2015年9月17日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はFOMCを控えポジション調整に終始したものの、株高と金利高にドルが買われ、120円73銭まで上昇。
- ユーロドルはドル高の流れに売られる。1.13台から1.1219までユーロ安が進む。
- 株式市場は続伸。エネルギー株が上昇した他、M&Aがらみでビール会社の株も買われる。ダウは140ドル上昇し、1万6700ドル台を回復。
- 債券相場は小幅に続落。利益確定の売りが優勢となり、長期金利は2.29%台まで上昇。
- 金と原油は大幅高となり、こちらもショートカバーとの声も。
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8月消費者物価指数 → −0.1%
9月NAHB住宅市場指数 → 62
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ドル/円 120.38 〜 120.73 ユーロ/ドル 1.1219〜 1.1321 ユーロ/円 135.30 〜 136.63 NYダウ +140.10 → 16,739.95ドル GOLD +16.40 → 1,119.00ドル WTI +2.56 → 47.15ドル 米10年国債 +0.007 → 2.295% 本日の注目イベント
- 日 8月貿易収支
- 欧 ECB経済報告
- 英 英8月小売売上高
- 米 8月住宅着工件数
- 米 8月建設許可件数
- 米 9月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 FOMC 政策金利発表
- 米 イエレン議長記者会見
今年最大の注目イベントと言ってもいい、FOMCが始まりました。声明文は明日の朝方3時に発表されます。それぞれの市場では、万が一の利上げに備える者、利上げを見送ったケースを想定する者など、発表前にポジションを調整しておく動きがメインでした。
為替市場ではドル円が少し買い戻され、ポンドも買われています。やや驚きなのは、主要なマーケットではほぼ全て前日比プラスで終わっていることです。金は前日比16ドルも上昇し、原油も2ドル56セントも急騰しています。これまで下落を見込んで作ったポジションの巻き戻しかと思えます。またほぼ一貫して買われていた米国債も、前日から利益確定の売りが出て、金利が上昇して来ました。いすれも、FOMCを前に利益を取る動きかと思います。
こうなると、本日の日経平均株価も大幅高になるのではないかと予想します。先物を売り建てしている向きも多く、日経平均株価の上値を抑えていました。仮に株価が急騰した場合、今話題のETF「日経レバ」に売りにポジションを張っている向きは相当な痛手をこうむることになりかねません。
今朝のブルームバーグ・ニュースも、FOMC関連のニュースでにぎわっています。その中で、「悲観論者のためのFOMCガイド:知っておきたい悪いシナリオ」という記事が目を引きました。利上げを予想する専門家は、約30%ほどいるようです。もし利上げが決定されると、短期債が売られ、金利が上昇します。金利の上昇は通常、ドルの買い材料となりますが、海外投資家は債券を売ると入ってくるドルも売るため金利上昇とドル安が起こるとの見方もあります。
一方で、現行のゼロ金利維持でも、最終的にはもっと大きなリスクを招きかねないとの見方も広がっていると報じています。先送りとなれば、FOMCの真意を汲み取ろうと市場が右往左往するため、金融市場では大きな変動を引き起こす可能性があるからだとしています。「亀裂が入ったガラスのようで、その亀裂がどの方向に広がっていくか、予想するのは難しい」という言葉が象徴的です。
もう一度整理しておくと、利上げがなかった場合にはドル安要因にはなるが、株価との相関を強めている足元の動きでは、株価が上昇する可能性が高いため、こちらに鞘寄せされることも十分予想されます。同時にその後のイエレン議長の発言に、ではいったい「いつ利上げをするのか」を探ることになります。そこで年内の利上げを示唆するようだと、上記動きが急速に反転するリスクもあります。
個人的には、利上げを決めた際にはもっと混乱すると思います。市場の多くが利上げ見送りを予想しているからです。株価が大きく売られ、金利上昇からドルが買われると思われますが、ブルームバーグのニュースにあったように、米国債を売って自国通貨に戻す動きも想定されます。またその後の金融引き締めのペースを巡って、イエレン議長の発言が重要になってきます。
いずれにしても、相当神経質な値動きが想定され、しかも今回は大きな波が何度も押し寄せるイメージです。ポジション管理には十分注意が必要です。予想レンジはワイドに118円〜122円程度で、あまり予想する意味がないかもしれません。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 7/7 メルケル・ドイツ首相 「解決策を見出すのにわれわれに残された時間はわずか数日だ」ユーロ圏首脳会議後に。 ------ 7/10 イエレン・FRB議長 「金融政策の正常化を始めるのが年内のいつかの時点で適切になるだろうと考える。しかしながら強調しておきたいのは、想定外の展開によっては最初の一歩を先送り、あるいは早めることもあり得るということだ」講演で。 ------ 7/31 ブラード・セントルイス連銀総裁 「景気の見通しは引き続きかなり良好だ」、「25bpの利上げは経済にとっては大したことではない」」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円123円台半ば →124円手前まで上昇 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰



