25銭近辺かと思います。先週の乱高下の際に、しばらくは120円を中心に上下2円程度のレンジが続くのではと述べましたが、どうやら、そのような動きに収斂されそうです。
昨日発表されたベージュブック(地区連銀経済報告)では、大部分の地域で景気が拡大していると報告されていました。12地区中6地区が「緩やか」な拡大で、5地区では「緩慢」な拡大と報告されています。今回のベージュブックは16−17日に開催されるFOMCでの討議資料となるため、利上げには好材料とみることもできます。
8月後半から始まった今回の金融市場の混乱はまだまだ続きそうです。もともと、米国の11年ぶりとなる利上げのタイミングを前にして、金融市場にはその影響が見込まれることを、イエレン議長も警告していました。リーマンショック後の急落した米国の株価は、その後回復し、それから長い間「上昇トレンド」を謳歌して来ました。ダウで言えば、リーマンショックの翌年の2月が7062ドルで大底でした。そこから今年2月には1万8132ドルまで上昇しています。ちょうど6年で156%もの上昇率です。専門家の指摘するように、割高感があっても不思議ではありません。
例年9月は8月よりも「荒れる」月です。米国の利上げ観測に加え、中国発の景気不安がさらに混乱を拡大させてきました。先ずは今月のFOMCを無事に通過することが正常化への一歩です。FOMCでは、それでもFRBは利上げに踏み切るとの観測が根強いのも事実です。ただ、利上げの結果さらに市場が混乱すれば、次回の議会証言では共和党からの「非難」は必至でしょう。FRBがそこまでリスクを取るとも思えません。
本日はNY株が大幅に反発したこともあり、ドル円は上値を試すのではないかと予想されます。レンジは119円80銭〜121円50銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に



