今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年9月24日(木)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は120円台でもみ合い。特段材料もなく、前日の119円台では底堅い動きを見せていたこともあり、ユーロ円の上昇とともに、120円55銭までドルが買われる。
  • ドラギECB総裁が、刺激策の拡大には慎重な見方を示したことからユーロドルは1.12台前半まで買い戻しが進む。
  • 株式市場は続落。原油安が進んだことで、エネルギー株が下げを牽引。ダウは50ドル下げ、主要株価指数も続落。
  • 債券相場は下落。インフレ期待値を示す指数が低下したことを受け売りがまさった。長期金利は2.15%台で取引を終える。
  • 金は反発し、原油は続落。
    ドル/円 120.05 〜 120.55
    ユーロ/ドル 1.1115〜 1.1213
    ユーロ/円 133.69 〜 134.67
    NYダウ −50.58 → 16,279.89ドル
    GOLD +6.70 → 1,131.50ドル
    WTI −1.35 →  44.48ドル
    米10年国債 −0.047 → 2.153%

    本日の注目イベント

    • 独  独9月IFO景況指数
    • 米  新規失業保険申請件数 
    • 米  8月耐久財受注
    • 米  8月新築住宅販売件数
    • 米  イエレン・FRB議長講演

    日本の連休中、ドル円は120円を挟んだ展開で、方向感もあまり出ない動きでしたが、利上げを見送った割りには、依然として不安定な動きを続けている米株式市場を反映してか、ドル円もやや上値の重い展開が続いています。

    先週末には一旦、119円06銭まで下落したドル円でしたが、その後は120円台を回復したものの、120円台半ばから上値が重いイメージです。株価の不安定さがドルの上値を重くしていることに加え、中国景気の先行きも依然として不透明です。昨日発表された9月の中国製造業PMIは「47.0」で、市場予想を下回ったばかりか、先月の「47.3」も下回っていました。

    昨日から、米国を公式訪問している習近平主席は、昨日ボーイングの本社があるシアトルで「航空機300機」を購入するという「手土産」を発表しましたが、中国景気に対する不透明感は払拭されていません。

    先週のFOMCでは予想通り利上げは見送るとい判断が下されましたが、今後は、では年内に利上げはあるのかどうかという点に焦点が移ってきました。現在、イエレン議長の記者会見が予定されていない10月のFOMCでの利上げの可能性も浮上しています。

    事実イエレン議長は、先週の記者会見でも10月の可能性は残しており、記者会見についても臨時記者会見もあり得ることを示唆していました。ここから、10月利上げ説が支持されることになっているようですが、問題はそれまでに中国景気の「実力」が判明するかどうかという点が重要です。個人的には12月利上げを予想しており、10月までには現在の不透明感は払拭できないと思っております。

    本日は新規失業保険申請件数など、経済指標がいくつか発表されますが、注目はイエレン議長の講演です。上述のように、先週の記者会見では10月の利上げの可能性を排除しなかったものの、労働市場に関する見通しが予想以上に「ハト派」的でした。利上げに関して強気の発言をするようだと、俄然10月説が勢いを増してくることも考えられます。

    本日のドル円のレンジは119円65銭〜120円65銭程度を予想します。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇
    8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる
    8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に
    9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に
    9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰
    9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和