2015年9月7日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 引き続き株価が軟調だったことや、雇用統計では雇用者数が予想を下回ったことでドルが売られた。ドル円は118円60銭まで売られた後、119円前後まで戻して引ける。
- ECBによる追加緩期待もあり、ユーロドルは続落。1.1090までユーロ安が進み、ユーロ円も132円台前半まで売られる。
- 株式市場は続落。雇用統計では金融政策の手がかりがつかめずダウは272ドル下落し、1万6100ドル台に。
- 債券相場は続伸。長期金利は2.12%台まで下落し、ドルの上値を抑える。
- 金、原油は下落。
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8月失業率 → 5.1%
8月非農業部門雇用者数 → 17.3万人
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ドル/円 118.60 〜 119.63 ユーロ/ドル 1.1090〜 1.1190 ユーロ/円 132.24 〜 132.97 NYダウ −272.38 → 16,102.38ドル GOLD −3.10 → 1,121.40ドル WTI −0.70 → 46.05ドル 米10年国債 −0.043 → 2.120% 本日の注目イベント
- 日 7月景気動向指数
- 独 独7月鉱工業生産
- 米 NY休場(レーバーデー)
先週末の雇用統計では、7月分と6月分がいずれも24,5万人と上方修正されたものの、8月分は市場予想の21.7万人に対して17.3万人と予想を下回りました。失業率が5.1%と、こちらは予想よりも改善していたものの、全体としては、来週のFOMCで利上げに踏み切るのか、あるいは見送るのかの手がかりは与えてくれなかったというイメージです。
そのせいか、NY市場では株価は大幅に下落し、債券は買われています。円は主要通貨に対して強含んでおり、これまでと同様にリスクオフが継続されていると見られます。NYダウは1万6100ドル台まで売られ、この水準は昨年10月中旬の水準になります。さすがにここまで株価が下落すると、FRBは利上げには踏み切れないと考えるのが順当かと思います。
NYダウだけではなく、日経平均株価の方も先週末には大きく値を崩し、今年の上昇分をほぼ全て吐き出しています。8月には「年末までに日経平均株価は2万5000円に行く」という本が新聞紙上に大きく宣伝されていたのがうその様です。再び日銀によるサプライス緩和がなければ、2万1000円程度まで戻るのがやっとでしょう。
トルコで開催されていたG20が閉幕しました。注目の周中国人民銀行総裁は、上海株の上昇はバブルであったことを認めましたが、今日から再開する上海株の行方が一段と注目されます。G20では中国の為替政策や中国発の株価の急落が世界景気に影響を及ぼすと批判されていたこともあり、人民銀行がどのような「対策」を打ち出してくるのか、あるいは何もしないのかが焦点になります。
ドル円は利上げが遠のいたと思われるため、上値の重い展開が予想されます。今回の円は、ユーロなどに対しても買われており、ほぼ全面高の様相です。下値のメドは118円台前半から半ばです。先週記録した2番底が意識されるからです。すぐに115円を割り込むとも思えませんが、中国株の下落に伴い、日米の株価がさらに下げるようだと115円を目指す可能性がないとも言えません。115円を割り込むようだと、市場参加者の相場観も大きく修正を余儀なくされることも予想され、この水準は非常に重要です。もっとも、その場合には日銀による追加緩和の可能性も急速に高まると見てはいますが。
上で述べたように、今日の注目は10時半から始まる上海株の動向です。個人的には下げる場面があっても、最終的には上昇するのではないかと予想していますが、どうでしょう。ドル円の予想レンジは118円〜119円80銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に



