2015年9月30日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 東京時間には株価の大幅安で119円25銭まで下落したドル円は、NYでは株価が上昇に転じたことで120円16銭まで反発。株価に反応しながらも、依然として120円を挟む展開が続く。
- ユーロドルは小幅にユーロ高が続く。ECBは追加緩和を実施できないとの見方が増えてきたとの報道も、ユーロ買い戻しにつながり、ユーロドルは1.1268まで上昇。
- 株式市場は反発して始まったものの、午後には下落に転じる指数もあり、まちまち。ダウは47ドル上昇したものの、ナスダックは続落。
- 債券相場は続伸。世界的な株価の下落を背景に債券への需要が強く、10年債利回りは一時、約1ヶ月ぶりの低利回りとなる2.04%まで低下。その後は2.05%台まで押し戻されて引ける。
- 金は続落、原油は反発して45ドル台に。
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7月ケースシラー住宅価格指数 → +4.96%
9月消費者信頼感指数 → 103
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ドル/円 119.53 〜 120.16 ユーロ/ドル 1.1194〜 1.1268 ユーロ/円 134.24 〜 134.86 NYダウ +47.24 → 16,049.13ドル GOLD −4.90 → 1,126.80ドル WTI +0.80 → 45.23ドル 米10年国債 −0.041 → 2.057% 本日の注目イベント
- 豪 豪8月住宅建設許可件数
- 日 8月鉱工業生産
- 中 中国9月財新製造業PMI(改定値)
- 中 中国9月財新サービス業PMI
- 中 中国9月財新コンポジットPMI
- 独 独9月雇用統計
- 欧 ユーロ圏8月失業率
- 欧 ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
- 英 英4−6月期GDP(確定値)
- 米 9月ADP雇用者数
- 米 9月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 イエレン・FRB議長講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
株式市場が再び「リスク回避」の震源地になってきました。昨日の東京株式市場では日経平均株価が714円下げ、採用銘柄である225銘柄が全面安となる展開でした。株価の下落を睨みながらドル円もジリ安となり、一時は119円25銭まで円高が進みましたが、その後の海外市場ではドルが買い戻され、120円台に乗せる場面もありました。
依然として株価の行方が、全ての市場の方向性を決めていると言ってもいい状況が続いています。中国景気の不透明感が投資家の不安心理を増幅させ、フォルクスワーゲン問題に加え、スペインのカタルーニャ州の独立問題も影響しているようです。
一方国内に目を向けても、アベノミクス「第2ステージ」には、新鮮味がなく、GDP600兆円も具体策がなく、インパクトに欠けます。今後具体的な政策が出てくるものと思いますが、果たしてどれだけの効果があるかは不透明です。そもそも600兆円実現の前提が、名目成長率3%という途方もない成長率が基礎になっており、これは1980年代後半の、あの「バブル経済」に匹敵するものです。
また、徐々に盛り上がってきている「追加緩和」にしても、黒田日銀総裁は「物価の基調は変わっていない」として、原油安の影響を取り除けば、順調に2%の物価上昇目標に向っているとして、「追加緩和」は必要ではないとしています。やや手詰まり感が漂っている状況で、これを打開するには何か決定打が必要なのは多くの専門化の共通の認識だと思われます。産業競争力会議の民間議員を努める竹中平蔵氏はブルムーバーグとのインタビューで、デフレ脱却という目標を達成するためには「金融政策の出番はもう一回ある」と述べています。さらに、効果を最大限にするためには財政政策とセットでやる方がいいとの見方も示しています。
ドル円は昨日の株価の大幅下落でも119円25銭で下げ止まり、これは先週に記録した119円20銭とほぼ同水準です。上値が重いのも事実ですが、119円近辺ではドル買い需要も根強いことが窺えます。120円を中心に上下1円程度のレンジが形成されていますが、先日も述べましたが、そろそろどちらかにレンジブレイクをしてもいい頃かと思います。レンジ内で上手く売り買いを行うのもいいですが、レンジが抜けた際にはしっかりと認識しておかないとその後の売買が厳しくなるケースがあります。注意する必要があろうかと思います。
本日も株価の動向に注目ですが、ドル円は短期的には上値が抑えられている状況です。再度120円台に乗せられるかどうかがポイントですが、チャートでは120円30銭〜50銭を上抜けできれば上昇の余地はありそうですが、それには株価の大幅反発が不可欠と見られます。本日のレンジは119円30銭〜120円30銭程度と予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇



