今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年9月14日(月)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は今週にFOMCを控えていることもあり小動き。120円台半ばから後半で一進一退となり、シカゴ消費者マインドが予想を下回ったことでややドル売りが優勢に。
  • ユーロドルは買われ、1.13台半ばまでユーロ高が進む。ユーロは対円でも137円目前まで上昇。
  • 株式市場は消費者マインドが前月より低下していたこともあり、利上げ観測の後退につながり続伸。ダウは102ドル上昇し、S&P500も0.5%上昇し1961ポイントに。
  • 債券相場は反発。消費者マインドが1年ぶりの低水準だったことで債券が買われる。
  • 金と原油はともに反落。

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    8月生産者物価指数  → 0.0%
    9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値) → 85.7
    8月財政収支  → −644億ドル
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    ドル/円 120.47 〜 120.83
    ユーロ/ドル 1.1263〜 1.1350
    ユーロ/円 135.96 〜 136.92
    NYダウ +102.69 → 16,433.09ドル
    GOLD ー6.00 → 1,103.30ドル
    WTI −1.29 →  44.63ドル
    米10年国債 −0.035 → 2.190%

    本日の注目イベント

    • 日  日銀金融政策決定会合(15日まで)
    • 欧  ユーロ圏7月鉱工業生産

    ドル円は120円台で一進一退となり、いよいよ今週18日未明に発表される、米政策金利の動向に注目が集まります。ブルームバーグの調べによると、フェデラルファンド(FF)金利が平均0.375%になるとの仮定に基づけば、市場に反映されている9月会合での利上げの確率は28%と、1週間前の30%と、前月末の38%から低下しているようです。

    イエレン議長は、利上げは経済指標を見て判断すると言っていましたが、その経済指標は先々週の雇用統計を含め、それほど良好だとはいえません。ただ、利上げ断念するほど悪いわけでもなく、利上げを正当化できるほど良くもないという点が悩ましい所です。ブルームバーグの調査にあるように、今週の利上げの確率は相当低いと思いますが、それでも利上げを予想する声があるのも事実です。

    仮に利上げを決定すれば、市場の大方の予想と異なるため「サプライズ」となり、株価が急落し、ドル円にとってはドル買い材料となりますが、株価の方に引っ張られれば、「円高」に振れることもないとは言えません。一方予想通り利上げを見送ったとしたら、株価は上昇し、ドルが売られることになろうかと思いますが、反対に、株価に引っ張られ上昇する可能性も残ります。

    さらに、その後にイエレン議長の記者会見があるため、そこで議長がどのような発言をするのかも極めて重要かと思います。利上げを見送った場合には、それでも年内には利上げに踏み切るのかどうかを、市場は議長の言葉のはしはしから探ろうとします。また、利上げがあった場合でも、その先も緩和的な状況が相当な期間続くと発言するのではないかと予想しますが、その際の市場の反応も重要です。

    金融市場はいまだに不安定です。それでも、FOMCでどちらにせよ、不透明感が一つ取り除かれることで、残るは中国です。昨日発表された8月の工業生産は市場予想を下回っており、このところ発表される経済指標は概ね低調です。ただ、人民銀行による追加緩和の可能性も高まっており、もう一段の景気刺激策が待たれるところです。

    本日のドル円のレンジは120−121円程度と予想します。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------
    7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------
    7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇
    8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇
    8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる
    8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に
    9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に
    9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和